タイトルコード |
1000100879349 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
渤海国と東アジア |
書名ヨミ |
ボッカイコク ト ヒガシアジア |
叢書名 |
汲古叢書
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叢書番号 |
166 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
古畑 徹/著
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著者名ヨミ |
フルハタ トオル |
出版地 |
東京 |
出版者 |
汲古書院
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出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥15000 |
ISBN |
978-4-7629-6065-9 |
ISBN |
4-7629-6065-9 |
数量 |
12,581,18p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
222.5
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件名 |
渤海
中国-対外関係-アジア(東部)-歴史
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注記 |
文献:p551〜581 |
内容紹介 |
渤海とその周辺との国際関係を、東アジアという地域史のなかに位置附けて理解し、渤海とはどのような国かを考える手がかりを得ようとしてきた諸論稿と、その究明に深くかかわる新羅と唐との国際関係についての論稿を収録。 |
著者紹介 |
1958年東京都生まれ。東北大学大学院博士課程後期単位取得退学。金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授・同人間社会学域国際学類長。著書に「渤海国とは何か」など。 |
目次タイトル |
序章-なぜ「渤海国と東アジア」なのか- |
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第一部 渤海の建国と東アジアの国際関係 |
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第一章 七世紀末から八世紀初にかけての新羅・唐関係 |
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はじめに 第一節 新羅によるいわゆる朝鮮半島統一戦争の終結をめぐって 第二節 七世紀末の羅唐関係-新羅の対唐関係を中心に- 第三節 八世紀初頭の羅唐関係 おわりに 補注 |
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第二章 渤海建国関係記事の再検討 |
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はじめに 第一節 『旧唐書』渤海靺鞨伝と『五代会要』渤海との比較検討 第二節 『新唐書』渤海伝と『旧唐書』渤海靺鞨伝・『五代会要』渤海との比較検討 おわりに 補注 |
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補論一 張建章墓誌と『渤海国記』に関する若干の問題 |
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はじめに 第一節 張建章墓誌にみえる渤海使節賀守謙の幽州来到年次について 第二節 『渤海国記』についての従来の見解に対する三つの検討 第三節 王貽孫の『渤海国記』所蔵逸話をめぐって おわりに 補注 |
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第三章 いわゆる「小高句麗国」の存否問題 |
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はじめに 第一節 日野開三郎の語る「小高句麗国」 第二節 「小高句麗国」を指すとされる史料の再検討 第三節 七世紀末の遼東情勢 おわりに 補注 |
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第二部 唐渤紛争と東アジアの国際関係 |
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第四章 大門芸の亡命年時について |
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はじめに 第一節 黒水州の設置年時について-大門芸亡命開元一四年説の前提をめぐって- 第二節 大門芸の亡命をめぐる唐・渤海間の外交交渉 第三節 「勅渤海王大武藝書」第一首の作成年時と大門芸の亡命年時 第四節 渤海の王位継承問題と唐渤紛争 おわりに 補注 |
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第五章 日渤交渉開始期の東アジア情勢 |
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はじめに 第一節 紛争以前の渤海・唐関係 第二節 渤海・新羅の対峙関係 第三節 七一〇・七二〇年代の新羅の対外政策 おわりに 補注 |
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第六章 唐渤紛争の展開と国際情勢 |
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はじめに 第一節 唐渤紛争内諸事件の事実考証 第二節 馬都山の戦 第三節 唐渤紛争の展開 第四節 唐渤紛争に対する新羅の動向とその背景 おわりに 補注 |
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第七章 張九齢作「勅渤海王大武藝書」と唐渤紛争の終結 |
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はじめに 第一節 第二・三・四首本文と唐渤紛争の概略 第二節 第二・三・四首の作成年時についての諸見解 第三節 石井正敏の第二首理解の検討 第四節 第二首・第四首の内容理解 第五節 第二首・第三首・第四首の作成年時の検討 おわりに 補注 |
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補論二 張九齢作「勅渤海王大武藝書」第一首の作成年時について |
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第一節 第一首作成年時の再考証について 第二節 自説と石井説の相違点とその論点整理 第三節 「秋冷」について 第四節 「張九齢墓碑銘」について 補注 |
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補論三 張九齢作「勅渤海王大武藝書」四首作成年時再論 |
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第一節 石井・古畑論争のその後と赤羽目匡由の新説 第二節 石井<付記>批判、特に唐代個人文集所収の勅書理解について 第三節 赤羽目新説批判、特に集賢院学士の職掌と勅書に見られる官銜について |
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第三部 渤海国と東アジアの国際システム |
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第八章 渤海と唐関係の時期区分について |
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はじめに 第一節 濱田耕策による渤海対唐外交の時期区分 第二節 四時期区分への疑問 第三節 「渤海国王」冊封・進爵をめぐる諸問題 おわりに 補注 |
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第九章 渤海王大欽茂の「国王」進爵と第六次渤海使 |
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はじめに 第一節 第六次渤海使王新福の渤海出発時期 第二節 王新福による安史の乱情報虚報説の検討 第三節 王新福による安史の乱情報の情報源 第四節 「渤海国王」進爵と安史の乱 第五節 第六次渤海使の使命とその背景 おわりに |
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第一〇章 唐王朝は渤海をどのように位置附けていたか |
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はじめに 第一節 中国における「地方民族政権」の考え方と「藩属理論」における「内」「外」区分 第二節 日本の東アジア史研究・中華帝国構造研究からみた中国王朝の「内」「外」区分 第三節 唐王朝の「内」「外」区分から見た渤海の位置 おわりに 補注 |