タイトルコード |
1000100694657 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
源氏物語読解と享受資料考 |
書名ヨミ |
ゲンジ モノガタリ ドクカイ ト キョウジュ シリョウコウ |
叢書名 |
新典社研究叢書
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叢書番号 |
307 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
妹尾 好信/著
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著者名ヨミ |
セノオ ヨシノブ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新典社
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出版年月 |
2019.2 |
本体価格 |
¥18400 |
ISBN |
978-4-7879-4307-1 |
ISBN |
4-7879-4307-1 |
数量 |
636p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.36
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件名 |
源氏物語
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個人件名 |
紫式部 |
内容紹介 |
平安時代の和歌や物語を主な研究対象とする著者が、これまでに書いた「源氏物語」に関わる論考をまとめたもの。源氏物語享受について、古注釈から近世資料までたどる。架蔵の写本「小源氏」2冊の翻刻等も掲載。 |
著者紹介 |
1958年生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期中途退学。同大学院文学研究科教授。専攻は中古・中世日本文学。著書に「平安朝歌物語の研究」など。 |
目次タイトル |
《序章に代えて》『源氏物語』の先行物語受容 |
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はじめに 一 『源氏物語』に見える先行物語名 二 先行物語の場面取り 三 『源氏物語』に見える『落窪物語』の影響 四 先行物語の構想取り おわりに |
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第一部 読解と享受に関する瞥見 |
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第一章 桐壺の更衣哀惜と「桐壺の女御」幻想 |
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はじめに 一 桐壺の更衣が発した最後の言葉 二 戦後に刊行された諸注釈書の解釈 三 古注釈書が記す解釈 四 「かぎりとて…」歌の意味再考 五 「いとかく思ふたまへましかば」の解釈 六 女御になれなかった桐壺の更衣 七 中世王朝物語に登場する「桐壺の女御」 八 『あきぎり』の女主人公桐壺の女御 おわりに |
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第二章 人の親の心は闇か |
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はじめに 一 「人の親の…」歌の詠作事情に関する所伝 二 『源氏物語』における「人の親の…」歌の引用箇所 三 「人の親の…」歌の解釈史通覧 四 「人の親の…」歌の解釈私見 五 もうひとつの歌語「心の闇」 六 辞典類が説明する歌語「心の闇」 七 『源氏物語』以前の和歌における「心の闇」の使用例 八 『うつほ物語』における「心の闇」の歌 九 兼輔歌を最多引歌とした紫式部の意識 おわりに |
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第三章 玉鬘論 |
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一 玉鬘物語の位置づけ 二 玉鬘物語前史 三 玉鬘物語の発端 四 裳着せぬ姫君 五 鬚黒大将との結婚 六 竹河の巻の存在とその意味 |
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第四章 『雲隠六帖』は『源氏物語』の何を補うか |
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はじめに 一 二系統の伝本 二 「雲隠」の巻 三 「巣守」の巻 四 「桜人」の巻 五 「法の師」の巻 六 「雲雀子」の巻 七 「八橋」の巻 おわりに |
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第二部 『源氏物語抄』(『紹巴抄』)の古活字本・整版本と増注本をめぐって |
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第一章 広島大学蔵刊本『源氏物語抄』(『紹巴抄』)とその書き入れについて |
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はじめに 一 『紹巴抄』諸本の概観 二 古活字本と整版本との相違 三 『紹巴抄』刊本の伝本一覧 四 広島大学蔵刊本の書誌と見返し書き入れ おわりに |
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《翻刻》広島大学蔵刊本『源氏物語抄』(『紹巴抄』)第一冊欄外・行間書き入れ注(付・考察) |
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第二章 『源氏物語抄』(『紹巴抄』)の古活字本と整版本 |
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はじめに 一 第1丁表の本文における相違点 二 古活字本から整版本への変更点 三 古活字本はあらかじめ整版本覆刻を想定していた おわりに |
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第三章 『源氏物語抄』(『紹巴抄』)の古活字本から整版本へ |
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はじめに 一 古活字本の脱落箇所の補充 二 注釈の一部を項目化した例、項目を注釈中に収めた例 三 見出しと注釈との間の空白の有無 四 見出しの掲げ方の相違 五 項目の頭の位置の訂正 六 見出しの文字の誤りの訂正 七 覆刻の際に生じたレイアウト上の問題点 おわりに |
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第四章 講釈聞き書きから注釈書へ |
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はじめに 一 古活字本識語と『紹巴抄』の成立 二 講釈関連記事数の変遷 おわりに |
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第五章 宮城県図書館蔵猪苗代兼如増注『源氏物語抄』(『紹巴抄』)について |
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はじめに 一 伊達文庫本『源氏物語抄』二本の書誌 二 稲賀文庫本・伊達文庫A本とB本との間の項目異同 三 伊達文庫A本とB本の本文の違い おわりに |
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第三部 近世期享受資料の成立と伝本 |
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第一章 『源氏栄鑑抄』の基礎的研究 |
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はじめに 一 『源氏栄鑑抄』の研究史 二 『源氏栄鑑抄』の伝本書誌 三 各伝本の伝来について 四 奥書の有無とその内容 五 諸伝本における和歌注の異同について おわりに |
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第二章 『源氏外伝』諸本考・序説 |
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はじめに 一 諸伝本の概観 二 冊数と巻の編成 三 流布本系と異本系 四 諸伝本の奥書(一) 五 諸伝本の奥書(二) 六 諸伝本の奥書(三) おわりに |
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第三章 堀内昌郷『葵の二葉』の成立過程管見 |
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はじめに 一 京都大学本と愛媛大学本の関係 二 匡平校訂本『葵の二葉』の製作意図 三 簡略版『葵の二葉』と『源氏物語紐鏡』 四 『源氏物語紐鏡』刊行前後の匡平 おわりに |
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第四章 架蔵『小源氏』考 |
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はじめに 一 書誌 二 全体の構成と朱の合点について 三 和歌の脱落と歌順の相違について 四 物語歌集的側面 五 場面の詳細な描写箇所 六 作中人物の呼称等について おわりに |
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《付説》梗概書(中世における) |
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一 梗概書の出現とその意義 二 『源氏大鏡』の類 三 『源氏小鏡』の類 四 『源氏物語提要』の類 五 『源氏最要抄』と『佚名源氏物語梗概書』 六 おわりに |
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《資料翻刻》架蔵『小源氏』(乾・坤) |
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小源氏 乾 小源氏 坤 |