タイトルコード |
1000101197634 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
言説の国際政治学 |
書名ヨミ |
ゲンセツ ノ コクサイ セイジガク |
|
理論、歴史と「心の地政学」 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
山本 吉宣/著
三浦 聡/編集協力
|
著者名ヨミ |
ヤマモト ヨシノブ ミウラ サトシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東信堂
|
出版年月 |
2024.10 |
本体価格 |
¥6300 |
ISBN |
978-4-7989-1838-9 |
ISBN |
4-7989-1838-9 |
数量 |
17,625p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
319
|
件名 |
国際政治
|
注記 |
文献:p560〜613 |
内容紹介 |
米中二極構造を中心とし、軍事力や経済力にとどまらないイディエーショナルな次元(イデオロギー、価値、規範)をめぐる理論と現象を緻密に検証。今日の国際情勢に「言説」という新たな分析視座を提供する。 |
目次タイトル |
序章 本書の問題意識と構成 |
|
第1節 国際政治の第三の次元 第2節 本書の目的 第3節 本書の内容 |
|
第1章 イディエーショナルな力 |
|
第1節 言説の対抗の顕在化 第2節 「イディエーショナルな力」-一般的な視覚 第3節 イディエーショナルな力の位置づけ-内包と外延 |
|
第2章 言説、言説力の素描と本書での分析枠組み |
|
第1節 言説とは 第2節 言説力 第3節 本書での分析枠組み |
|
第3章 一方的投射、規範の対抗、双方向の投射、「対等」の言説 |
|
第1節 言説の一方的投射の諸問題 第2節 規範対抗、妥協(折衷規範)、双方向の社会化 第3節 中国:平和台頭論と北京コンセンサス-投射の準備からライバル規範企業家へ |
|
第4章 戦略的ナラティブ |
|
第1節 戦略的ナラティブと二つの淵源-フリードマンとミスキモン 第2節 フリードマン(2006)からイギリス国防省の文書へ 第3節 ミスキモンたちの戦略的ナラティブ論-ソフト・パワーから戦略的ナラティブへ 第4節 特定の政策と出来事についての戦略的ナラティブとその投射 |
|
第5章 言説(ナラティブ、話語)とその投射 |
|
第1節 戦略的ナラティブと話語権 第2節 手段の類型-ソフトでオープンな手段からハードで非オープンな手段まで |
|
第6章 中国の話語権 |
|
第1節 対外的話語権への道程 第2節 胡錦涛から習近平へ-話語の内容 第3節 中国の対外的な話語権の機能-積極的な機能を中心として 第4節 調和的ナラティブと対抗的ナラティブ-その淵源と機能 |
|
第7章 中国の逆投射、アメリカの反応、相互反応のエスカレーション |
|
第1節 中国の言説の逆投射と中国による社会化 第2節 アメリカの反応-多様な対中対抗策 第3節 相互作用のサイクル-エスカレーション 第4節 長期的な戦略についてのナラティブ |
|
第8章 規範の対抗から秩序の対抗へ |
|
第1節 規範の破壊、規範の強靱性、国際秩序-本章の目的と構成 第2節 「規範の破壊norm sabotage」と「真実の破壊truth subversion」 第3節 既存の規範に対する行動のスペクトラム 第4節 規範の堅牢性(robustness)あるいは強靱性(resilience) 第5節 規範の対抗から秩序間の対抗へ-規範対抗の論理と秩序原理:素描 第6節 リベラル国際法秩序と権威主義的な国際法秩序-二つの「ウエストファリアを超えて」 第7節 競合する投射者(企業家)と反企業家-規範の対抗の現在地 |
|
第9章 戦略的コミュニケーション |
|
序節 戦略的コミュニケーションの意義と多様性 第1節 「戦略的コミュニケーション」の概要と展開 第2節 戦略的コミュニケーションの要素 第3節 戦略的コミュニケーション(SC)からコミュニケーション同期化(CS)へ-アメリカ軍部での転換 第4節 イギリスにおける戦略的コミュニケーション 第5節 ヨーロッパ(NATOとEU)の戦略的コミュニケーション 第6節 アメリカの「戦略的コミュニケーション」の実践 第7節 協力的戦略的コミュニケーションとアクティブ・メジャー-ロシアの反応 第8節 ディスインフォメーションと戦略的コミュニケーション 第9節 戦略的コミュニケーションの整理とまとめ-概念の分解と再連結の観点から 終節 組織象徴と認識(分析的)象徴-結論に代えて |
|
第10章 理論統合への試論 |
|
第1節 ナラティブの投射についての様々なアプローチの整理・分類-試論 第2節 相手の反応、相互作用、国際秩序 |
|
第11章 イデオロギーの対立 |
|
第1節 バイデン政権-「民主主義と専制」という戦略的ナラティブ 第2節 中国の反応-中国の民主主義 |
|
第12章 物質的世界との往復 |
|
第1節 非物質的な世界と物質的な世界-相互フィードバック 第2節 イデオロギーの出力正当性 第3節 政治体制の経済的パフォーマンス(出力正当性)-データに基づく検証の可能性 第4節 イデオロギーの距離と戦略関係-M.ハースのモデル |
|
第13章 中国の人権言説の展開(国連人権理事会を中心として)、1989〜2022 |
|
序節 目的と趣旨 第1節 中国の人権言説の動態 第2節 国連人権理事会における中国の活動-外圧への反応/対抗 第3節 人類の未来を共有する共同体(人類運命共同体)、ウィン・ウィン、人民中心のアプローチ:人権の「再定義」へ-内政投射型へ 第4節 新疆ウイグル自治区をめぐって 第5節 Whataboutism(「お前はどうだ、言う資格はあるのか」)-一つのレトリカル・ストラテジー 第6節 強硬化する中国の人権言説-シェーパー(形成者、shaper)へ 第7節 理論的な検討 |
|
終章 いまなぜ言説(ナラティブ)か? |
|
第1節 言説(ナラティブ)の顕在化 第2節 情報環境の変化 第3節 残された課題 |