タイトルコード |
1000101150703 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
クビライと南の海域世界 |
書名ヨミ |
クビライ ト ミナミ ノ カイイキ セカイ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
向 正樹/著
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著者名ヨミ |
ムカイ マサキ |
出版地 |
吹田 |
出版者 |
大阪大学出版会
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出版年月 |
2024.2 |
本体価格 |
¥6200 |
ISBN |
978-4-87259-791-2 |
ISBN |
4-87259-791-2 |
数量 |
8,525p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
222.6
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件名 |
モンゴル-歴史
海運-アジア
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注記 |
文献:p483〜515 |
内容紹介 |
13・14世紀、いわゆる大モンゴルの時代、ユーラシアを覆う巨大な交易ネットワークが出現した。陸と海に跨る「モンゴル=システム」の実像とはいかなるものだったのか、「人々のネットワーク」の観点から実証的に描き出す。 |
著者紹介 |
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同志社大学グローバル地域文化学部准教授。博士(文学)。共著に「烏臺筆補の研究」など。 |
目次タイトル |
序章 |
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1 主題 2 分析用語 3 本書の構成 |
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第Ⅰ部 モンゴル=システムまでの道のり |
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第1章 北宋の天地祭祀と海商ディアスポラ |
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序論 1 中国における天地祭祀 2 ユーラシア東方 3 南方海域世界 4 泰山封禅 5 汾陰后土 結論 文化権力についての考察 |
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第2章 海商ディアスポラの変貌 |
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序論 1 アラブ=ペルシア系海商による朝貢関係の再構築 2 大食舶主蒲希密らの入貢とその経営形態 3 宋代朝貢システムの虚構と実態 4 朝貢にかかわる経営 5 境界地域における外来商人の勢力伸張 結論 ムスリム商人は駆逐されたのか? |
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第3章 海の覇権交替とディアスポラ |
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序論 1 蒲寿庚の招撫使と提挙泉州市舶の実質 2 1276年前後の情勢と蒲寿庚の役割 結論 |
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第4章 モンゴル軍団長と海商ディアスポラ |
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序論 1 初期南海諸国招諭の実行集団 2 中央指導体制下のソガト=蒲寿庚人脈 3 至元19年(1282)の海外諸蛮出征とチャンパー遠征 4 楊庭璧のインド洋遠征 5 ソガト・蒲寿庚のその後 結論 |
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第5章 モンゴル軍団長と南海貿易 |
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序論 1 マングタイの入閩と海上貿易関与 2 マングタイ「海上勢力」の軌跡 3 元初期の福建と交差するコネクション 結論 |
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第Ⅱ部 モンゴル=システムの内と外 |
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第6章 モンゴル=システムと南方海域世界 |
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序論 1 元と南方海域諸国の各種往来とモンゴル的特徴 2 南方海域諸国による使節派遣とその背景 3 歴代カアンの対外政策およびその思想 4 記録と外国使節 結論 |
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第7章 マクロ寄生としての南海貿易収奪機構 |
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序論 1 元の市舶司体制-貿易業務と塩政業務の合併- 2 市舶司政策の変遷:至元14-22年(1277-1285) 3 市舶司体制の完成 4 その後と海域世界からのレスポンス 結論 |
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第8章 境界地域とディアスポラ |
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序論 1 モンゴルと色目人ディアスポラ 2 福建地方志からみたムスリム官人の任官状況 3 元の徴税機構とムスリム官人 4 福建におけるムスリム官人 結論 |
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第9章 港市とディアスポラ |
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序論 1 泉州へのムスリム移住の初期段階とその規模 2 泉州清浄寺の修築について 3 中国福建へのペルシア系移民の歴史的背景 4 硬い宗教-アラビア語碑文と漢語碑文より- 5 軟らかい宗教-泉州「重建清源純陽洞記」とその背景- 結論 |
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第10章 システムの終焉とディアスポラ |
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序論 1 泉州の平和1350年前後-「重立清浄寺碑」より- 2 泉州の動乱1357〜1368年-『至正近記』より- 結論 |
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終章 |
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1 サブストレートの変遷 2 ディアスポラと広域国家 3 モンゴル=シーパワー 4 世界システム論の脱構築 5 現在への示唆 |