タイトルコード |
1000100162231 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
石井桃子の翻訳はなぜ子どもをひきつけるのか |
書名ヨミ |
イシイ モモコ ノ ホンヤク ワ ナゼ コドモ オ ヒキツケル ノカ |
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「声を訳す」文体の秘密 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
竹内 美紀/著
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著者名ヨミ |
タケウチ ミキ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
ミネルヴァ書房
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出版年月 |
2014.4 |
本体価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-623-07014-5 |
ISBN |
4-623-07014-5 |
数量 |
6,330p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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件名 |
児童文学
翻訳文学
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個人件名 |
石井 桃子 |
注記 |
文献:p287〜312 |
内容紹介 |
「音読の声」「声の文化」「作品の声」といった「声」の3つの側面に注目しながら、名訳者・石井桃子の「声を訳す」という翻訳姿勢を明らかにし、子どもの本の翻訳文体における声の重要性を指摘する。 |
著者紹介 |
1963年神奈川県生まれ。フェリス女学院大学人文科学研究科博士後期課程満期退学。同大学非常勤講師。博士(文学)。共著に「ベーシック絵本入門」など。 |
目次タイトル |
序章 「声を訳す」とは |
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1 石井桃子研究の意義 2 翻訳者研究という視点 3 石井桃子の生涯と訳業 4 子ども読者と「声」について 5 本書の構成 |
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第Ⅰ部 石井翻訳の原点と「声」 |
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第1章 『クマのプーさん』改訳比較にみる石井のこだわり |
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1 『クマのプーさん』の改訳史 2 変えられたもの 3 変えられなかったもの |
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第2章 『クマのプーさん』英日比較にみる石井らしさ |
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1 『クマのプーさん』の作品の本質 2 言葉遊びとくり返し 3 日本語の特徴を活かした訳の工夫 4 読者寄りの訳 |
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第3章 「岩波少年文庫」シリーズと物語の翻訳 |
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1 「岩波少年文庫」の創刊と選書基準 2 「岩波少年文庫」の翻訳姿勢 3 『ふくろ小路一番地』の翻訳分析 |
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第Ⅱ部 子ども読者と作品の「声」 |
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第4章 翻訳絵本の形 |
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1 「岩波の子どもの本」シリーズと統一判型 2 福音館書店「世界傑作絵本」シリーズと横判 3 『シナの五にんきょうだい』の翻訳分析 |
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第5章 子どもの読みと絵本『ちいさいおうち』の翻訳 |
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1 子ども読者を意識した翻訳とは 2 子どもは原作『ちいさいおうち』をどう読むか 3 石井訳『ちいさいおうち』の翻訳分析 |
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第6章 訳者の作品解釈とファンタジー『たのしい川べ』の翻訳 |
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1 原作と中野好夫の先行訳 2 石井の旧訳『ヒキガエルの冒険』 3 石井の新訳『たのしい川べ』 |
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第7章 訳者の精読と短編『おひとよしのりゅう』の翻訳 |
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1 “reluctant”は「おひとよし」か 2 主人公ドラゴンにとっての“reluctant” 3 訳者石井にとっての“reluctant” 4 作者グレアムにとっての“reluctant” |
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第Ⅲ部 「語り」の文体の確立 |
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第8章 幼年童話と昔話の法則 |
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1 「岩波の子どもの本」から幼年童話へ 2 アトリー作「チム・ラビット」シリーズ 3 アトリー作「こぎつねルーファス」シリーズ 4 昔話に対するこだわり |
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第9章 ポターの「語り(“tale”)」の文体 |
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1 「ピーターラビット」シリーズ 2 “tale”の文体 3 『グロースターの仕たて屋』の翻訳分析 |
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第10章 ファージョンの「声の文化」の文体 |
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1 石井とファージョン 2 『銀のシギ』の阿部訳と石井訳の比較 3 ジェイコブズの昔話との比較 |
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第11章 「語り」を絵本にした『こすずめのぼうけん』 |
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1 ストーリーテリングと元話 2 『こすずめのぼうけん』の翻訳分析 3 『こすずめのぼうけん』の絵と場面割り |
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終章 石井の翻訳文体の源泉としての「声の文化」の記憶 |
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1 石井の自伝的創作 2 ミルン自伝の翻訳 3 「魔法の森」の住人 4 石井にとって「声を訳す」こと |