タイトルコード |
1000100972048 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
戦後日本の夜間中学 |
書名ヨミ |
センゴ ニホン ノ ヤカン チュウガク |
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周縁の義務教育史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
江口 怜/著
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著者名ヨミ |
エグチ サトシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-13-056235-5 |
ISBN |
4-13-056235-5 |
数量 |
13,651,41p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
376.31
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件名 |
夜間中学-歴史
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注記 |
文献:p613〜651 |
内容紹介 |
新制中学誕生から1970年代初頭まで、「学校に通えない」子、「通えなかった」大人を包含しようとしつづけた夜間中学。忘却された戦後日本の教育と社会の周縁の歴史を、夜間中学という対象を通して描き出す。 |
著者紹介 |
1987年奈良県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。和歌山信愛大学教育学部助教。「戦後日本の夜間中学」で第11回東京大学南原繁記念出版賞受賞。 |
目次タイトル |
序章 夜間中学から戦後義務教育を問いなおす |
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第一節 対象と方法 第二節 先行研究および分析視角 第三節 時期区分および定義・呼称 第四節 史料 第五節 本書の構成 |
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第Ⅰ部 夜間中学の成立・縮小・再編過程とその実態 |
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第1章 戦後の不就学・長期欠席問題と夜間中学の成立過程 |
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第一節 敗戦後の不就学・長期欠席者および義務教育未修了者の動態 第二節 不就学・長欠対策としての夜間中学開設の始まり 第三節 夜間中学の広がりと様々な反応 第四節 夜間中学の定着と準制度化 小括 |
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第2章 縮小期の夜間中学-全国夜間中学校研究会の展開と模索 |
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第一節 夜間中学の法制化問題を巡る諸議論 第二節 周縁社会の変容と夜間中学の岐路 第三節 夜間中学の存在意義の問い直し 小括 |
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第3章 夜間中学の再編-その過程と意義 |
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第一節 行政管理庁勧告のインパクト 第二節 運動の隆盛と新たな葛藤 第三節 新たな夜間中学像の模索 小括 |
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第4章 夜間中学の多様性-周縁社会への対応の諸相 |
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第一節 夜間中学の開設・閉鎖の推移および類似の長欠対策特別学級等の動向 第二節 自治体別の開設・閉鎖・存続の動向と背景 第三節 夜間中学の類型とその特徴 小括 |
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第Ⅱ部 生きられた夜間中学の実相 |
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第5章 夜間中学生の生活世界と学校経験の諸相 |
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第一節 生徒数・生徒層の推移とその特徴 第二節 作文から見る夜間中学生の生活世界の諸相 第三節 聞き書きから見る夜間中学生の生活世界の諸相 小括 |
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第6章 被差別部落の人間形成と義務教育 |
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第一節 語りの舞台 第二節 西夫妻の語り 小括 |
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第Ⅲ部 夜間中学の教育実践-学校文化と生活世界の狭間で |
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第7章 京都市の教育実践における「福祉」の位置 |
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第一節 夜間中学からみた京都市の都市空間 第二節 寺本喜一の学校社会事業論 第三節 教育実践の中の「福祉」の両義性 第四節 一九六〇年前後の断層-生徒福祉課設置の周辺 小括 |
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第8章 都市下層との葛藤と向き合う教育実践-東京都の事例から |
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第一節 戦後東京の都市下層における不就学・長欠問題 第二節 足立区立第四中学校における「バタヤ部落」との葛藤 第三節 立川市立第三中学校の教育実践 第四節 荒川区立第九中学校の教育実践 小括 |
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第9章 部落差別の構造を組み換える教育の模索-和歌山県の事例から |
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第一節 和歌山県の部落子ども会と夜間学級の概況 第二節 新宮市における夜間学級の成立と展開-城南中学校の事例を中心に 小括 |
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第10章 漁村の暮らしと学校文化の融合-横浜市の事例を中心に |
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第一節 漁村の不就学・長欠の実態とその要因 第二節 漁村の長欠対策としての夜間中学 第三節 横浜市立浦島丘中学校の事例 小括 |
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終章 夜間中学の歴史が照らすもの |
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第一節 六・三制義務教育制度との葛藤 第二節 周縁化された人々にとっての学校 第三節 教育実践における葛藤 第四節 残された課題 |
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おわりに |