タイトルコード |
1000100963919 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
清末思想研究 |
書名ヨミ |
シンマツ シソウ ケンキュウ |
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東西文明が交錯する思想空間 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
川尻 文彦/著
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著者名ヨミ |
カワジリ フミヒコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
汲古書院
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出版年月 |
2022.1 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-7629-6697-2 |
ISBN |
4-7629-6697-2 |
数量 |
9,470,12p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
125.6
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件名 |
中国思想-歴史
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注記 |
文献:p427〜466 |
内容紹介 |
中国の知識人は明治日本の「東学」も含めた複数の「文明」の中から選択的に自らの思想資源を探っていた-。清末の思想空間を、東西文明の交錯という視点から論考する。 |
著者紹介 |
1969年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。米国ハーバード大学フェアバンクセンター客員研究員等を経て、愛知県立大学教授、博士(学術)。 |
目次タイトル |
序章 |
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はじめに 一 「洋務・変法・革命」の語り 二 西洋文明との対峙 三 シンクレティズム 四 西洋文明の優位性と明治日本の「東学」 五 言語横断的実践 六 グローバル・ヒストリー 七 「思想連鎖」をめぐる対話 八 清末中国の「思想空間」 九 本書の構成 |
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第一部 東西文明への視角 |
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第一章 「中体西用」論と「学戦」 |
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はじめに 一 「中体西用」論者としての張之洞像 二 「中学為体、西学為用」のスローガンの流行 三 「学戦」の時代 四 厳復「中体西用」論批判の歴史的背景 おわりに |
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第二章 辜鴻銘と「道徳」の課題 |
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はじめに 一 多様な辜鴻銘像 二 極東問題と「道徳」 三 中国古典の英訳 四 『中国牛津運動故事』 五 「道徳」の内実 六 日本訪問 おわりに |
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第三章 近代中国における「文明」 |
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はじめに 一 civilizationと「教化」 二 明治日本の「文明」論 三 華夷の弁別 四 「文明」と「公理」 五 学術思想のなかの文明 六 「文明」への批判 七 世界五大文明 八 文明の起源 おわりに |
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第一部のまとめ |
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第二部 東西の学知の連鎖 |
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第四章 清末中国におけるルソー『社会契約論』 |
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はじめに 一 ルソー『社会契約論』と中江兆民 二 『社会契約論』の翻訳史 三 ルソーと西洋思想家群 四 ルソー『民約論』解読 おわりに |
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第五章 梁啓超の政治学 |
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はじめに 一 『清議報』の伯倫知理「国家論」(一八九九年) 二 『訳書彙編』によるブルンチュリの紹介(一九〇〇年) 三 在野知識人のブルンチュリ理解 四 梁啓超における政治学の系譜 五 『新民叢報』の「政治学大家伯倫知理之学説」(一九〇三年) 六 梁啓超の「開明専制論」(一九〇六年) おわりに |
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第六章 梁啓超と徳富蘇峰 |
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はじめに 一 梁啓超の「盗用」 二 多作な徳富蘇峰 三 『大陸報』による「盗作」批判 四 『革命逸史』と馮自由 五 徳富蘇峰か福澤諭吉か おわりに |
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第七章 近代中国における「哲学」 |
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はじめに 一 康有為『日本書目志』 二 蔡元培の「東学」 三 一九〇三年の「哲学」熱 四 中国哲学史の叙述 五 五十年来中国之哲学 おわりに |
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第二部のまとめ |
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第三部 自由への懐疑と模索 |
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第八章 清末の「自由」 |
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はじめに 一 なぜ「近代」中国の「自由」か 二 幕末・明治日本における「自由」 三 初期の英華字典における訳語 四 福澤諭吉の「自由」と「自由」の論じられ方 五 「自由」と「自主」 六 厳復による「自由」の訳語の確定 七 「里勃而特」(liberty)をめぐる論争 八 梁啓超と「自由」 九 在日留学生の雑誌による日本の「自由」学説の紹介 十 『群己権界論』翻訳後の厳復と「自由」 おわりに |
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第九章 自由と功利 |
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はじめに 一 utilitarianismとは何か 二 西洋思想の「百科全書」 三 ベンサムとの出会い 四 楽利主義 五 定まらないベンサム像 六 「功利主義」への批判 おわりに |
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第三部のまとめ |
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第四部 共和革命を目指して |
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第十章 ある「革命」論 |
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はじめに 一 孫文神話 二 「革命軍」の興り 三 「革命」観の分岐 四 「中等社会」の提唱 五 「奴隷」から「国民」へ おわりに |
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第十一章 宮崎滔天『三十三年の夢』と章士釗『孫逸仙』 |
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はじめに 一 孫文と宮崎滔天の出会い 二 共和主義の立場 三 孫文伝としての『孫逸仙』 おわりに |
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第十二章 近代中国におけるデモクラシーの運命 |
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はじめに 一 新文化運動での「徳先生」 二 デモクラシーの訳語の混乱 三 「民主」と「民権」 四 「民権」をめぐる争論 五 『亜東時報』での提言 六 「民主共和国」の模索 おわりに |
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第四部のまとめ |
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終章 |