タイトルコード |
1000100219300 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
平安朝文学と儒教の文学観 |
書名ヨミ |
ヘイアンチョウ ブンガク ト ジュキョウ ノ ブンガクカン |
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源氏物語を読む意義を求めて |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
工藤 重矩/著
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著者名ヨミ |
クドウ シゲノリ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
笠間書院
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出版年月 |
2014.10 |
本体価格 |
¥6500 |
ISBN |
978-4-305-70740-6 |
ISBN |
4-305-70740-6 |
数量 |
13,290,5p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.23
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件名 |
日本文学-歴史-平安時代
儒学
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内容紹介 |
平安時代、和歌や物語等の仮名文学が存在意義を主張しようとすれば、その障壁は常に儒教の価値観だった。文学の社会的有用性を主張する者達の苦闘の跡を辿り、「文学は何の役にたつか」という問への、我が国の思考の跡を追う。 |
著者紹介 |
昭和21年大分県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。福岡教育大学名誉教授。博士(文学)(九州大学)。著書に「平安朝律令社会の文学」「平安朝の結婚制度と文学」など。 |
目次タイトル |
序 平安朝の和文学と儒教の文学観 |
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第一章 和歌勅撰への道 |
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はじめに 一 和歌勅撰への道 二 古今集の成立 三 古今集勅撰以後の論理 付 真名序と仮名序の問題 |
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第二章 詩経毛伝と物語学 |
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一 はじめに 二 毛伝と平安時代の文学観 三 「まこと」と「そらごと」の文学観-源氏物語螢巻の物語論 四 「まこと」「そらごと」の文学史-歌物語と家集と日記 五 源氏物語の古典化と注釈の発生 六 河海抄-准拠論のこれまで 七 隠された歴史事実を顕わす注釈書-伊勢物語と古今集の場合 八 毛伝鄭玄注の注釈法-注釈が明らかにすべきこと 九 毛伝と物語学-河海抄が目指したもの |
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第三章 源氏物語螢巻の物語論義 |
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一 物語論の問題点-平安朝の貴族知識人における事実と虚事 二 螢巻の物語論を読む 三 物語論の波及するところ |
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第四章 紫式部日記の「日本紀をこそ読みたまへけれ」について |
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一 はじめに 二 注釈書の説々 三 「日本紀を読む」について 四 「日本紀」は日本書紀「給ふ」は尊敬の用法 五 日本紀と対比された書籍 六 おわりに-日本紀と物語 |
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第五章 源氏物語桐壺巻「いづれの御時にか」の注釈思想史 |
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一 はじめに 二 桐壺巻頭の施注における二つの立場 三 毛伝的文学観と源氏物語の価値 四 歌よみ的享受の流れ 五 物語は妄語とする流れ 六 准拠論は物語の歴史書化 七 桐壺巻頭の注と毛詩大序 八 「そらごと」「まこと」の文学観の行方 |
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第六章 源氏物語享受史における宋学受容の意義 |
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一 はじめに 二 岷江入楚の大意にみられる宋学の受容-四書大全・五経大全を中心に 三 室町時代における宋学の受容状況 四 細流抄から岷江入楚へ-朱子学による儒教的意義付け |
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第七章 源氏物語享受史における寓言論の意義 |
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一 はじめに 二 荘子の寓言と本朝の寓言理解 三 源氏物語は託事とする理解 四 弘安源氏論義と准拠と寓言 五 河海抄の寓言 六 河海抄以後の寓言論の展開 七 寓言・准拠の近世的展開-役割の転換 |
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第八章 大和物語と伊勢物語 |
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一 はじめに 二 歌学の書としての大和物語-伊勢物語との併称 三 大和物語の教誡的享受-物語としての存在価値 四 歌物語としての享受-伊勢物語との対比の中で 五 「大和物語」の形成-事実から虚事へ 六 官撰の書と民間の巷説-撰集・家集と物語 七 おわりに |
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第九章 本居宣長の矛盾 |
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一 物のあはれを知ることの効用 二 詩経の本意と効用 三 宣長の矛盾 |