タイトルコード |
1000100488792 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
永井荷風 |
書名ヨミ |
ナガイ カフウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
多田 蔵人/著
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著者名ヨミ |
タダ クラヒト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2017.3 |
本体価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-13-086051-2 |
ISBN |
4-13-086051-2 |
数量 |
5,224,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
永井 荷風 |
内容紹介 |
江戸文化へのまなざしを通して、近代へ鋭い批判をくわえたとされる永井荷風。彼ににとって江戸文化は耽溺するものではなく、新しい意味での芸術としての小説を創出する場だった。「小説家」荷風の物語技法を明らかにする。 |
著者紹介 |
1983年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。鹿児島大学法文学部准教授。 |
目次タイトル |
はじめに-「小説」の位置 |
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一 江戸趣味と小説 二 <引用>の役割 三 本書の構成と方法 |
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第一章 伝承-『狐』 |
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一 自己規定の内実 二 空間構造と物語構造 三 狐退治の意味 四 「自分」の言葉の位置 |
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第二章 暗黒面-『すみだ川』 |
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一 浅草の位置 二 <省略>の意味 三 悲劇の輻輳 四 「目的のない時間」の輪郭 五 引用の乱反射 |
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第三章 議論-『冷笑』 |
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一 「議論」と「小説」 二 「冷笑」の機能 三 幻影と言葉 四 言葉への不信 |
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第四章 制度-『戯作者の死』 |
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一 「戯作者」荷風 二 種彦の懊悩 三 二つの秩序 四 夢の意味 五 小説の位置 |
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第五章 文体-『雨瀟瀟』 |
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一 「デアル」の位置 二 引き裂かれた文体 三 物語の<見え方> 四 沈黙の意味 五 文体創出という幻想 |
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第六章 都市-『雪解』 |
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一 沈黙期の意味 二 「江戸趣味」の位置 三 <人情>の変奏 四 物語の破れ目 |
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第七章 モダニスム-『つゆのあとさき』 |
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一 文壇復帰について 二 「女給」の造型 三 幻影の性 四 旧様式の役割 五 虚構の現代史 |
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第八章 映像-『濹東綺譚』 |
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一 自制する言葉 二 玉の井をめぐる物語 三 「過去の幻影」 四 崩れさる文学様式 五 小説の言葉 |