タイトルコード |
1000100628192 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
権力の肖像 |
書名ヨミ |
ケンリョク ノ ショウゾウ |
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狩野派絵画と天下人 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
松島 仁/著
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著者名ヨミ |
マツシマ ジン |
出版地 |
国立 |
出版者 |
ブリュッケ
星雲社(発売)
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出版年月 |
2018.6 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-434-24826-9 |
ISBN |
4-434-24826-9 |
数量 |
380p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
721.4
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件名 |
狩野派
芸術と政治
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内容紹介 |
狩野派絵画が中央政権、とりわけ中世末の政治的混乱を収拾し全国統一を進めた天下人の政治権力にいかに関与したかについて、豊臣家や徳川将軍家周辺で生成・享受された絵画作品を取り上げて読み解く。 |
目次タイトル |
序 狩野派絵画、あるいは権力の肖像 |
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第一部 徳川と豊臣、文化の覇権をめぐる戦い |
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第一章 よみがえる豊臣の盛儀 |
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一、「宮中絵巻」から「御所参内・聚楽第行幸図」へ 二、上越本のプロファイリング 三、上越本を復元する |
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第二章 豊臣、その失われた風景を求めて |
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一、神格化された天下人の肖像 二、豊臣時代の首都の肖像 |
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第二部 始祖徳川家康の神格化とイメージの諸相 |
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第一章 徳川家康の肖像 |
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一、“深秘”の画像の創生とその展開 二、東照大権現像の周辺 三、徳川家光の夢に現れた祖父家康 |
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第二章 徳川日本の創建神話 |
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一、「東照社縁起絵巻」の概要とその絵画的典拠 二、「東照社縁起絵巻」における古絵巻踏襲の政治的意図 三、「東照社縁起絵巻」巻四の戦略 |
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第三章 王権の音、そのはるかなる響き |
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一、内裏の舞楽 二、江戸城の舞楽 三、日光山の舞楽 |
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第四章 徳川家光の死と狩野探幽筆「釈迦三尊像」 |
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一、狩野探幽筆「釈迦三尊像」(日光山輪王寺)の概要 二、大猷院本「釈迦三尊像」の図像 |
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第五章 「古法眼」の規範を超えて |
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一、「古法眼」の規範 二、新しい規範の模索 三、新しい規範の確立 四、新しい規範からの逸脱 |
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第六章 南禅寺・金地院と狩野探幽 |
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一、金地院の空間とその機能 二、金地院大方丈障壁画の概観 三、金地院大方丈障壁画制作の経緯とその筆者 四、金地院大方丈障壁画の全体構成 五、金地院大方丈障壁画のモティーフ選択 六、金地院大方丈障壁画の絵画様式と雪舟様式の受容 七、金地院大方丈障壁画と狩野派障壁画様式の「一変」 |
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第三部 東アジアのなかの徳川将軍 |
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第一章 “中華”の肖像、あるいは徳川日本のセルフイメージ |
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一、“中華皇帝”のイメージ 二、徳川日本における“中華の古典”の再編 三、日本の歴史を描く |
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第二章 『帝鑑図説』と徳川将軍の“中華” |
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一、『帝鑑図説』の誕生 二、『帝鑑図説』の展開と日本への舶載、翻刻 三、『帝鑑図説』から帝鑑図へ 四、『帝鑑図説』の大画面障壁画への応用 |
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第三章 狩野派花鳥図と将軍家献上磁器鍋島 |
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一、狩野探幽による絵画史の「一変」と写生 二、狩野探幽による新しい花鳥画の創出 三、鍋島の図案と狩野派絵画 |
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第四章 徳川将軍と富士山 |
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一、寛永十一年徳川家光の富士見 二、富士山と一体化する徳川将軍の身体 三、江戸狩野派による“渡唐富士” 四、狩野探幽による新しい富士山図の創生 五、富士山と“中華皇帝” |