タイトルコード |
1000100965947 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
職業婦人の歴史社会学 |
書名ヨミ |
ショクギョウ フジン ノ レキシ シャカイガク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
濱 貴子/著
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著者名ヨミ |
ハマ タカコ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥6700 |
ISBN |
978-4-7710-3565-2 |
ISBN |
4-7710-3565-2 |
数量 |
8,309,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
366.38
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件名 |
女性労働者-歴史
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注記 |
文献:p294〜308 |
内容紹介 |
戦前期に企業・公官庁などで働く女性は、「職業婦人」と呼ばれた。その実態に関する計量分析や、婦人雑誌等をもとにした言説分析を通じて、中流女性と職業をめぐるジェンダー秩序の形成と変容のプロセスを解明する。 |
著者紹介 |
1983年新潟県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。同大学博士(教育学)。富山県立大学工学部教養教育センター講師。専攻は教育社会学・歴史社会学。 |
目次タイトル |
序章 職業婦人研究の課題と方法 |
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第一節 問題の所在 第二節 先行研究 第三節 本研究の視角と方法 第四節 中流女性をめぐるジェンダー秩序の歴史社会学 第五節 本書の構成 |
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第Ⅰ部 戦前期社会統計調査における職業婦人の状況 |
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第一章 国勢調査からみる「職業婦人」 |
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第一節 問題の所在 第二節 女性有業者数の増加と職域の広がり 第三節 産業別にみた女性有業者の推移 第四節 女性の就業における地域間の差異 第五節 女性の第三次産業への進出 |
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第二章 東京の職業婦人調査における「職業婦人」 |
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第一節 問題の所在 第二節 一九二〇年代前半 第三節 一九二〇年代後半 第四節 一九三〇年代 第五節 「未婚」女性の「家計補助」のための就職という結果の強調 |
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第三章 学歴と「職業婦人」 |
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第一節 問題の所在 第二節 女子高等教育機関卒業生の進路動向 第三節 高等女学校卒業生の進路動向の推移 第四節 産業化と高等女学校卒業生の就職率の関係 第五節 高等女学校卒業生の全国的「良妻賢母化」と都市部を中心とした「職業婦人化」 |
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第Ⅱ部 職業婦人イメージの形成と変容 |
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第四章 婦人雑誌のなかの「職業婦人」 |
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第一節 『婦人公論』『主婦之友』『婦人倶楽部』 第二節 分析期間と時期区分 第三節 各誌における「職業婦人」 第四節 各誌における「職業婦人」とほかの働く女性との扱われ方の違い 第五節 婦人雑誌におけるマイノリティとしての職業婦人 補節 次章以降の分析方法とデータ |
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第五章 『婦人公論』における職業婦人イメージの形成と変容 |
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第一節 問題の所在 第二節 「成功」をめぐる「職業婦人」と「たしなみ系職業」の違い 第三節 「論説」における職業婦人イメージの形成と変容 第四節 「職業婦人」を媒介とした「教養女性」の就職志向の回避と社会的関心の啓発 |
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第六章 『主婦之友』における職業婦人イメージの形成と変容 |
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第一節 問題の所在 第二節 「成功」をめぐる「職業婦人」と「内職・副業」「たしなみ系職業」の違い 第三節 「論説」における職業婦人イメージの形成と変容 第四節 「未熟な「娘」としての職業婦人」を経由した周辺労働と主婦の正当化 |
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第七章 『婦人倶楽部』における職業婦人イメージの形成と変容 |
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第一節 問題の所在 第二節 「成功」をめぐる「たしなみ系職業」「専門・技術系職業婦人」と「事務・サービス系職業婦人」の違い 第三節 「論説」における職業婦人イメージの形成と変容 第四節 「二流の職業婦人」への「良縁」による社会的上昇戦略と家庭回帰をうながす行動規範の提示 |
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第八章 『読売新聞』「悩める女性へ」における「職業婦人」の悩み |
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第一節 問題の所在 第二節 資料と方法 第三節 相談者の属性 第四節 「職業婦人」の悩みの内容と回答 第五節 「恋愛・結婚」に悩む「職業婦人」 |
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終章 「職業婦人」と「良妻賢母」 |
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第一節 中流女性と職業をめぐるジェンダー秩序の形成と変容 第二節 職業婦人イメージをめぐる排除と包摂 第三節 女性とメリトクラシーのゆくえ 第四節 秩序を変動させる実践 |