タイトルコード |
1000100690538 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
小泉八雲・澁澤龍彦と『夜窓鬼談』 |
書名ヨミ |
コイズミ ヤクモ シブサワ タツヒコ ト ヤソウ キダン |
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交響する幻想空間 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
林 淑丹/著
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著者名ヨミ |
リン シュクタン |
出版地 |
東京 |
出版者 |
翰林書房
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-87737-432-7 |
ISBN |
4-87737-432-7 |
数量 |
220p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
919.6
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件名 |
夜窓鬼談
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個人件名 |
石川 鴻斎 |
内容紹介 |
怪異小説の創作の伝統は、漢字文化圏でいかに変容したか。石川鴻斎が漢文で撰した明治期の怪異小説集「夜窓鬼談」の特性を明らかにし、日本の近現代文学での受容を、小泉八雲と澁澤龍彦を例として考察する。 |
著者紹介 |
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(人文科学)。台湾・文藻外語大学日本語学科教授。専攻は日本近現代史、比較文学。 |
目次タイトル |
序章 |
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第一部 『夜窓鬼談』の幻妖世界 |
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第一章 なぜ怪談なのか |
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一 『夜窓鬼談』と『東斉諧』 二 石川鴻斎とその時代 三 『夜窓鬼談』の怪異世界-勧善懲悪の主張 四 なぜ怪談なのか 五 結び |
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第二章 漢文小説の出版戦略と挿絵 |
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一 『夜窓鬼談』の出版事情と挿絵 二 怪談鬼話と絵画 三 結び |
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第三章 『夜窓鬼談』の妖異空間 |
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一 妖異空間を漫遊す 二 『夜窓鬼談』の鬼神観 三 怪談と中国文人との交遊 四 結び |
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第二部 小泉八雲の再話文学と『夜窓鬼談』 |
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第四章 「果心居士の話」論 |
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一 小泉八雲と『夜窓鬼談』 二 果心居士に関する話 三 人物像の変容 四 物語の空間 五 挿絵との関連 六 居士のパフォーマンス 七 結び |
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第五章 小泉八雲による再話と『夜窓鬼談』の交響 |
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一 「果心居士の話」-魔術的効力 二 「鏡と鐘と」-東アジアの文学世界における怪談の伝承とその創作技法 三 「お貞の話」-因果応報から幻想怪奇な恋物語へ 四 結び |
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第三部 澁澤龍彦の文学と『夜窓鬼談』 |
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第六章 すれ違いの美学 |
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一 物語の転生 二 消去される神仏の救済力 三 シュルレアリスムの美学 四 結び |
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第七章 澁澤龍彦「画美人」論 |
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一 『夜窓鬼談』からの取材 二 「名画に霊あり」の呪縛 三 美人への変身願望 四 臍の不在ということ 五 開かれた空間表象 六 結び |
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第八章 伝承・エロス・迷宮 |
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一 『聊斎志異』から「花妖記」へ-中日怪異小説の伝承 二 「処女にして娼婦」 三 廃壇の欲望 四 迷宮の愉楽 五 結び |
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第九章 幻想への回路 |
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一 間テクスト性の饗宴 二 人魚繚乱と凝固される記憶 三 仮面の悪戯 四 陰陽の反転 五 結び |
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第四部 無垢の想像力 |
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第十章 もの憑き・夢魔の想像空間 |
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一 もの憑きの魔術 二 夢魔の撹乱 三 オブジェのかたち 四 覗き見の想像空間 五 結び |
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第十一章 サド裁判における澁澤龍彦の思想と批判 |
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一 十年の梏桎-日本におけるサド裁判 二 サドは裁かれたか-澁澤龍彦とサド裁判 三 パラドックスの一元化-澁澤龍彦の文学とサド 四 結び |
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第五部 澁澤文学における旅の構造 |
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第十二章 流転と再生の旅 |
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一 意識の逆転 二 人形幻想 三 流転と再生に向かう旅 四 アンドロギュノスを超えるもの 五 結び |
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第十三章 旅のかたち |
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一 澁澤文学における旅 二 「ぼろんじ」における男女の旅 三 「うつろ舟」の漂流 四 結び |
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第十四章 永遠の輝きを求めて |
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一 高丘親王の旅 二 天竺の魅惑 三 幻影の繚乱と分身の旅 四 とこしえの光 五 結び |
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終章 |