タイトルコード |
1000100877965 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
明治・大正期国語科の成立と修身科との関わり |
書名ヨミ |
メイジ タイショウキ コクゴカ ノ セイリツ ト シュウシンカ トノ カカワリ |
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文学教材は何を伝えたのか |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
山本 康治/著
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著者名ヨミ |
ヤマモト コウジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
ひつじ書房
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出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥6200 |
ISBN |
978-4-8234-1075-8 |
ISBN |
4-8234-1075-8 |
数量 |
7,309p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
375.82
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件名 |
国語科-歴史
文学教育-歴史
道徳教育-歴史
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注記 |
文献:p275〜285 |
内容紹介 |
修身科を頂点とした教育体系により展開していた明治33年の国語科成立から、大正末までの国語教育の実相を解明。さらに、脱文学の方向性を示している現在の国語教育のあり方についても考察する。 |
著者紹介 |
1962年愛知県生まれ。東海大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。同大学短期大学部教授、学長。博士(文学)。専攻は日本近代文学、国語教育。著書に「明治詩の成立と展開」など。 |
目次タイトル |
序論 |
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はじめに 本書の目的 問題の所在 本書の構成 |
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第一章 国語科の誕生とヘルバルト派教育学 |
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改正小学校令の成立 澤柳政太郎とヘルバルト派教育学 「改正小学校令」に対する批判 「改正小学校令」における国語科の位置づけ |
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第二章 明治期国語科検定教科書における「韻文教材」の位相 |
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普及舎版『新編国語読本』の韻文教材 「改正小学校令」以前の韻文教育について 『小学校各学科教授案』の韻文教授案 「改正小学校令」以後の韻文教材への認識について |
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第三章 明治期北海道教育界におけるヘルバルト派教育学の展開 |
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北海道教育界の概況とヘルバルト派教育学 明治三〇年代ヘルバルト派教育学の再導入 槇山栄次によるヘルバルト派教育学の浸透 北海道師範学校附属小学校による『各科教授提要』 勝又英次郎の国語読本観 |
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第四章 明治期修身科における「文学教材」の位相 |
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検定期の修身教育について 第一期国定修身書の成立と批判 第二期国定修身書国語科との相違 「徳目基本主義」における「感情」を巡る課題 |
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第五章 明治期国語科「韻文教材」の位相 |
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樋口勘次郎「修身童話」の示したもの 韻文教材による美感の形成への志向-「訓戒」への違和- 修身科と国語科の融和 韻文教授の実践例-ヘルバルト派教育学からの反照- |
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第六章 第二期国定読本「文学教材」とヘルバルト派教育学 |
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明治四〇年代のヘルバルト派教育学 第二期国語読本とヘルバルト派教育学 明治四〇年代の韻文教材等の教授について 「中心統合」における修身科の役割 |
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第七章 教育から見た「文芸教育」論争 |
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片上伸「文芸教育論」の概要 片上論に対する教育界の反応 修身教育を巡る教育界の状況 文学教材の歴史的系譜 |
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第八章 第三期国定読本における「文学教材」の位相 |
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大正期の文学教材の受容の実相 第三期国定読本『国語読本』の傾向 「臨時教育会議」・修身教育からの規制 大正期韻文教授の実際 文学教材批判性の喪失 |
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第九章 大正期新教育運動における国語教育「自学自習」の展開 |
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「自学自習」における教師の指導の実際 国語科文学教材「自学自習」の実際 「自学自習」のための文学教材「指導案」 「学習」への転換の困難さが示すもの |
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第一〇章 大正期国語教育実践の場における「想像」の位相 |
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「読方教材」の文芸化を巡る状況 「想像」の位相 垣内松三『国語の力』の「読者」観 |
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結論 |
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おわりに 今後の課題 |
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<付録>「新学習指導要領」における国語科教育と文学教材の位置づけについて |
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中央教育審議会答申(二〇一六年一二月)の概要 新たな「言語力」観について 「学習指導要領」に示された国語科の方向性 文学教育の可能性 |