タイトルコード |
1000100811893 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
グローバル経済統合と地域集積 |
書名ヨミ |
グローバル ケイザイ トウゴウ ト チイキ シュウセキ |
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循環、成長、格差のメカニズム |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
高阪 章/著
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著者名ヨミ |
コウサカ アキラ |
出版地 |
[東京] |
出版者 |
日経BP日本経済新聞出版本部
日経BPマーケティング(発売)
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出版年月 |
2020.6 |
本体価格 |
¥4800 |
ISBN |
978-4-532-13504-1 |
ISBN |
4-532-13504-1 |
数量 |
334p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
333.7
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件名 |
経済統合
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注記 |
文献:p305〜321 |
内容紹介 |
何が一国の成長と発展をもたらすのか。金融統合と景気循環、貿易統合下の生産性成長と発展戦略、地域集積と格差を分析し、主流派経済政策論の通説を覆し、グローバル化の真実を解き明かす。 |
著者紹介 |
1948年京都市生まれ。スタンフォード大学Ph.D.。関西学院大学国際学部教授等を経て、大阪大学名誉教授。アジア経済研究所名誉研究員。編著書に「国際公共政策学入門」など。 |
目次タイトル |
序章 グローバル経済統合と地域集積 |
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高まる新興市場国の存在感 経済統合化と所得収束 本書の視角 本書の構成 金融統合と景気循環(第1、2、3章) 貿易統合下の生産性成長と発展戦略(第4、5、6、7章) 地域集積と格差(第8、9、10章) |
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第1部 金融統合と景気循環 |
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第1章 金融統合とマクロ経済安定化 |
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1.はじめに:金融循環と新興市場国のレジリエンス 2.金融統合と金融政策レジーム:資本フローのボラティリティ 3.国際分散投資の地域集積 4.金融統合と成長ファイナンス:重要な国内貯蓄 5.マクロ経済安定化:不完全な国際資本市場とどう付き合うか |
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第2章 東アジアの金融循環 |
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1.はじめに:金融ショックか実物ショックか 2.推計方法:FCI(金融状況指数)で金融ショックを測る 3.推計結果:金融ショックに対する成長率のインパルス反応 4.国内金融ショックと景気循環 5.グローバルショックと景気循環 6.頑健性チェック 7.おわりに:アジア通貨危機とグローバル金融危機 |
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第3章 新興市場国への資本フロー・ダイナミックス |
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1.はじめに:国際資本フローは「ローラーコースター」 2.新興市場国における資本流入と流出:驚くべき多様性 3.対外資産と対外負債:宴のあと 4.資本フロー決定要因の実証分析:国内要因かグローバル要因か 5.国内経済構造と政策枠組み:じゃじゃ馬馴らし 6.おわりに:選択と集中が生む地域集積 |
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第2部 貿易統合下の生産性成長と発展戦略 |
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第4章 生産性と賃金から見る経済発展と産業構造変化 |
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1.はじめに:経済発展は生産性成長 2.生産性、賃金と経済発展 3.国間の賃金格差は生産性格差を表している 4.同一労働も国間の賃金格差を反映する 5.産業構造変化と国間の生産性格差 6.産業構造変化と国内賃金格差 7.おわりに:変化が発展を促す |
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第5章 産業構造変化と発展戦略:工業化と脱工業化 |
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1.はじめに:発展をもたらす産業構造変化のパターン 2.マクロ生産性収束と産業部門別生産性 3.産業構造変化と工業化戦略:東アジアとラテンアメリカ 4.産業構造変化と脱工業化戦略:日本と米国 5.産業部門別生産性収束:OECD 6.おわりに:工業化は発展の必要条件か |
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第6章 東アジアの産業生産性収束 |
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1.はじめに:産業部門生産性収束と東アジアの工業化 2.労働生産性成長と産業構造変化 3.マクロ生産性成長の分解:部門内生産性成長と部門間再配分 4.産業構造変化:部門内生産性成長と部門間再配分のパターン 5.部門内生産性成長:マクロ生産性成長の主役 6.生産性収束:マクロおよび産業部門別 7.東アジアの生産性成長と産業構造変化 8.おわりに 付論 生産性成長と産業構造変化:先進国と発展途上国 |
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第7章 発展戦略とグローバル・バリューチェーン |
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1.はじめに:GVCは輸出工業化に代わる発展戦略となるか 2.「条件付き」だった成長収束 3.産業政策と輸出工業化 4.「サプライチェーン」の「輸出」:GVC 5.GVCの担い手は「グローバル企業」 6.容易になった「工業化」? 7.おわりに:発展戦略の再構築 |
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第3部 地域集積と格差 |
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第8章 経済発展の政治経済学 |
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1.はじめに:政策選択で経済は変わる 2.貿易政策の政治経済学 3.政治主体と政策選択 4.非効率な政策選択と政治的革新 5.経済も政治を変える 6.おわりに:インセンティブ構造を知る |
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第9章 発展と格差と:「セカンド・マシン・エイジ」のGDP |
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1.はじめに:デジタル革命と経済発展 2.発展と幸福度:されどGDP 3.19-20世紀の発展:GDPを超えて 4.21世紀の発展:GDPはどこへ 5.「セカンド・マシン・エイジ」の発展と格差 6.おわりに:発展と格差のアンビバレンス |
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第10章 生産性から豊かさまで:グローバル経済統合のとらえ方 |
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1.はじめに:システムとしてとらえる 2.経済成長の源泉:生産性か投資か 3.国際比較:成長のエンジンは投資 4.部門別生産勘定:産業の交代 5.産業連関:乗数効果と生産性格差 6.国際産業連関:グローバル・バリューチェーン 7.資本蓄積・集積と要素所得分配 8.階層間所得分配:生産と分配をつなぐWID.World 9.社会厚生:資本蓄積のもたらすのは「奇跡」か「神話」か 10.おわりに:SNAからSEIGAへ |
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終章 統合化の行方:政治と技術のレース |
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グローバル経済統合:産業革命、輸出工業化、GVC グローバル化は格差を拡大するか:国間格差と国内格差 グローバル化のかたち:政治リスクと技術進歩と グローバル化の行方:政治と技術のレース おわりに:「4匹の虎」の今 |