タイトルコード |
1000100880081 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「移動する子ども」学 |
書名ヨミ |
イドウ スル コドモガク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
川上 郁雄/著
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著者名ヨミ |
カワカミ イクオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
くろしお出版
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出版年月 |
2021.3 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-87424-855-3 |
ISBN |
4-87424-855-3 |
数量 |
6,288p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
801.03
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件名 |
言語社会学
日本人(外国在留)
外国人(日本在留)
言語教育
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注記 |
文献:p277〜282 |
内容紹介 |
多様な目的で海外に雄飛する越境の時代。異なる「言語」「言語教育」「文化環境」などの間を「移動する子ども」の生き方に焦点をあて、その実態と役割、問題点、これからの可能性を問うことで、新たな学問領域の構築を目指す。 |
著者紹介 |
早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。博士(文学、大阪大学)。専門は日本語教育、文化人類学。著書に「私も「移動する子ども」だった」「「移動する子どもたち」のことばの教育学」など。 |
目次タイトル |
序 なぜ「移動する子ども」学なのか |
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1.はじめに 2.「移動する子ども」という現象 3.「移動する子ども」という経験 4.「移動する子ども」という記憶 5.分析概念としての「移動する子ども」 6.何をどのように研究するのか 7.本書の構成 |
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第1章 「移動する子ども」という記憶と社会 |
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1.人の移動をめぐる思索 2.移動する人々と社会の関係-「異人」をめぐる議論 3.マージナル・マンとストレンジャー 4.エスノスケープと想像力、ディアスポラ 5.「移動する子ども」という視点 |
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第2章 「移動する子ども」というフィールド |
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1.はじめに 2.「人と移動」の研究 3.「移動性」(mobility)の研究 4.「ネットワーク資本」と「ことばの視点」 5.「移動する子ども」というフィールド |
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第3章 ことばとアイデンティティ-複数言語環境で成長する子どもたちの生を考える |
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1.はじめに-「移動する子ども」と一青妙 2.研究の視座-なぜ「移動する子ども」なのか 3.「移動する子ども」という家族の物語-一青妙の自己エスノグラフィーをもとに 4.考察-「移動する子ども」という視点から見えてくるものは何か 5.複数言語環境で成長する子どもたちの生をどう捉えるか |
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第4章 名付けと名乗りの弁証法-くくり方を解体する |
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1.「ベトナム系日本人」というくくり方 2.「ベトナム国籍者」と「ベトナム系日本人」 3.「ベトナム難民」として来日した親を持つ子どもたち 4.考察 5.「ベトナム系日本人」というくくり方の無力さ |
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第5章 「移動する子ども」学の研究主題とは何か-複数言語環境で成長する子どもと親の記憶と語りから |
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1.「移動が常態である」という視点 2.「複数言語環境の子ども」をめぐる研究のレビューと課題 3.調査の概要と研究方法 4.事例(1)Eさんと息子のSさん、Kさん 5.事例(2)Aさんと息子のBさん 6.「移動する子ども」をめぐる研究主題とは何か |
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第6章 「ことばの力」と「ことばの教育」-子どもの日本語教育のあり方を問う |
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1.ある小学校のクラスから 2.国語教育と日本語教育の統合と連携の発想 3.複言語能力とは 4.メトロリンガリズム、トランスランゲージング 5.「DLA」では子どもの「ことばの力」は把握できない 6.子どもの「ことばの力」とは何かという議論が進まない理由 7.「ことばの力」から「ことばの教育」実践へ |
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第7章 「移動とことば」を昇華する-温又柔を読む |
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1.はじめに 2.温又柔の自己エスノグラフィー-『台湾生まれ日本語育ち』 3.温又柔の小説世界-『来福の家』 4.「移動する子ども」という記憶 5.「移動する子ども」学の射程 |
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第8章 モバイル・ライブズを生きる-岩城けいの物語世界を読む |
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1.はじめに 2.「移動させられた子」の世界 3.「成長と自立」の物語か 4.多様な「移動する人々」 5.モバイル・ライブズを生きる「移動する人々」 6.『ジャパン・トリップ』 7.移動する子どもたち 8.移動とことば 9.「移動とことば」は続く 10.『Matt』 11.「移動する人々」の心情 12.「移動する家族」 13.「移動する子ども」というフィールド |
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第9章 海に浮かんでいる感じ-モバイル・ライブズに生きる若者の語り |
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1.はじめに 2.調査 3.事例研究-シュミット誠さんのケース 4.考察-「移動する子ども」から考える 5.モバイル・ライブズと「移動する子ども」 |
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第10章 記憶と対話する-ある女性の半生の「移動する子ども」という記憶 |
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1.はじめに 2.調査 3.事例研究-マユミさんのケース 4.考察-「移動する子ども」から考える 5.記憶と対話する |
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第11章 人生とことばの風景-映画監督崔洋一のことばをめぐる語り |
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1.崔洋一監督との出会い 2.崔洋一監督のライフストーリー 3.人生とことばの風景-崔洋一の場合 |
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第12章 展望-実践の学としての「移動する子ども」学 |
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1.「移動する子ども」学の展望 2.成果と課題 3.実践の学としての「移動する子ども」学 |