タイトルコード |
1000100126463 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「国語学」の形成と水脈 |
書名ヨミ |
コクゴガク ノ ケイセイ ト スイミャク |
叢書名 |
ひつじ研究叢書
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叢書番号 |
言語編第113巻 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
釘貫 亨/著
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著者名ヨミ |
クギヌキ トオル |
出版地 |
東京 |
出版者 |
ひつじ書房
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出版年月 |
2013.12 |
本体価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-89476-660-0 |
ISBN |
4-89476-660-0 |
数量 |
12,270p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
810.12
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件名 |
国語学-歴史
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内容紹介 |
近代日本語学説史に関する論考をまとめた書。日本語研究の近代化の始発を18世紀後半の本居宣長に置いて、20世紀後半に至るまでのおよそ200年にわたる学説史を叙述する。 |
著者紹介 |
1954年和歌山市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。名古屋大学大学院文学研究科教授。著書に「近世仮名遣い論の研究」など。 |
目次タイトル |
第1章 近代日本語学説史の提案 |
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1.研究問題としての「国語学」 2.日本語研究の始発と展開 3.近代的日本語研究の創始者本居宣長 4.明治期の日本語観察 5.大正・昭和期の国語学 6.教養主義と専門的記述主義 |
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第2章 本居派古典語学の近代的性格 |
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1.問題の所在 2.明治維新と仮名遣い 3.日本音韻学および音声学と音韻論 4.明治以降の本居派テニヲハ学 5.自動詞・他動詞と宣長の「自他」 6.啓蒙的学術としての本居派古典語学 |
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第3章 本居宣長のテニヲハ学 |
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1.日本語テクスト解釈の歴史的成立 2.テニヲハ研究の近世的展開 3.『詞の玉緒』のテニヲハ論 4.『てにをは紐鏡』の発想 5.『古今集遠鏡』の思想 6.『玉あられ』の思想 |
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第4章 本居宣長の音韻学 |
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1.『字音仮字用格』の啓蒙的意図 2.漢字の民衆への下降 3.音変化を経た後の字音表記 4.字音仮名遣いと古代日本語音声の復元の関係 5.まとめ |
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第5章 明治以降の音韻学 |
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1.はじめに 2.敷田年治『音韻啓蒙』 3.『古事類苑 文学部一』の「音韻論」 4.『音韻調査報告書』の学史的意義について 5.phonetics以降の音韻学 6.音韻学の再理論化としての有坂秀世の「音韻論」 |
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第6章 phonologyと有坂秀世の「音韻論」 |
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1.はじめに 2.1930年前後の学界動向 3.「音声の認識について」 4.「Phonemeについて」 5.プラハ学派批判について(上) 6.プラハ学派批判について(下) 7.おわりに |
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第7章 有坂の神保格批判と金田一京助との論争 |
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1.はじめに 2.神保格「共通な要素」批判 3.神保説の雑居的性格への批判 4.金田一京助への反論 |
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第8章 時枝誠記とソシュール『一般言語学講義』 |
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1.はじめに 2.ソシュール学説の受容までの日本の言語研究の蓄積 3.時枝誠記と言語過程説 4.有坂秀世の音声理論 5.トルベツコイの音声学批判の論点 6.有坂のプラハ学派批判 7.現象学と近代的日本語研究 |
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第9章 山田文法における「統覚作用」の由来 |
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1.はじめに 2.語、句、統覚作用 3.統覚作用と言語的統一の関係について 4.統覚作用Apperceptionの由来と原義 |
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第10章 国語学とドイツ哲学 |
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1.日本語研究の近代化と研究理念への模索 2.山田孝雄とカントの哲学 3.時枝誠記の言語過程説と現象学 4.有坂秀世「音韻論」と現象学 5.伝統的日本語研究と西洋哲学 |
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第11章 日本文法学における「規範」の問題 |
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1.はじめに 2.古典語学の規範観念の近代的展開 3.反規範主義文法学説の登場 4.教科研文法の単語の定義について 5.奥田靖雄の単語論の特徴 6.語彙的なものと文法的なもの 7.教科研文法が保有する規範観念について |
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第12章 近代日本語研究における教養主義 |
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1.山田孝雄の「文」の定義とドイツ哲学 2.時枝誠記と有坂秀世を結ぶ現象学の系譜 3.教科研文法とマルクス主義 4.教科研文法の単語の定義の特徴と由来 5.日本語研究における教養主義の系譜 |
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第13章 専門知「国語学」の創業 |
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1.橋本進吉のフィロロギー批判 2.上代特殊仮名遣いの再発見と橋本の石塚龍麿批判 3.橋本の国学批判とフィロロギー批判をつなぐもの 4.専門知「国語学」の創業 |