タイトルコード |
1000100542682 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近世の開幕と貨幣統合 |
書名ヨミ |
キンセイ ノ カイマク ト カヘイ トウゴウ |
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三貨制度への道程 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
高木 久史/著
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著者名ヨミ |
タカギ ヒサシ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
思文閣出版
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出版年月 |
2017.8 |
本体価格 |
¥6500 |
ISBN |
978-4-7842-1902-5 |
ISBN |
4-7842-1902-5 |
数量 |
6,280,11p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
337.21
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件名 |
貨幣制度-日本
日本-歴史-近世
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内容紹介 |
16世紀に民間で自生的に成立した貨幣システム(金貨・銀貨・銭)をベースに、「三貨制度」と呼ばれる近世的な貨幣統合が政策的に達成された。地域別の定点観測的な事例研究に基づき、その統合過程を復元する。 |
著者紹介 |
1973年大阪府生まれ。神戸大学大学院文化学研究科修了。博士(学術)。織田町歴史資料館学芸員を経て、安田女子大学文学部准教授。著書に「日本中世貨幣史論」「通貨の日本史」がある。 |
目次タイトル |
序章 問題の所在 |
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第一節 日本近世の貨幣統合過程を復元することの現代的意義 第二節 近年の議論と課題 第三節 本書の構成 |
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第一章 交通集中点に生まれた近世的銭統合の萌芽 |
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第一節 近江の銭をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 一五六〇年代以前 第三節 一五七〇年代以降 第四節 一六世紀に見られる近世的銭統合の端緒 |
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第二章 金・銀の普及と羽柴秀次のインフラ整備 |
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第一節 近江の金・銀をめぐるこれまでの議論 第二節 金 第三節 銀 第四節 金・銀の普及契機の差異 |
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第三章 江戸幕府の貨幣統合政策と彦根藩の対応 |
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第一節 江戸幕府貨幣の基準貨幣化をめぐって 第二節 慶長〜元和期の彦根藩経理記録に見る基準貨幣 第三節 彦根藩による江戸幕府貨幣の受容 |
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第四章 東西結節点に見られる近世への傾斜 |
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第一節 紀伊の銭・金・銀をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 北部 第三節 南部 第四節 銭の再階層化、金統合の方向性、狭義の銀遣いの端緒 |
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第五章 もう一つの東西結節点はどう特殊か |
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第一節 伊勢の貨幣をめぐる千枝大志氏の議論と地理的環境 第二節 千枝氏著書の成果 第三節 千枝氏著書への疑問 |
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第六章 京都隣接地域の独自性・共時性 |
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第一節 摂津の銭・銀・金をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 銭 第三節 銀 第四節 金 第五節 銭使用の独自性、金・銀使用の共時性 |
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第七章 生野銀山を挟む南北の対称と非対称 |
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第一節 播磨・但馬の銭・銀・金をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 播磨 第三節 但馬 第四節 銀使用の非対称、金使用の共時性 |
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第八章 毛利領国における銭の未統合 |
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第一節 出雲の銭をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 高位銭 第三節 低位銭 第四節 基準銭の政策的設定、未統合の実態 |
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第九章 瀬戸内海南岸の銭秩序 |
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第一節 伊予・讃岐の銭をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 伊予 第三節 讃岐 第四節 四国における銭の階層化と統合の方向性 |
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第十章 江戸幕府に先行する銭生産 |
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第一節 九州北部の銭をめぐるこれまでの議論と地理的環境 第二節 豊後・筑後 第三節 肥前 第四節 地方政府による銭生産への視野 |
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第十一章 国産銭に関する江戸開幕以前の法制 |
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第一節 一六世紀の国産銭を文献史学的に考える 第二節 「日本」の語を含む銭種 第三節 「地」の語を含む銭種 第四節 京銭 第五節 打平 第六節 今銭・新銭 第七節 社会の実態レベルにおける普及と政策による追認 |
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第十二章 紙幣前史 |
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第一節 近世紙幣の系譜をめぐるこれまでの議論 第二節 前史 第三節 割符 第四節 預状・替状 第五節 山田羽書 第六節 中世手形類と初期私札との連続性 |
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第十三章 近世貨幣統合の経緯を振り返る |
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第一節 近世開幕期に何が起こったか 第二節 銭について 第三節 金・銀について 第四節 紙幣について |
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終章 三貨制度成立過程の政策史的ロードマップ |
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第一節 政策史の視野 第二節 信長以前 第三節 信長 第四節 秀吉 第五節 家康 第六節 家康以後 第七節 今後の展望 |
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補章 醍醐寺僧房玄は銭の夢を見る |
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第一節 房玄「観応二年日次記」と夢記 第二節 房玄が見た銭の夢 第三節 房玄の夢解釈の歴史的特徴 第四節 銭に聖性を認める発想 |