タイトルコード |
1000101154746 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
殯の考古学 |
書名ヨミ |
モガリ ノ コウコガク |
叢書名 |
考古学からみた古代祭祀
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叢書番号 |
3 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
穂積 裕昌/著
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著者名ヨミ |
ホズミ ヒロマサ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
雄山閣
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出版年月 |
2024.4 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-639-02976-2 |
ISBN |
4-639-02976-2 |
数量 |
322p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
210.32
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件名 |
遺跡・遺物-日本
墳墓-歴史
葬制-歴史
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内容紹介 |
古墳に樹立された器財埴輪群は、なぜ埋葬施設側を向くものがあるのか。文献史学・民俗学・古代文学の研究成果をもとに、「殯」の本義を明らかにし、古代における喪葬観念からみた古墳築造の本質的意義に迫る。 |
著者紹介 |
三重県生まれ。同志社大学にて博士(文化史学)学位取得。三重県埋蔵文化財センター所長。著書に「大嘗祭の考古学」など。 |
目次タイトル |
第一章 問題の所在と本書の構成 |
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1 問題の所在〜古墳時代喪葬にかかる現状認識〜 2 本書の構成 |
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第二章 殯をめぐる研究史 |
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1 文献史学からみた殯 2 民俗学からみた殯 3 考古学からみた殯 4 古代文学からみた殯 小結〜殯研究の視座〜 |
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第三章 弥生後期から古墳初頭の祭祀と喪葬 |
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1 祭祀と喪葬 2 古代中国における喪葬 3 周辺国の喪葬と祭祀〜「三国志」魏書烏丸鮮卑東夷伝の比較検討〜 4 弥生時代祭祀に関する認識 5 中国史書にみる倭の喪葬関連記事 6 列島の喪葬意識と烏丸伝の類似 7 食物供献の喪葬的意味 小結〜古墳時代初頭前後の喪葬・祭祀意識と考古資料の意味〜 |
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第四章 葬所としての古墳 |
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1 問題への接近〜武具系器財埴輪の樹立方向についての認識 2 黒姫山古墳の埴輪出土状況〜昭和二十三(一九四八)年、森浩一の観察〜 3 黒姫山古墳形象埴輪配置の意義 4 伏せられた盾 5 「封じ込める力」の発動 6 出雲の石棺式石室 7 古墳は死者再生の装置か 8 論理の一般化と個別化 9 「個別性」の背景 10 黒姫山古墳と同質の古墳 小結 |
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第五章 比自支和気・遊部伝承から読み解く古代の喪葬 |
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1 比自支和気・遊部伝承とは 2 比自支和気・遊部伝承を読む 3 凶癘魂とはなにか 4 死者への言語呪術 5 死から喪、そして葬へ 6 比自支和気・遊部伝承と古墳諸儀礼の照応性 7 古墳築造・諸儀礼に内在する論理 小結 |
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第六章 形象埴輪の機能 |
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1 日高慎による研究史整理 2 人物埴輪群像=殯儀礼再現説をめぐる論点 3 人物埴輪の機能にかんする諸説 4 人物埴輪群像の機能を考えるための前提 5 人物埴輪群像が表示した場面と属性 6 死者鎮魂説の提唱 7 巫女か采女か 8 埴輪機能の一貫性 9 前期埴輪群への遡及 小結 |
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第七章 古墳時代の殯所構造に関する基礎的確認 |
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1 殯所のおかれた場所 2 殯所の構造 3 殯の期間と施設耐久性 4 遺体を「浴」する行為とその場所 5 発掘資料との照応 6 遺体保管の場 7 崇徳上皇崩御にかかる伝承 小結 |
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第八章 導水施設の本義 |
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1 プロセスとしての「導水」 2 「導水施設」の定義と範囲 3 キーワードとしての「浄水化」 4 導水施設の機能に関する諸説 5 導水施設の機能は浄水が本義か 6 水利用の民俗調査から〜岐阜県飛驒市宮川町の水利用〜 7 導水施設は実用機能 小結 |
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第九章 殯宮・殯所・喪屋の重層構造 |
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1 問題の所在〜古墳時代の集落/居宅論と喪葬遺跡〜 2 入の沢遺跡の存在形態 3 集落内の喪屋・殯屋 4 喪葬遺跡の展開 5 特定建物の火災の意味 6 「喪葬遺跡」という枠組み 7 喪葬遺跡の重層構造 小結 |
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第十章 飛鳥時代の殯宮 |
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1 問題の所在〜飛鳥時代殯宮の存在形態〜 2 城上殯宮をめぐって 3 草壁(日並)皇子の殯宮 4 島庄遺跡小池SG03の性格 5 天武殯宮 6 建王の殯宮 7 雷丘上と忍壁皇子殯宮 8 河上邦彦による飛鳥時代の殯宮比定 9 殯儀礼の転換点としての飛鳥時代 小結〜飛鳥時代殯宮研究へ向けて〜 |
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終章 喪葬観念の形成と古墳時代の本質 |