タイトルコード |
1000100171503 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
京都の町家と聚楽第 |
書名ヨミ |
キョウト ノ マチヤ ト ジュラクテイ |
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太閤様、御成の筋につき |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
丸山 俊明/著
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著者名ヨミ |
マルヤマ トシアキ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
昭和堂
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出版年月 |
2014.5 |
本体価格 |
¥7200 |
ISBN |
978-4-8122-1355-1 |
ISBN |
4-8122-1355-1 |
数量 |
25,561p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
521.86
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件名 |
町屋-歴史
民家-京都市
聚楽第
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内容紹介 |
中世から近世へと変化する町なみの象徴となった<聚楽第>や太閤秀吉の京都改造は、町家の姿にどのような影響と変化をもたらしたのか。多数の史料から京都の町家形成に新解釈を提示する。 |
著者紹介 |
京都工芸繊維大学大学院博士課程修了(学術博士)。京都美術工芸大学工芸学部(伝統建築コース)教授。一級建築士、日本建築学会正会員。著書に「京都の町家と町なみ」など。 |
目次タイトル |
序章 京都府の町家と百姓家に七つの形式 |
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第一章 中世、町家と百姓家に同じ間取り |
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第一節 古代末期の町なみ 第二節 中世前期鎌倉時代の町なみ 第三節 中世中期南北朝時代の町なみ 第四節 中世後期室町時代の町なみ まとめ、古代から中世の片土間・床上二室 |
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第二章 戦国時代の間取りが、町家にもなり百姓家にもなり |
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第一節 町家と百姓家は別物という先入観 第二節 中世絵画史料の時代背景 第三節 中世絵画史料にみる町家 第四節 中世『洛中洛外図』屛風にみる百姓家 第五節 各地の百姓家の片土間・床上二室に関する民家研究の評価 第六節 近世における京都近郊の百姓家型式 第七節 洛外農村の百姓家の軸部と屋根 第八節 岩倉盆地の歴史との照合 第九節 まとめ、片土間・床上二室からの進化 |
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第三章 『洛中洛外図』の謎、桁なし町家は本当にあったのか |
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第一節 桁なし町家に関するこれまでの見解 第二節 絵画史料にみる町家と歴博甲本・上杉本の時代背景 第三節 歴博甲本に桁なし町家が描かれた時代 第四節 京都府向日市の須田家住宅の小屋組 第五節 桁なし町家と建て起こし まとめ、本当にあった桁なし町家 |
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第四章 鰻の寝床が現れた本当のわけ |
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第一節 鰻の寝床が現れた本当のわけ 第二節 軒役というもの 第三節 間口三間=一軒役を正しいとみる見解 第四節 明和四年(一七六七)当時の軒役 第五節 家屋敷の取り引き例と軒役の変動関係 第六節 町式目が定める軒役の扱い 第七節 明和四年一〇月の新沽券状の発行 第八節 江戸時代の軒役というものの実態 第九節 明治期における軒役と沽券状の踏襲 第一〇節 間口長さの税金と鰻の寝床の伝説化 第一一節 地租改正に伴う地券発行と軒役の廃止、沽券状の消滅 まとめ、間口の税金なんて知らない鰻 |
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第五章 前に主屋、奥に土蔵の屋敷構成の成立 |
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第一節 絵画史料にみる庭蔵・突出内蔵・表蔵の出現と時代背景 第二節 町人が敷地奥を占有した経緯 第三節 天正地割と短冊形敷地の形成 第四節 短冊形敷地の形成に関わる発掘調査の報告 まとめ、庭ごしに庭蔵をみる風景の誕生 |
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第六章 本二階建ての町なみ、太閤様御成りの筋をいく |
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第一節 新発見、聚楽第城下を描く『御所参内・聚楽第行幸図』屛風 第二節 戦国時代の絵画史料にみる京都の町家 第三節 安土・桃山時代、聚楽第建築前の京都の町家 第四節 聚楽第の城下町は、惣町の聚楽町 第五節 『御所参内・聚楽第行幸図』屛風の情報 まとめ、太閤様の御好みは本二階建ての町なみ |
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第七章 保津川水運の筏と、厨子二階の低い軒高 |
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第一節 筏の伝説、町家の高さをきめた? 第二節 丹波材木に関わる林業流通史の研究成果 第三節 筏規模について山方筏荷主と筏問屋の争い 第四節 三ケ所浜材木問屋の材木基準 第五節 京都市中の材木屋注文書と大工の木寄書 第六節 筏規格と京間の関係 第七節 文献史料にみる庶民の二階建て 第八節 中世絵画史料にみる二階建て町家 第九節 軒高の規定要素に関するモデル的検討 第一〇節 中世土地支配者の二階建て規制 第一一節 豊臣政権の二階建て命令と、徳川政権の建築再規制 まとめ、高さよりも京間畳に関わった保津川水運の筏 |
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第八章 むしこはもともと、お城のデザイン |
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第一節 土塗格子の開口と、むしこという名称 第二節 土塗格子の開口の出現時期と定着時期の候補 第三節 建築規制以前の絵画史料にみる二階表 第四節 徳川政権の建築規制以降の絵画史料にみる二階表 第五節 城郭建築と土塗格子の開口 まとめ、土塗格子のデザイン・ソースは城郭遺構 |
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第九章 京都最古級の町家発見!ご法度の影響ありや |
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第一節 理学的年代測定(年輪年代測定法と放射性炭素年代測定法)の登場 第二節 瀬川家住宅と西ノ京という地域に対する評価の問題 第三節 瀬川家住宅の当初形式と放射性炭素年代測定 第四節 放射性炭素年代測定をふまえた瀬川家住宅の検討 まとめ、新しい道具は早く導入するほど新しい成果 |
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第一〇章 並瓦葺の普及と卯建の減少 |
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第一節 『京都の町家と町なみ』の内容と問題点 第二節 京都の町家における本瓦葺の普及と卯建の減少 第三節 当時の卯建の役割と減少の理由 第四節 京都の町家における並瓦葦の普及と卯建の減少 第五節 並瓦葺普及後の卯建減少の機会と要因 まとめ、卯建は板葺にこそ必要なものだから |
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第一一章 町家とは何か、そして、洛中農村の百姓家が町家と記されたわけ |
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第一節 町家の定義を考える意味 第二節 先行研究にみる町、そして町屋の意味 第三節 葛野郡西京村の百姓家の「町屋」 第四節 葛野郡東塩小路村の「町屋」 第五節 「町屋」の定義 まとめ、町屋は町化した場所の建物 |
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第一二章 摂丹型の町家と百姓家、違いはどこ? |
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第一節 摂丹型の町家と百姓家に関する先行研究 第二節 先行研究の問題点 第三節 妻入町家のある町場の農村的性格と破風志向 第四節 絵画史料にみる摂丹型民家分布地域の状況 まとめ、破風志向から生まれた摂丹型 |
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第一三章 京都の社家は、妻入町家のかたち |
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第一節 京都の社家の現状 第二節 『荒木田家文書』にみる目代屋敷 第三節 上賀茂や下鴨の社家との比較 まとめ、社家は百姓家にはじまり、町家の姿となり |
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第一四章 町家一軒の新築、入用少なからず |
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第一節 町家の建築費用に関するこれまでの指摘 第二節 亀屋七右衛門の借家普請の概要 第三節 見積り方式と坪あたり大工工数・坪あたり工費 第四節 工事方式と総工費、工費割合 まとめ、江戸時代に普通の町家を建てたのなら、たとえば銀四二〇〇匁 |
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第一五章 町家一軒借り切って江戸の殿様おもてなし |
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第一節 寄宿という制度 第二節 二条番衆に関する視点 第三節 江戸時代後期の寄宿町の拡大過程 第四節 番衆寄宿のため町が用意すべき町家 第五節 番衆寄宿に伴う寄宿町の負担と分担 まとめ、江戸のお殿様を心づくしのおもてなし |
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第一六章 いざ御所へ、町家が工場の指物師 |
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第一節 美術工芸職人に関する先行研究 第二節 船屋の営業場所であった町家 第三節 安永期の史料にみる船屋と御所の関係 第四節 臨時御用から定式御用へ 第五節 御用提灯と非常札の付与 第六節 木具屋との関係 まとめ、明治に消えた京指物師、船屋太兵衛 |
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第一七章 普請御願が免除されるという特権の意味 |
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第一節 京都を囲む山城国の建築許可申請 第二節 相楽郡下狛僧坊村の『家作御願諸書物』 第三節 「口上書」について 第四節 「御尋書付」について 第五節 「百姓家造作、御見分所・御地頭済、村順書分帳」について 第六節 明和四年一一月の訴願に参加しなかった農村 第七節 上山城四郡の百姓の訴願の結果 第八節 明和四年一二月の触書の本当の目的 まとめ、上山城の庄屋衆へ敬意をこめて |
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結章 京都の町家と聚楽第 |