タイトルコード |
1000101026858 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
憲法裁判の法理 |
書名ヨミ |
ケンポウ サイバン ノ ホウリ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
渡辺 康行/著
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著者名ヨミ |
ワタナベ ヤスユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩波書店
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出版年月 |
2022.10 |
本体価格 |
¥7700 |
ISBN |
978-4-00-061564-8 |
ISBN |
4-00-061564-8 |
数量 |
11,514p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
327.01
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件名 |
憲法裁判
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内容紹介 |
従来とは異なるタイプの憲法訴訟論があることを示して、学会に刺激を与えてきた著者のこれまでの研究を集成。ドイツ憲法学、法理論、判例分析、裁判官論という4つの視角から、日本における憲法裁判の現状を多角的に考察する。 |
著者紹介 |
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。一橋大学大学院法学研究科特任教授。憲法学。 |
目次タイトル |
序章 本書の関心・考察方法 |
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1 本書の関心 2 憲法判例への接し方 3 司法制度改革と最高裁の変化 |
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第1部 ドイツにおける憲法裁判権 |
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第1章 ドイツ連邦憲法裁判所とドイツの憲法政治 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 憲法裁判権の歴史 Ⅲ 連邦憲法裁判所の成立 Ⅳ 連邦憲法裁判所と政治部門 Ⅴ 連邦憲法裁判所と専門裁判所 Ⅵ 結びに代えて |
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第2章 裁判官による法継続形成とその限界 |
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Ⅰ 事実の概要 Ⅱ 決定の要旨 Ⅲ 解説 |
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第2章<補論> 裁判判決の恣意および裁判の法と法律への拘束 |
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Ⅰ 事実の概要 Ⅱ 決定の要旨 Ⅲ 解説 |
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第3章 ドイツ連邦憲法裁判所研究・拾遺 |
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Ⅰ 書評1 Ⅱ 書評2 Ⅲ 書評3 Ⅳ 書評4 |
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第2部 法の支配と司法権 |
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第1章 「法の支配」の立憲主義的保障は「裁判官の支配」を超えうるか |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 戦後憲法学における「法の支配」論 Ⅲ 京都派「法の支配」論 Ⅳ 「法の支配」論争 Ⅴ 結びに代えて |
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第2章 司法審査の対象と限界 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 富山大学判決を支える鍵概念 Ⅲ 富山大学判決が判断しなかったこと Ⅳ 結び |
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第2章<補論> 政党の内部自治と司法審査 |
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Ⅰ 事実の概要 Ⅱ 判旨 Ⅲ 解説 |
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第3章 団体の内部自治と司法審査 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 判例における「部分社会」論 Ⅲ 宗教団体と司法審査 Ⅳ 地方議会の内部自治と司法審査 Ⅴ 結びに代えて |
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第3章<補論1> 地方議会の自律的権能と司法審査 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 法律上の争訟 Ⅲ 司法権の外在的制約 Ⅳ 地方議会における「議員活動の自由」に関する近年の判例・裁判例の再読 Ⅴ 地方議会における懲罰,措置などに対する判例・裁判例の再読 Ⅵ 結びに代えて |
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第3章<補論2> 地方議会議員に対する出席停止の懲罰と司法審査 |
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Ⅰ 事実の概要 Ⅱ 判旨 Ⅲ 解説 |
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第4章 「裁判官の市民的自由」と「司法に対する国民の信頼」の間 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 裁判官の弾劾と分限 Ⅲ 寺西判事補事件決定 Ⅳ 古川判事事件決定 Ⅴ 岡口判事事件決定 Ⅵ 結びに代えて |
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第4章<補論> 裁判官弾劾制度少考 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 「司法に対する国民の信頼」と「裁判官個人に対する国民の信頼」との関係 Ⅲ 「司法権の独立」「裁判官の市民的自由」と弾劾裁判との関係 Ⅳ 今後の展望 |
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第3部 憲法訴訟 |
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第1章 広島市暴走族追放条例事件判決の基礎的考察 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 合憲限定解釈に関する判例法理 Ⅲ 「明確性(漠然性のゆえに無効)の理論」と「過度の広汎性の理論」 Ⅳ 「法文の明確性」と「解釈の明確性」 Ⅴ 合憲限定解釈の要件と広島市暴走族追放条例事件判決 Ⅵ 表現・集会の自由に対する制約の実質的正当化審査に関する判例法理 Ⅶ 判例における比較衡量論と広島市暴走族追放条例事件判決 Ⅷ 結びに代えて |
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第2章 憲法訴訟の現状 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 三段階審査 Ⅲ 猿払事件判決 Ⅳ 正当化審査 Ⅴ 結び |
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第2章<補論> 国公法違反事件上告審判決に向けて |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 猿払基準の基礎づけ Ⅲ 立法目的の正当性,立法目的と禁止される行為との合理的関連性の審査 Ⅳ 利益の均衡 Ⅴ 判例状況の検討からの示唆 Ⅵ 結びに代えて |
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第3章 合憲判断の方法 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 合憲限定解釈 Ⅲ 憲法適合的解釈 Ⅳ 通常の限定解釈 Ⅴ 結びに代えて |
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第4章 憲法判例における比較衡量論 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 公務員の労働基本権 Ⅲ 公務員の政治的行為 Ⅳ 経済的自由権 Ⅴ 表現・集会の自由 Ⅵ 判例法理の再検討 Ⅶ 結びに代えて |
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第4部 裁判官 |
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第1章 最高裁判所判事としての団藤重光 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 実践の法理 Ⅲ 二つの代表的反対意見 Ⅳ 学者と裁判官 Ⅴ 最高裁判事としての前期と後期 Ⅵ 多数意見の主導 Ⅶ 結びに代えて |
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第2章 最高裁判所判事としての藤田宙靖 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 「適正な紛争解決」 Ⅲ 両院の議員選挙における「一票の較差」訴訟 Ⅳ 「一票の較差」訴訟における藤田個別意見の多数意見への影響力 Ⅴ 他の憲法事件における藤田個別意見・管見 Ⅵ 結びに代えて |
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第3章 最高裁裁判官と「司法部の立ち位置」 |
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Ⅰ はじめに Ⅱ 自由権規制立法に関する違憲審査の手法 Ⅲ 平等原則適合性に関する審査手法 Ⅳ 「一票の較差」訴訟と「司法部と立法府とのキャッチボール」 Ⅴ 結びに代えて |
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第3章<補論> 裁判官研究・拾遺 |
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1 共同研究 2 総論・各法分野と司法 3 政策形成訴訟・司法の国民的基盤 4 弁護士(像)の変化・変わりつつある東アジアの司法 5 「司法部の立ち位置」論 6 意義と期待 |
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終章 裁判官の「積極的な政治運動」と国家公務員の「政治的行為」 |
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1 法制度の比較 2 寺西判事補事件決定による両者の違いの説明 3 猿払事件判決と寺西判事補事件決定 4 寺西判事補事件決定と堀越事件判決 5 個別的判断なのか |