タイトルコード |
1000100920857 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ダブル・ライフを生きる<私> |
書名ヨミ |
ダブル ライフ オ イキル ワタクシ |
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脱家族化の臨床社会学 |
版表示 |
増補版 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
高橋 康史/著
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著者名ヨミ |
タカハシ コウシ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2021.8 |
本体価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-7710-3526-3 |
ISBN |
4-7710-3526-3 |
数量 |
8,282,10p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
368.6
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件名 |
犯罪人
家族
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注記 |
文献:巻末p1〜10 |
内容紹介 |
家族に犯罪者をもつ者はいかにして「犯罪者の家族」になり、その家族としての自己を生きているのか。彼らのアイデンティフィケーションと脱家族化の様相を解明。「スティグマへの相克としての脱家族的指向」を加えた増補版。 |
著者紹介 |
1989年愛媛県生まれ。立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程修了。博士(人間科学)。名古屋市立大学大学院人間文化研究科講師。専門は社会学・社会福祉学・社会病理学。 |
目次タイトル |
序章 ダブル・ライフを生きる<私>-脱家族化の臨床社会学 |
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1 問題意識とその背景 2 本書の問いと臨床社会学的意義 3 研究者としての立場性と本書の構成 4 家族に犯罪者をもつ者とは誰か |
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第1章 犯罪・非行と家族に関する先行研究の検討 |
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1 原因としての家族論 2 抑止要因としての家族論 3 被害者としての家族論の登場とその限界 4 被害者としての家族論と支援の必要性 5 「被害者-加害者」の二項対立の克服 6 先行研究の到達点と課題 |
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第2章 <ダブル・ライフ>とアイデンティティ |
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1 アイデンティティに関する先行研究 2 関係性としてのスティグマと<ダブル・ライフ> 3 スティグマの不可視化 4 プロセスの産物としての自己を捉える三つの視角 5 アイデンティファイとしての自己 6 経験的データの分析に向けて |
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第3章 インタビュー調査の全体像 |
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1 インタビュー調査の概要 2 本インタビュー調査の特徴 3 分析全体のストーリー 資料 ご家族に対するインタビューの内容 |
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第4章 「犯罪者の家族」という自己の出現 |
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1 スティグマと感情の社会学 2 スティグマの感情としての恥 3 恥の感情を描き出す手法 4 恥を内在化するプロセス 5 恥が生起されるメカニズム |
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第5章 常人としての自己の出現とスティグマの引き受け |
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1 スティグマがもたらす語り得なさ 2 先行研究で明らかにされてきたこと 3 沈黙を乗り越える 4 「犯罪者の家族」としての体験と語りの二類型 5 語り得なさを乗り越える過程 6 同じ属性をもつ他者/もたない他者 7 小括 |
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第6章 スティグマがもたらすダブル・バインド |
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1 「普通」をめぐる自己の定義づけ 2 自己呈示 3 <ダブル・ライフ>の読み替え 4 <ダブル・ライフ>の活用 5 正常/異常への封じ込め |
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第7章 <ダブル・ライフ>の新たな位相 |
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1 調査場面への批判的アプローチ 2 スティグマ化される相互行為の形式 3 状況定義としての<ピア関係> 4 個人的現実の否定を招く<ピア関係> 5 「加害者の家族」の引き寄せと<密閉性> 6 家族に犯罪者をもつ者固有の生きづらさ 7 社会調査の限界とその克服に向けて |
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第8章 家族の再生をめぐるパラドクス |
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1 公私関係の焦点としての家族 2 ライフヒストリーの重ね合わせ 3 事件に至るまでの生活史 4 事件後の生活史 5 公共圏からの締め出しへの抵抗 |
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第9章 スティグマへの相克としての脱家族的指向 |
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1 脱家族化の臨床社会学に向けて 2 <不均質な作用> 3 インタビュー調査の概要と事例の特徴 4 親が犯罪者となった子どもの<不均質な作用>の検証 5 脱家族的指向がもたらす<ダブル・ライフ>の脱構築 |
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終章 ダブル・ライフを生き抜く<私> |
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1 研究により得られた知見 2 家族に犯罪者をもつ者と<ダブル・ライフ> 3 専門知に埋め込まれた家族規範への<抵抗> 4 結論 |