東部図書館 5月 「名作映画鑑賞会」のお知らせ

５月２１日（土）

『銀座カンカン娘』　１９４９年／日本／６９分　

■スタッフ
　監　  　督　：　島　耕二
　脚　　　本　：　中田　晴康、山本　喜次郎
　音　　　楽　：　服部　良一
　撮　　　影　：　三村　明

■キャスト
　高峰　秀子
　灰田　勝彦
　笠置　シヅ子
　古今亭　志ん生
　岸井　明

■ストーリー
　画家のお秋は、声楽家のお春と落語家の新笑の家に世話になっていた。お金のない二人は、ひょんなことから知り合ったラッパ吹きの白井と銀座のバーで流しをすることに。それが評判となり、そこへ会社をクビになった武助も加わって・・・。出演者が劇中で主題歌を歌っており、四人四様の「銀座カンカン娘」を聴くことができる。

■豆知識
  ブギウギで人気絶頂だった笠置シヅ子、戦前からハワイアンを歌う青春スターとして知られていたハワイ出身の灰田勝彦と共演の歌謡映画で、高峰秀子も「銀座カンカン娘」というブギウギ調の軽快な歌を、元気よく陽気な身ぶりで歌うのである。当然のことながらアメリカ占領下の日本ではアメリカ的なものが急速に人気を得ており、「銀座カンカン娘」は日本流に安直に消化されたアメリカニズムのサンプルみたいなものだった。アメリカニズムというものの本質がよくわからないのとおなじように、カンカン娘とはどういう娘なのかついに意味不明だったが、そんなことはもちろんどうでもいい。とにかく彼女には、そのころに日本の女優たちのなかでいちばん陽気で軽快なリズムの動きがあり、そこがチャーミングだったのだ。

　（参考文献：佐藤忠男「高峰秀子の大いなる足取り」『不滅のスター高峰秀子のすべて』出版協同社、1990年）

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