タイトルコード |
1000100652682 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
中国の音楽思想 |
書名ヨミ |
チュウゴク ノ オンガク シソウ |
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朱載【イク】と十二平均律 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 有紀/著
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著者名ヨミ |
タナカ ユウキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2018.9 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-13-016037-7 |
ISBN |
4-13-016037-7 |
数量 |
20,474,5p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
762.22
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件名 |
音楽-中国
中国思想-歴史
音律
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個人件名 |
朱 載【イク】 |
注記 |
文献:p451〜468 朱載【イク】関連年表:p469〜474 |
内容紹介 |
現在、多くの鍵盤楽器に採用されて世界中に普及している十二平均律。中国で十二平均律理論を発明した明代後期の学者の音楽理論全体を捉え直し、漢代から清代までの楽律論を中心とする楽論を分析する。 |
著者紹介 |
1982年千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。立正大学経済学部准教授。博士(文学)。著書に「中国の音楽論と平均律」がある。 |
目次タイトル |
序章 思想としての中国音楽-新しい朱載【イク】像を目指して |
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序 第一節 儒学の楽論の性格 第二節 経学としての楽 第三節 朱載【イク】研究の変遷 第四節 本書の目的と構成 |
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第一部 漢代と宋代の楽律論-朱載【イク】の見た中国音楽史 |
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第一部序 |
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第一章 三分損益法-その技術と思想 |
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序 第一節 三分損益法の概略 第二節 劉【キン】の律暦思想 第三節 朱熹・蔡元定による整理 小結 |
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第二章 宋代の黄鐘論-北宋楽論と南宋『律呂新書』 |
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序 第一節 北宋楽論 第二節 南宋『律呂新書』 小結 |
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第三章 朱熹・蔡元定の楽律論の性格 |
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序 第一節 『律呂新書』の度量衡論 第二節 『律呂新書』と象数易 第三節 朱熹の琴論 小結 |
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第一部結論 |
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第二部 朱載【イク】の音楽思想 |
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第二部序 |
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第四章 鄭王世子・朱載【イク】 |
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序 第一節 経歴 第二節 著作の概要 第三節 十二平均律 小結 |
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第五章 明代楽論に見る「朱子学的楽律論」の変容 |
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序 第一節 明代楽制の概観 第二節 明代士大夫の楽論 小結 |
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第六章 何【トウ】の陰陽論と楽律論 |
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序 第一節 朱載【イク】の何【トウ】評価 第二節 何【トウ】について 第三節 『陰陽管見』 第四節 『楽律管見』 第五節 明代楽論の中の何【トウ】 小結 |
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第七章 「律・度量衡を同じくす」 |
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序 第一節 表裏一体となる楽律と度量衡 第二節 律と度をめぐる問題 第三節 累黍の法による黄鐘律管の作成 第四節 『尚書』舜典と『周礼』考工記 第五節 「黄鐘九寸」と「黄鐘十寸」 小結 |
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第八章 律暦合一思想の展開 |
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序 第一節 律暦合一総論 第二節 天文計算における律暦合一 第三節 律暦合一の手段としての気 第四節 定数と常理 小結 |
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第九章 古今融合の舞踏論 |
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序 第一節 楽と舞の目的 第二節 「学習」を重視した舞踏論 第三節 今楽と古楽の融合 小結 |
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第十章 理としての『周礼』嘉量の制 |
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序 第一節 後期の数学書と楽律書 第二節 晩年の度量衡論 小結 |
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第十一章 理論と実証の間で |
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序 第一節 日食・月食の実験 第二節 正方案を用いた北極高度の計算 第三節 円周率の証明 第四節 新旧二律の比較実験 小結 |
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第二部結論 |
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第三部 清代における「経学としての楽」の転換-十二平均律の行方 |
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第三部序 |
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第十二章 清朝公式楽律書における三分損益法の復権-『律呂正義』前後編と『四庫提要』の変律不要論 |
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序 第一節 清朝公式楽律書の朱載【イク】評価 第二節 『律呂正義』前後編 第三節 『四庫全書総目提要』 小結 |
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第十三章 江永の十二平均律解釈 |
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序 第一節 江永と楽律書 第二節 『律呂闡微』における「中声」概念 第三節 楽律と河図・洛書の学 小結 |
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第十四章 「経学としての楽」の転換 |
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序 第一節 五行と楽理の分離-「革命精神」の毛奇齢 第二節 楽律は算理をもって解釈すべきか-江永の数理的楽律研究 第三節 音楽史を切り開く-凌廷堪の燕楽研究 第四節 「古人簡易の法」である三分損益法-陳澧の選択 小結 |
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第十五章 新しい音楽史の開拓-凌廷堪の燕楽研究 |
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序 第一節 燕楽研究の先駆者・凌廷堪 第二節 凌廷堪の音楽史観 第三節 理を媒介とする東西学術 小結 |
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第三部結論 |
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終章 東西の十二平均律 |
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第一節 十二平均律は「音楽」か-西欧における十二平均律の発明と受容 第二節 朱載【イク】とケプラー-「魔術」と「科学」 第三節 結論 |