タイトルコード |
1000101059643 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
社会派ミステリー・ブーム |
書名ヨミ |
シャカイハ ミステリー ブーム |
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日中大衆化社会と<事件の物語> |
叢書名 |
日中文学関係史叢書
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言語区分 |
日本語 |
著者名 |
尹 芷汐/著
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著者名ヨミ |
イン シセキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
花鳥社
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出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-909832-55-9 |
ISBN |
4-909832-55-9 |
数量 |
6,284p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.264
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件名 |
推理小説
日本文学-歴史-昭和時代(1945年以後)
中国文学-歴史
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個人件名 |
松本 清張 |
内容紹介 |
日本だけでなく中国でも流行した松本清張などの社会派ミステリー。書籍、映像化作品や関連する<事件>の報道、同時代の言説など、多角的なアプローチで日中のブームの構造を解明し、<生きた戦後史>を浮かび上がらせる。 |
著者紹介 |
中国四川省生まれ。名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士前期・後期課程修了。博士(文学)。椙山女学園大学国際コミュニケーション学部講師。 |
目次タイトル |
序章 <事件>を物語る時代 |
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一 「社会派」論を超えて 二 社会派ミステリー・ブーム 三 「社会派」論のパラダイム先行研究(1) 四 「松本清張研究」の「東アジア」論先行研究(2) 五 問題点と本書の研究方法 |
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第一部 戦後日本のメディアと<事件の物語> |
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第一章 『週刊朝日』と松本清張-小説「失踪」の語りから考える |
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一 「週刊誌ブーム」と松本清張 二 週刊誌が作る「知」と読書の形態 三 編集方針と一致する創作 四 ある「失踪」事件をめぐって 五 小説「失踪」と週刊誌記事の語り 六 『黒い画集』が読者に与えるもの |
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第二章 「事件」とメディア・世論-松本清張「遭難」と井上靖『氷壁』の「登山者」表象 |
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一 松本清張と井上靖 二 『氷壁』と「遭難」の作品と評価 三 「登山ブーム」と山岳小説-「事件」の意味 四 『氷壁』と「遭難」-誰が真実を語るか 五 メディアへのまなざし |
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第三章 「内幕もの」の時代と『日本の黒い霧』 |
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一 『日本の黒い霧』、賛否両論のノンフィクション 二 「内幕もの」の一九五〇年代 三 松本清張、「一市民」から見た「内側」 四 「内幕もの」と世論 五 ノンフィクションという矛盾 |
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第四章 「悪女」の作られ方-松本清張の小説と映像の交錯 |
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一 松本清張作品の映像化 二 映画と中間雑誌の連携 三 週刊誌による映画の宣伝 四 映像によるイメージの創出 五 「悪女」イメージの生成 六 メディアミックスの前段階 |
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第二部 冷戦期の日中における社会派ミステリーの流通 |
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第五章 新中国の「内部発行」と社会派ミステリー-『日本の黒い霧』と『日本的黒霧』 |
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一 外国書籍をめぐる二つの翻訳と流通ルート 二 「内部発行」で刊行された日本の書籍 三 「松川事件」をめぐる言論の生成と『日本の黒い霧』の翻訳 四 順応と対抗のはざま-「謀略朝鮮戦争」をめぐる翻訳と自主検閲 五 一九八〇年の再版と読者層 |
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第六章 「軍国主義批判」の中の日本文学-三島由紀夫『憂国』と松本清張『日本改造法案-北一輝の死』の翻訳と受容 |
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一 歴史の分節点としての二・二六事件 二 三島事件と「軍国主義批判」-『憂国』、『豊饒の海』の内部発行 三 三島の翻訳における政治と文学の拮抗 四 もう一つの「二・二六事件」-松本清張『日本改造法案-北一輝の死』 五 メタファーとしての「北一輝」像 |
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第七章 「事件」と戦争の記憶-鄧友梅『さよなら瀬戸内海』と森村誠一「七三一部隊」シリーズ |
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一 戦争をめぐる記憶の困難 二 アメリカ批判と戦後の「日中友好」活動 三 『さよなら瀬戸内海』と「強制労働」の記憶 四 森村誠一と「七三一部隊」 五 「人民」と「人間」という語りの視点 |
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第八章 名探偵の「死」とその後-日本の社会派推理小説と中国の法制文学 |
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一 一九八〇年代の中国と日本の社会派推理小説 二 名探偵の「死」 三 法制文学の新聞・雑誌で連載された社会派ミステリー 四 劉賓雁と王朔からみた法制文学の可能性 五 日中「大衆化社会」と文学との関係 |
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第九章 ナショナルな表象とトランス・ナショナルな記憶-西條八十「ぼくの帽子」と映画『人間の証明』 |
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一 中国と日本映画の主題歌 二 メディアミックス戦略のトランス・ナショナルな欲望 三 西條八十「ぼくの帽子」の「母」と郷愁 四 中国における「母恋い」の再生とイデオロギーへの対抗 |
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第一〇章 松本清張と連環画の遭遇-イメージの増殖と変容 |
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一 連環画と「日本」 二 連環画とは 三 連環画雑誌と日本文学 四 映画連環画と日本映画 五 連環画『砂の器』 六 イメージは誰のものか |