タイトルコード |
1000100375148 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
『ファウスト』研究序説 |
書名ヨミ |
ファウスト ケンキュウ ジョセツ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 岩男/著
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著者名ヨミ |
タナカ イワオ |
出版地 |
諏訪 |
出版者 |
鳥影社・ロゴス企画
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出版年月 |
2016.3 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-86265-550-9 |
ISBN |
4-86265-550-9 |
数量 |
478p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
942.6
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件名 |
ファウスト
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個人件名 |
Goethe Johann Wolfgang von |
注記 |
文献:p455〜471 |
内容紹介 |
詩人ゲーテの大作「ファウスト」をその内部の想像力の働きにそくして読む。齟齬は齟齬のままに、多様な世界それぞれが持つ固有な魅力を探り、照らし出す。 |
目次タイトル |
序章 『ファウスト』の多層性-「序」にかえて |
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一 『ファウスト』を「読む」ということ 二 『ファウスト』の「歴史性」 |
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第一章 ファウスト文学に現れた<飛行>のモチーフ-『ファウスト』前史 |
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一 ファウスト伝説 二 最初の民衆本『ヒストーリア』 三 マーロー『フォースタス博士』 |
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第二章 <飛行>と悲劇-『ファウスト』悲劇の原型 |
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一 イカロスの飛翔 二 「ルチフェル神話」とファウスト 三 飛翔の夢 四 <飛行>とファウスト的Streben |
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第三章 ファウストと近代の時間-『ファウスト第一部』における「時間」の諸相 |
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一 「ファウスト」の「時間」 二 ファウスト・近代・時間 三 「賭け」にみる時間意識 四 ゲーテと時間に対するあり方 五 「時間」のさまざまな貌 |
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第四章 ファウストとグレートヒェン-「グレートヒェン悲劇」の本質と意味 |
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一 さすらい人と牧歌-<極性>としてのファウスト対グレートヒェン 二 「不実な男」たちの歴史意識 三 「グレートヒェン悲劇」の歴史性 四 歌うグレートヒェン 五 悲劇の大きな転回-「牢獄」の場 |
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補論1 道化メフィスト-『ファウスト』における道化的視点の意義 |
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第五章 宮廷世界と道化の知恵-『ファウスト第二部』第一幕、「宮廷」の場 |
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一 『第一部』から『第二部』へ 二 「賢」と「愚」の転倒 三 道化のオン・パレード-「仮装舞踏会」の場 四 道化の知恵 |
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第六章 神話と自然-ヘレナ劇の誕生 |
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一 「ヘレナ」成立史概要 二 詩と自然-メタモルフォーゼの二つの道 三 「詩人」ファウスト 四 ヘレナ劇の「誕生」 |
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第七章 トリックスターの彷徨-「古典的ヴァルプルギスの夜」のホムンクルス |
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一 ホムンクルス形象の変容 二 生命と生成 三 人工と自然 四 「火」と「土」の優勢-「古典的ヴァルプルギスの夜」前半部 五 中間領域と「仲介者」ホムンクルス 六 「たぐいなき契り」-エーゲ海の入江 |
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補論2 ヘレナ劇はどこで演じられているのか-ヘレナの「現実性」をめぐって |
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第八章 山と海、そして火と水-第四幕の構図 |
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一 独自な性格の「小世界」 二 高山の「頂」 三 行為と支配 四 エリクトーとエリクトニオス 五 戦争-「人工」による「自然」支配 |
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第九章 プロメテウスの末裔 悲劇、死、そして救い-第五幕解釈の試み |
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一 「支配者の悲劇」と歴史的世界 二 「宮殿とあばら家」 三 ファウストとプロメテウス神話 四 死の影と「憂い」 五 ファウストと「盲目の希望」 六 プロメテウスの末裔と「救い」 |
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終章 死と再生、あるいはファウストと自然-ファウストはいかにして救われるか |
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一 ファウストと自然 二 死と再生 |