タイトルコード |
1000100835897 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
賦霊の自然哲学 |
書名ヨミ |
フレイ ノ シゼン テツガク |
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フェヒナー、ヘッケル、ドリーシュ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
福元 圭太/著
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著者名ヨミ |
フクモト ケイタ |
出版地 |
福岡 |
出版者 |
九州大学出版会
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出版年月 |
2020.10 |
本体価格 |
¥8800 |
ISBN |
978-4-7985-0288-5 |
ISBN |
4-7985-0288-5 |
数量 |
473,40p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
112
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件名 |
自然哲学
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個人件名 |
Fechner Gustav Theodor |
注記 |
文献:巻末p19〜40 |
内容紹介 |
物理学者フェヒナー、進化生物学者ヘッケル、発生生物学者ドリーシュ。3名の実証主義的自然科学者がネオ・ロマン主義的自然哲学者へと変貌する消息を追い、神と自然の関係、魂の存在と行方、生気論の復活を論じる。 |
著者紹介 |
1960年生まれ。大阪外国語大学ドイツ語学大学院修士課程修了。九州大学大学院言語文化研究院助教授。著書に「「青年の国」ドイツとトーマス・マン」など。 |
目次タイトル |
序論 |
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一 本書の目的と方法論 二 自然 三 本書の構成 |
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第一部 グスタフ・テオドール・フェヒナー |
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第一章 魂は物理的に計測できるか |
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一 生涯 二 ロマン主義的自然哲学 |
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第二章 フェヒナーにおけるモデルネの「きしみ」 |
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一 自然哲学と自然科学 二 闇 三 『ナナ、あるいは植物の魂の生活について』 |
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第三章 『ツェント-アヴェスタ』における賦霊論と彼岸 |
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一 『ツェント-アヴェスタ』の成立 二 「天上の事柄についての教説の概観」 三 「彼岸の事柄についての教説の概観」 四 物心並行論 |
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第四章 『精神物理学原論』の射程 |
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一 『精神物理学原論』 二 閾と神 三 意義と展望 |
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第五章 光明観と暗黒観の相克 |
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一 成立の経緯 二 光明観と暗黒観 |
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第六章 フェヒナーからフロイトへ |
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一 先行研究 二 フロイトとその周辺 三 伝記的並行関係 |
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第七章 フロイトのメタ心理学とフェヒナー |
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一 メタ心理学 二 力動的観点 三 局所論的観点 四 経済的観点 五 フロイトにおける快楽原則理論の変遷 |
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第八章 ライプチヒのフェヒネル |
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一 西田幾多郎 二 漱石・ジェイムズ・フェヒナー 三 足穂と「死後の生活」 |
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第二部 エルンスト・ヘッケル |
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第一章 ダーウィンからヘッケルへ |
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一 ヘッケルとダーウィニズム 二 講演「ダーウィンの進化理論について」 |
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第二章 ゲーテとヘッケル |
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一 ゲーテの使徒 二 ゲーテと進化論 三 ゲーテとヘッケル |
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第三章 個体発生・系統発生・精神分析 |
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一 講演「綜合科学との関係における現代進化論について」 二 「反復説」とその影響 |
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第四章 『宇宙の謎』の謎 |
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一 『宇宙の謎』 二 『結晶の魂』 |
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補論 ネオ・ロマン主義的自然哲学と文学 |
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第一章 「ポエジーの自然科学的基盤」 |
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一 リアリズム 二 実験 三 意志の自由と不死 四 愛 五 「現実的理想」 |
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第二章 マッハとホフマンスタールの「瞬間」 |
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一 二人のエルンスト 二 「救いがたい自我」 三 事物の蜂起 四 「それがお前だ」 |
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第三章 トーマス・マン『ファウストゥス博士』における「有機的なもの」と「無機的なもの」 |
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一 「有機的な(もの)」および「無機的な(もの)」 二 『ファウストゥス博士』における「有機的な(もの)」と「無機的な(もの)」 三 有機的なものへの共感 四 無機的な構成としての死 五 危機の小説としての『ファウストゥス博士』 六 有機的なものへの愛 |
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第三部 ハンス・ドリーシュ |
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第一章 「エンテレヒー」の行方 |
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一 ハンス・ドリーシュ 二 生気論と「エンテレヒー」 |
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第二章 ハンス・ドリーシュと超心理学 |
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一 超心理学への関心 二 『超心理学』 三 エンテレヒーと超心理学 四 エンテレヒー概念の拡大 |
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結論 |
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一 ネオ・ロマン主義的自然哲学の特質 二 スピノザとフェヒナー、ヘッケル 三 精神物理学と「ヨーロッパ諸学の危機」 四 「啓蒙の弁証法」とネオ・ロマン主義的自然哲学 |