タイトルコード |
1000101027485 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アンドレ・ジッドとキリスト教 |
書名ヨミ |
アンドレ ジッド ト キリストキョウ |
|
「病」と「悪魔」にみる「悪」の思想的展開 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
西村 晶絵/著
|
著者名ヨミ |
ニシムラ アキエ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
彩流社
|
出版年月 |
2022.10 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-7791-2836-3 |
ISBN |
4-7791-2836-3 |
数量 |
438p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
950.278
|
件名 |
キリスト教と文学
|
個人件名 |
Gide André |
注記 |
文献:p415〜434 |
内容紹介 |
1890年代から1930年代までのアンドレ・ジッドにおける、「悪」についての思想的展開を「病」と「悪魔」を軸に検討。これら「悪」との対峙を通じて形成されたジッドの思想的独自性をあぶり出す。 |
著者紹介 |
盛岡大学文学部助教。博士(学術)。専門はフランス文学・フランス思想。 |
目次タイトル |
序論 |
|
一 問題意識と目論見 二 時代背景の整理と本書の意義 三 本書の構成と扱うテクスト |
|
第Ⅰ部 「病」と宗教 |
|
第一章 幼少期から一八九〇年頃までのジッドと「病」 |
|
一 自慰の記憶と宗教的モラル 二 《Schaudern》という自己分裂の危機 三 病か仮病か 四 マドレーヌへの愛の目覚めとナルシシズムの強まり |
|
第二章 初期作品における「病」とジッドにおける「病」 |
|
一 一八九〇年代初頭の作品に描かれる「病」と禁欲主義的宗教観 二 『パリュード』と「病」 三 「世紀末」文学と自慰という「病」 四 価値観の転換点-一八九三年の北アフリカ旅行 五 「観念」という「病」からの自由を目指して |
|
第三章 「病」についての価値転換とキリスト教思想の形成 |
|
一 一八九五年のアルジェリア旅行と同性愛というセクシュアリティの認識 二 快楽主義への転換と『地の糧』における「病」 三 信仰と生の調和を求めて 四 『背徳者』における「病」とキリスト教 |
|
第Ⅱ部 「病」、身体、宗教 |
|
第一章 「盲目」と宗教 |
|
一 『田園交響楽』における「盲目」 二 「プロテスタント」をめぐるジッドの立場 三 「盲目」、幸福、信仰/1 『贋金使い』の場合 2 『エディップ』の場合 |
|
第二章 カトリックと「病」-『法王庁の抜け穴』を通して |
|
一 作品の構成と各登場人物の関係性 二 『法王庁の抜け穴』における「病」と信仰/1 アンティム・アルマン=デュボアの場合 2 アメデ・フルーリッソワールの場合 三 ルルド巡礼の盛り上がりと『法王庁の抜け穴』 四 ラフカディオと「病」 |
|
第三章 セクシュアリティと宗教 |
|
一 ジッド作品における性と宗教 二 『コリドン』にみる同性愛とキリスト教 |
|
第Ⅲ部 ジッドにおける「悪魔」の問題 |
|
第一章 ジッドの悪魔論 |
|
一 西欧における「悪魔」 二 「悪魔」との出会い 三 文学と「悪魔」-ブレイク解釈を通じて |
|
第二章 『贋金使い』における「悪魔」の問題 |
|
一 「ロマン」としての『贋金使い』-その内容と誕生の背景 二 登場人物たちと「悪魔」/1 ヴァンサンと「悪魔」 2 ストゥルヴィルー的「悪魔」 3 ベルナールと「悪魔」 三 神は存在するのか?/1 価値観の相対化 2 自殺と「悪魔」と神 四 神の問題/1 ドストエフスキーと『贋金使い』 2 『カラマーゾフの兄弟』と『贋金使い』 3 「悪魔」に対するものとしての自己放棄 |
|
結論 |