タイトルコード |
1000100952729 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
障害児教育のアメリカ史と日米関係史 |
書名ヨミ |
ショウガイジ キョウイク ノ アメリカシ ト ニチベイ カンケイシ |
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後進国から世界最先端の特殊教育への飛翔と失速 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中村 満紀男/著
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著者名ヨミ |
ナカムラ マキオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
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出版年月 |
2021.11 |
本体価格 |
¥17000 |
ISBN |
978-4-7503-5301-2 |
ISBN |
4-7503-5301-2 |
数量 |
1029p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
378.0253
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件名 |
障害者教育-歴史
アメリカ合衆国-教育
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注記 |
文献:p927〜1005 |
内容紹介 |
アメリカ特殊教育について、障害を複合的に対照した通史により世界最先端の特殊教育の構築を可能にしてきた歴史的条件とその変化、そして限界を究明。さらに、アメリカ特殊教育の影響と日本の受容及びその特質を明らかにする。 |
著者紹介 |
1945年茨城県生まれ。東京教育大学大学院博士課程(特殊教育学専攻)単位取得満期退学。筑波大学・福山市立大学名誉教授。教育学博士。著書に「アメリカ合衆国障害児学校史の研究」など。 |
目次タイトル |
Ⅰ.19世紀後半までのヨーロッパ的特殊学校のアメリカ的革新 |
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<概説> 1.法人立聾啞院・盲院の創設とキリスト教的・社会的基盤 2.聾啞学校・盲学校および聾啞者・盲人の新しい社会的位置づけと教育の改善-スティグマ認識と寄宿制学校改善の試み 3.白痴学校における先端的教育の模索から精神薄弱者脅威論の構築へ 4.障害児の慈善的教育事業発展における個人の役割と限界-サミュエル・ハウによるアメリカ的革新とその範囲 |
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Ⅱ.20世紀転換期における寄宿制学校の変容と新しい教育経路としての公立学校特殊学級の開設 |
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<概説> 1.聾教育・盲教育における公共性の確立と特殊教育制度の成立 2.聴者の発想としての口話法および正常化理論と当事者による手話法の堅持および点字戦争 3.精神薄弱者施設の大規模・隔離化 4.肢体不自由児・てんかん者施設における教育効果への注目と戸外学校 |
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Ⅲ.精神薄弱者問題の独自な展開 |
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<概説> 1.精神薄弱者施設の変容-パロール制度の導入によるコミュニティ生活の一部容認へ 2.優生学運動と障害者 3.精神薄弱脅威論に基づく優生断種論の衰退と社会適応のための選択断種論の採用 |
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Ⅳ.第二次世界大戦前までの特殊教育における公立学校の役割の拡大と特殊学校 |
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<概説> 1.公立学校制度における特殊学級の確立と通常教育との二元的世界の形成-1920年代から1950年代まで 2.公立学校における精神薄弱児教育の確立と重度精神薄弱児の排除 3.特殊教育制度の確立と大学等における研究・教員養成 4.アメリカ社会の重要問題としての特殊教育の認識と専門分野の確立 5.通学制聾学校と寄宿制聾学校の改革 6.盲教育の形態の変化-寄宿制盲学校の問題と都市限定の通学制形態 7.盲学校と聾学校における新しい課題-高等教育と重複障害教育 |
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Ⅴ.第二次世界大戦後における世界最先端のアメリカ特殊教育の構築と空洞化 |
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<概説> 1.はじめに 2.脱施設化運動と精神遅滞者施設の閉鎖および地域生活運動と公立学校特殊学級 3.特殊教育関連の連邦法と訴訟 4.全障害児教育法とその意義-学校教育に対する連邦の役割の変化 5.公立学校が主導する特殊教育制度の確立-特殊教育における通常性原理の回復 6.コミュニティ基盤の特殊教育と親・障害者団体の要求の組織化-統合教育運動と主流化 7.公立学校特殊教育の整備状況とエスニシティ・貧困問題 8.教育実践者の立場 |
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Ⅵ.現代アメリカにおける社会格差の多面的・固定的拡大とインクルージョン運動の多様化 |
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<概説> 1.特殊教育の国家的問題への昇格 2.インクルージョンの標準化とアメリカ社会における限界 3.インクルージョンを基本とするアメリカ特殊教育の現況 4.むすび-特殊教育制度の革新を空洞化するアメリカ社会の矛盾 |
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Ⅶ.アメリカ特殊教育の日本への影響と問題性 |
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<概説> 1.はじめに-アメリカの位置の変化とその理由 2.明治期の訪米日本人による特殊教育情報-驚嘆・讃美の対象 3.大正期〜昭和戦前期における留学生・訪問者の反応-最大影響国としてのアメリカ 4.大戦後-規範としてのアメリカ民主制と特殊教育 5.結語 日本のアメリカ情報受容の根本的問題-分析と批判なき導入 |