タイトルコード |
1000100774445 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
女性たちの保守運動 |
書名ヨミ |
ジョセイタチ ノ ホシュ ウンドウ |
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右傾化する日本社会のジェンダー |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鈴木 彩加/著
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著者名ヨミ |
スズキ アヤカ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
人文書院
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出版年月 |
2019.12 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-409-24128-8 |
ISBN |
4-409-24128-8 |
数量 |
342p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
311.4
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件名 |
保守主義
政治運動
女性問題
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注記 |
文献:p327〜342 |
内容紹介 |
「家族」「性差」を強調する保守に、その社会的抑圧を経験した女性が、なぜ合流するのか。女性たちの保守運動が成立している要因を、保守運動内部のジェンダー構造と運動外部の社会構造に着目しながら考察する。 |
著者紹介 |
1985年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。同大学大学院人間科学研究科招へい研究員。博士(人間科学)。 |
目次タイトル |
序章 保守運動の台頭とジェンダー |
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一 現代日本社会における新しい保守運動 二 保守運動に参加する女性たち 三 女性たちの保守運動を捉える枠組みの不在 四 本書の目的と方法および構成 五 用語の定義 |
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第一部 女性たちの保守運動を捉える視点 |
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第一章 戦後日本社会における保守運動の系譜 |
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一 保守運動の胎動-日本遺族会を中心に 二 保守運動の組織化-「英霊にこたえる会」から「日本会議」へ 三 保守運動の草の根化-「つくる会」から「行動する保守」へ 四 保守運動に連なる女性グループの登場 |
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第二章 右派女性に関する米国フェミニズム研究の展開 |
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一 米国の右派女性研究を参照することの意義 二 <被害者>としての右派女性 三 <運動主体>としての右派女性 四 <フェミニスト>としての右派女性 五 米国右派女性研究から得られる示唆 |
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第二部 保守運動と家族 |
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第三章 日本遺族会における家族言説の変遷 |
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一 「家族の価値」言説とは 二 日本遺族会と戦没者妻たち 三 分析方法 四 日本遺族会にみる二つの家族言説 五 “苦労する母親”像と「家族の価値」言説の齟齬 |
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第四章 「家族の価値」をめぐるポリティクス |
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一 男女共同参画に反対する人びと 二 データの概要 三 「家族の価値」に関する比較分析 四 「家族の価値」言説の構造 五 「主婦バックラッシュ」と「ケアの倫理」 |
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第五章 女性たちの男女共同参画反対運動 |
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一 草の根レベルの男女共同参画反対運動 二 愛媛県における男女共同参画をめぐる攻防 三 会員の運動参加経緯 四 会員たちがA会に賛同する理由 五 「家族」言説が果たしている役割 |
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第三部 保守運動と女性の生/性 |
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第六章 焦点化される「慰安婦」問題 |
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一 「行動する保守」の女性たち 二 分析方法 三 「行動する保守」女性団体活動動画にみられる傾向 四 「慰安婦」問題への焦点化 五 性差別と民族差別が交錯する地点から |
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第七章 「慰安婦」問題を嗤えない女性たち |
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一 活動の場における相互行為への着目 二 調査対象団体および調査概要 三 B会をめぐる二つの集合的アイデンティティ 四 料理教室における参加者たちの相互行為 五 「慰安婦」問題に関するジョークをめぐって |
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終章 日本社会で生きる女性たちの保守運動 |
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一 これまでの議論のまとめ 二 女性たちの保守運動を成立させる要因 三 女性たちの保守運動が抱える両義性 四 「女性運動」として読み替える 五 「右傾化」現象とジェンダー |