After 3.11～震災を乗り越えて、立ち上がる千葉～
平成２３年３月１１日（金）午後２時４６分、三陸沖の深さ約２５ｋｍで発生したマグニチュード９．０の巨大地震とそれに伴う巨大津波によって、東北地方を中心とする東日本の太平洋沿岸全域はたいへん大きな被害を受けました。死者約１万６千人、行方不明者約３千５百人にも及び、７万２千人もの人が避難生活を送らなければならなくなりました。
千葉県内でも、最大で震度６弱を記録し、旭市では死者１３人、全壊３１８棟に及ぶ被害、浦安市などの湾岸地域や香取市などの広範囲で液状化による被害が出ています。
私たちは、今回の地震から、災害に対する備えをあらためて振り返り、発生時にもすばやく的確な対応ができるよう努めていかなくてはなりません。同時に、復旧・復興に向けて、官民一体となって前進していくことが大切です。
現在、千葉県では「がんばろう！千葉」を合言葉に、震災を乗り越え、復興に向けた取り組みを行っています。このコーナーでは、県内各地の被災状況を掲示するとともに、支援活動の様子を写真をまじえて紹介しています。それぞれの詳しい活動内容については、館内各コーナーにて展示していますので、ぜひご覧ください。
『千葉から日本を元気に！』～「がんばろう千葉」観光キャンペーン～
県内観光は、震災の被害や風評被害等により大きな影響を受けましたが、被災しながらも懸命にがんばっています。
千葉県では、千葉を元気にし、千葉から日本を元気にするため、"元気な千葉"を全国に発信する観光ＰＲイベント『千葉から日本を元気に～「がんばろう千葉」観光キャンペーン～』を、平成２３年６月１１日に、幕張メッセで開催しました。
当日は、１００を超える出展があり、勝浦タンタンメンをはじめとする千葉県のご当地グルメや、八街の落花生などの県内の特産品、農産物、工芸品などが販売されました。
また会場には、チーバくんほか、県内各地のご当地キャラが大集合し、千葉県をPRしました。
一方、ステージでは、県内の伝統芸能である「佐原囃子（さわらばやし）」や「銚子はね太鼓」の演奏、船橋市出身の奥華子さんのライブ、陸前高田市出身の千昌夫さんの「北国の春」の熱唱が繰り広げられ、森田健作知事も登場し、会場が大変盛り上がりました。イベントの様子は、千葉県のFMラジオ「bayfm（ベイエフエム）」でも放送され、新聞記事にも取り上げられ、千葉県の復興と魅力が全国に発信されました。
3月１１日、日本中を大きく揺るがした東日本大震災により、本県でも深刻な被害が生じました。現在、千葉を元気に、千葉から日本を元気にと、｢がんばろう！千葉｣を合言葉に官民一体となり復興へと歩みだしています。
県立中央図書館では、こうした各地の復興や支援活動の情報を提示するとともに、当館所蔵資料と展示パネルを通して、歴史・文化・産業などの分野における千葉の良さ、千葉のすばらしさを皆様に実感していただけるよう企画しました。
この機会に、千葉県関係資料をはじめとする当館所蔵資料をさらにご活用いただければ幸いです。
千葉県立中央図書館
館長 髙石 卓