タイトルコード |
1000100701769 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
公共的知識人の誕生 |
書名ヨミ |
コウキョウテキ チシキジン ノ タンジョウ |
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スウィフトとその時代 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 祐子/著
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著者名ヨミ |
タナカ ユウコ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
昭和堂
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出版年月 |
2019.3 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-8122-1820-4 |
ISBN |
4-8122-1820-4 |
数量 |
8,428,18p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
930.268
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件名 |
ガリヴァー旅行記
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個人件名 |
Swift Jonathan |
注記 |
文献:p405〜416 名誉革命以降のイギリス史とスウィフトの活動:p417〜421 |
内容紹介 |
時代精神の腐敗を憂い、ブリテンの政争・金権・頽廃を告発したスウィフト。彼の政治経済思想に踏み込み、その社会思想を歴史の多様な文脈のなかで読み解き、代表作「ガリヴァー旅行記」の新解釈を試みる。 |
著者紹介 |
京都府立大学共同研究員、同非常勤講師。京都ノートルダム大学非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 公共的知識人としてのスウィフト |
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第1節 『ガリヴァー旅行記』の批評史 第2節 スウィフトの時代背景 第3節 スウィフトの思想と行動 第4節 カントリー派としてのスウィフト 第5節 アイルランドからの視点 |
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第Ⅰ部 思想形成と論壇デビュー(一六六七-一七〇九年) |
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第1章 スウィフトの出自と自己形成 |
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第1節 若きスウィフトの時代 第2節 王政復古、チャールズ二世、審査律 第3節 スウィフトの出自と修学時代 第4節 反動政治、排斥危機から名誉革命へ |
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第2章 ムア・パークの日々 |
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第1節 ウィリアム・テンプル卿との出会い 第2節 思想家テンプル 第3節 アイルランドへの赴任 第4節 テンプルとの別れ |
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第3章 ホイッグとしての論壇デビュー |
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第1節 『アテネとローマにおける貴族と平民の不和抗争』(一七〇一年) 第2節 『アテネとローマにおける貴族と平民の不和抗争』の歴史的文脈 |
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第4章 作家活動の開始 |
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第1節 市民的公共性の形成 第2節 『桶物語』における腐敗批判 第3節 『書物合戦』における古代・近代論争 |
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第Ⅱ部 公共的知識人(一七一〇-一七二六年) |
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第5章 アン女王時代の政治活助と思想 |
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第1節 オーガスタン時代とは何か 第2節 スウィフトの宗教思想 第3節 理神論批判 第4節 『ビッカースタフ文書』とサッシェヴェレル事件 第5節 ハーリー、ボリングブルックと共に |
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第6章 トーリーの政論家として |
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第1節 アディソン、スティールとの交流 第2節 ロバート・ハーリー、オックスフォード伯 第3節 さまざまな論考 第4節 文人・知識人との交流と論争 第5節 第二代アーガイル公爵 |
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第7章 首席司祭スウィフトとアイルランド問題 |
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第1節 アイルランドへの定着 第2節 ウッドの半ペニーと『ドレイピア書簡』 第3節 戦いの続き 第4節 アイルランドの愛国者 |
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第8章 スウィフトはジャコバイトか |
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第1節 ハノーヴァー王位継承とステュアート家の没落 第2節 ボリングブルックの思想と行動 第3節 スウィフト、ボリングブルック、ヴォルテール 第4節 ハーリーおよびボリングブルックとの決別 |
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第9章 ウォルポールとスウィフト |
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第1節 モダン・ホイッグ、ウォルポールの登場 第2節 ウォルポールの政治経済政策 第3節 スウィフトの金融階級批判 第4節 マンデヴィルとスウィフト |
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第Ⅲ部 『ガリヴァー旅行記』とその後(一七二七-一七四五年) |
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第10章 政治経済の風刺家としてのスウィフト |
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第1節 経済と宗教、商業と徳の対立 第2節 共和主義とキリスト教 第3節 スウィフトの良心と『ドレイピア書簡』再論 第4節 スウィフトが記した南海泡沫事件 |
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第11章 『ガリヴァー旅行記』における政治的徳 |
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第1節 ヤフーに示された社会の腐敗 第2節 ガリヴァーによるイングランドの現状の説明 第3節 徳すなわち理性 第4節 貨幣利害と植民地拡大主義 |
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第12章 ヤフーとは何か |
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第1節 フウイヌムの集権国家 第2節 近代のイングランドから来たヤフー 第3節 ヤフーをめぐるイメージ 第4節 ヤフーと野人とアイルランド人のイメージ 第5節 諸刃の剣となるヤフー |
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第13章 『ガリヴァー旅行記』における財政金融制度批判 |
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第1節 『ガリヴァー旅行記』における経済問題 第2節 財政金融革命とスウィフトの風刺 第3節 ラピュタにみる財政金融革命の衝撃 第4節 ブロブディンナグという国家モデルにみる金融体制批判 |
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第14章 『ガリヴァー旅行記』における語り/騙りと信用経済 |
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第1節 小人の国リリパットと、騙されるガリヴァー 第2節 ブロブディンナグにおけるガリヴァーの愛国的発言と偽証 第3節 「ありもしないこと」が経済に果たした影響の大きさ 第4節 結論 |
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終章 奴婢訓と晩年のスウィフト |