タイトルコード |
1000100690574 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
由緒・偽文書と地域社会 |
書名ヨミ |
ユイショ ギモンジョ ト チイキ シャカイ |
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北河内を中心に |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
馬部 隆弘/著
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著者名ヨミ |
バベ タカヒロ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠出版
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥11000 |
ISBN |
978-4-585-22231-6 |
ISBN |
4-585-22231-6 |
数量 |
11,711,24p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
216.3
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件名 |
枚方市-歴史
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内容紹介 |
史的シンボルが群立し、「椿井文書」なる偽文書が地域の由緒に大きく関わる北河内地域を中心に、偽文書や由緒書の生成・流布の過程を解明。戦国期に寺内町を次々と生み出した地域秩序を明らかにし、地域史の再構築をはかる。 |
著者紹介 |
1976年生まれ。大阪大谷大学准教授。専門は日本中世史・近世史。著書に「戦国期細川権力の研究」など。 |
目次タイトル |
序章 問題の所在と本書の構成 |
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一 筆者の研究の歩み 二 本書の研究姿勢 三 本書の課題 四 本書の構成 |
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第一部 由緒の形成過程と偽文書 |
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第一章 津田山の山論と三之宮神社文書 |
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はじめに 一 三之宮神社の由緒 二 土豪の由緒 三 氷室の由緒 おわりに |
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第二章 城郭由緒の形成と山論 |
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はじめに 一 津田地域の概要 二 津田氏由緒の創出とその展開 三 戦国期津田地域の特質 四 津田氏と津田城の実態 おわりに |
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第三章 交野天神社の祭祀構造と樟葉宮伝承地 |
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はじめに 一 交野天神社の由緒とその変遷 二 前近代における交野天神社と貴船神社の関係 三 明治期における由緒の変転 むすびにかえて-その後の展開- |
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補論 「交野天神縁起」について |
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第四章 茄子作の村落秩序と偽文書 |
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はじめに 一 端野家文書の分類 二 賢浄による偽文書創作の開始 三 浄玄による賢浄の継承 四 茄子作村の村落秩序とその変容 五 端野熊吉による第三の偽作 六 改竄された系譜と実際の系譜 七 端野熊吉の修史事業と啓蒙活動 八 その後の修史事業における対応 おわりに |
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第五章 蝦夷の首長アテルイと枚方市 |
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はじめに 一 アテルイ処刑地宇山説と「首塚」の課題 二 禁野交野について おわりに 付論1 石碑の建立をめぐって 付論2 石碑建立後の動向と「首塚」の造成 |
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第二部 椿井文書の創作と展開 |
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第一章 椿井文書の基礎的考察 |
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はじめに 一 研究史上の椿井文書 二 『五畿内志』と椿井文書 三 南山郷士関係の椿井文書 四 椿井文書の作成過程 五 椿井文書がもたらした影響 おわりに |
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第二章 椿井政隆による偽文書創作活動の展開 |
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はじめに 一 「興福寺官務牒疏」にみる椿井政隆の活動範囲 二 河内国石川郡太子村の叡福寺 三 近江国伊香郡柳ケ瀬村の柳ケ瀬家 四 面的にみた椿井政隆の行動パターン おわりに |
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第三章 椿井文書が受容される理由 |
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はじめに 一 作成の実態 二 伝播の二系統 三 歴史学の対応 おわりに |
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第四章 三浦蘭阪の『五畿内志』批判 |
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はじめに 一 三浦家の木活字本について 二 蘭阪の主張 三 牧郷一宮から片埜神社へ おわりに |
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第三部 北河内の寺内町と地域秩序 |
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第一章 楠葉郷の石清水八幡宮神人と伝宗寺 |
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はじめに 一 伝宗寺相論の顚末 二 伝宗寺相論の余波 三 楠葉郷の復元 四 楠葉郷の衰退と枚方寺内町の興隆 おわりに |
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第二章 石清水八幡宮勢力の展開と招提寺内町 |
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はじめに 一 由緒のなかの小篠家 二 近世初期の小篠家 三 戦国期の小篠家 四 「誓円ノ日記」にみる小篠家 おわりに |
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第三章 享保期の新田開発と出口寺内町 |
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はじめに 一 出口寺内町の成立過程 二 一八世紀初頭の新田開発 三 開発前の姿と出口寺内町の復原 おわりに |
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第四章 枚方寺内町の沿革と対外関係 |
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はじめに 一 枚方坊の開基伝承 二 実従入寺までの枚方寺内町 三 枚方寺内町の対外交渉と殿原 四 枚方寺内町の終焉 おわりに |
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第五章 牧・交野一揆の解体と織田権力 |
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はじめに 一 交野郡の地域秩序と牧・交野一揆 二 安見氏による交野城の築城 三 織田権力下における安見氏の支配 四 淀川川中島の寄進にみる牧郷の支配 おわりに |
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補論 河内における「神君伊賀越え」 |
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終章 北河内の戦国時代 |
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一 津田城・氷室・椿井文書 二 楠葉から枚方へ 三 牧・交野一揆と織田権力 |