タイトルコード |
1000100976315 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
大阪のエスニック・バイタリティ |
書名ヨミ |
オオサカ ノ エスニック バイタリティ |
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近現代・在日朝鮮人の社会地理 |
叢書名 |
南山大学学術叢書
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言語区分 |
日本語 |
著者名 |
福本 拓/著
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著者名ヨミ |
フクモト タク |
出版地 |
京都 |
出版者 |
京都大学学術出版会
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出版年月 |
2022.3 |
本体価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-8140-0400-3 |
ISBN |
4-8140-0400-3 |
数量 |
5,244p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
334.41
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件名 |
朝鮮人(日本在留)
大阪市
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注記 |
文献:p231〜242 |
内容紹介 |
植民地主義とその崩壊の中で、公的な庇護無しに暮らしを営み、政治経済の変動の中でも、外国人を流入させてきた大阪の在日朝鮮・韓国人集住地区。それを「都市の活力」と捉え、緻密な分析から地区形成の歴史メカニズムに迫る。 |
著者紹介 |
1978年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。南山大学人文学部日本文化学科准教授。博士(文学)。地理空間学会奨励賞を受賞。 |
目次タイトル |
第Ⅰ章 緒言:大阪に在日朝鮮人がいることにはどんな意味があるのか |
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1.都市のバイタリティとエスニック集団 2.エスニック集住地区の空間的形態に着目する意義 3.在日朝鮮人をめぐる移動・在留の歴史的展開 4.本書の意義 5.本書の構成 |
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第Ⅱ章 日本のエスニック集住地区研究は何を見落としてきたか |
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1.2つの「山」 2.近代都市における社会-空間的周縁化と集住地区 3.戦後の都市政策の不在と集住地区 4.多文化化・消費空間化する現代の集住地区 5.2つの「山」の間にある「谷」への着目 |
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第Ⅲ章 現代日本の大都市におけるエスニック集団のセグリゲーション |
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1.東京・大阪のオールドカマーとニューカマー 2.セグリゲーションの分析手法 3.小地域統計からみた空間的セグリゲーション 4.オールドカマー・ニューカマー別にみた集住地区の動向 5.東京と大阪における外国人居住分布の特質 |
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第Ⅳ章 1920年代から1950年代初頭の在日朝鮮人居住分布の変遷 |
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1.在日朝鮮人の増加と急減 2.集住地区の形成期 3.集住地区における朝鮮人増加と社会階層の分化 4.終戦後の集住地区の残存 5.居住分布の変化をもたらした諸要因 |
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第Ⅴ章 1950年代から1980年代の在日朝鮮人の土地取得と集住地区の存続 |
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1.エスニック集団にとっての持ち家取得の意味 2.土地取得への着目と用いるデータ 3.1950年代から1980年代における在日朝鮮人の居住分布形態と就業との関係 4.在日朝鮮人による土地取得 5.居住-就業の空間的集中の固定化 6.集住地区の維持に果たす土地取得の役割 |
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第Ⅵ章 1980年代以降のセグリゲーションの弱化 |
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1.エスニック経済と集住地区 2.用いる資料と分析の観点 3.1980年の在日朝鮮人事業所の分布 4.1997年の在日朝鮮人事業所の分布 5.エスニック経済の特性と集住地区との関係 6.1980年代以降の集住地区における「原風景」の変容 |
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第Ⅶ章 エスニック空間の形成と建造環境の特徴 |
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1.エスニック空間の形成に果たすエスニック資本の役割 2.研究対象地域と用いるデータ 3.今里新地における土地所有者の変遷と建造環境 4.エスニック空間への変容の背景 5.エスニック空間を生み出す資本の役割 |
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第Ⅷ章 韓流ブーム下でのエスニック空間の変容 |
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1.エスニック空間の観光地化とグローバルな文化消費 2.生野コリアタウンの来歴 3.店舗の特徴からみた近年のコリアタウンの変容 4.観光客の行動とコリアタウン・日韓関係への意識 5.生野コリアタウンの経済的・社会的価値 6.エスニック・タウンの「進化」と開放性 |
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第Ⅸ章 結語:大阪のエスニック・バイタリティの来歴と今後 |
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1.本書における議論の整理 2.集住地区存続のメカニズム 3.大阪のエスニック・バイタリティ |