タイトルコード |
1000100551335 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
女房たちの王朝物語論 |
書名ヨミ |
ニョウボウタチ ノ オウチョウ モノガタリロン |
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『うつほ物語』『源氏物語』『狭衣物語』 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
千野 裕子/著
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著者名ヨミ |
チノ ユウコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
青土社
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出版年月 |
2017.10 |
本体価格 |
¥2200 |
ISBN |
978-4-7917-7011-3 |
ISBN |
4-7917-7011-3 |
数量 |
252p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
913.3
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件名 |
宇津保物語
源氏物語
狭衣物語
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個人件名 |
紫式部 |
内容紹介 |
政治情報、男女の秘密、物語の過去…すべてを握って物語のゆくえを決めるのは、主要人物に仕える「女房たち」であった。「うつほ物語」「源氏物語」「狭衣物語」の中の女房たちが、「物語に何をしているか」を考察する。 |
著者紹介 |
1987年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(日本語日本文学)。川村学園女子大学専任講師。専門は中古文学(おもに王朝物語文学)。 |
目次タイトル |
序章 |
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第Ⅰ部 『うつほ物語』論 |
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第一章 『うつほ物語』の女房たち |
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はじめに 1 求婚者たちを位置づける者-あて宮求婚譚の場合 2 様々に広がる機能-物語後半部の女房 おわりに |
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第二章 「蔵開」「国譲」巻の脇役たち |
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はじめに 1 靱負の乳母-仁寿殿女御の戦略 2 典侍-内幕を知る者 3 蔵人これはた-情報戦の鍵を握る若者 おわりに |
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第Ⅱ部 『源氏物語』論 |
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第一章 「中将」と浮舟の母君 |
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はじめに 1 正篇における「中将」 2 続篇における「中将」 3 浮舟の母君-「中将」の物語の続篇 4 母君不在の物語-「過去」を捨てる「中将」 おわりに |
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第二章 「侍従」「右近」とふたりの女房 |
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はじめに 1 「右近」から「侍従」へ-夕顔物語と浮舟物語 2 若く愚かな乳母子「侍従」 3 堅実な側近「右近」 4 浮舟づきの侍従と右近 5 侍従と右近の動かす物語 6 侍従と右近のその後 おわりに |
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第三章 「弁」と弁の尼 |
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はじめに 1 「弁」と弁の尼 2 秘密を語る「弁」 3 加担しきれない「弁」 おわりに |
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第Ⅲ部 『狭衣物語』論 |
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第一章 飛鳥井女君物語の<文目>をなす脇役たち |
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はじめに 1 情報操作する者-飛鳥井女君の乳母の場合 2 機能しなかった人間関係-道成・道季兄弟の場合 3 「少将」の子とされた遺児 4 見えない<文目> おわりに |
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第二章 女二宮周辺の女房・女官 |
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はじめに 1 示される情報の違い 2 存在しないはずの手引きの女房 3 「昔物語」という幻想 4 共有されない情報 おわりに |
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第三章 一品宮物語と『源氏物語』夕霧巻 |
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はじめに 1 噂が成立させる関係 2 「少将」という名の女房 3 嘆く母親 4 ありえないはずだった婚姻 5 文と噂 おわりに |
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第四章 背中合わせのふたりの皇女と、夕霧としての狭衣 |
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はじめに 1 物語の前提と状況設定 2 女房の不在と女房間の対立 3 女君との交流手段 4 『源氏物語』とのかかわり おわりに |
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終章 女房は物語に何をしているか |
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1 情報の媒介者 2 女房の名 3 物語の引用 |