タイトルコード |
1000100169567 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
中世日本の神話・文字・身体 |
書名ヨミ |
チュウセイ ニホン ノ シンワ モジ シンタイ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小川 豊生/著
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著者名ヨミ |
オガワ トヨオ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
森話社
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出版年月 |
2014.4 |
本体価格 |
¥9200 |
ISBN |
978-4-86405-061-6 |
ISBN |
4-86405-061-6 |
数量 |
729p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
188.5
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件名 |
密教
日本-歴史-中世
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内容紹介 |
愛染王法をはじめとする密教修法の身体観、中世神話と霊性、梵字悉曇と観想・胎生学などを中心に、中世日本の宗教文化とテキストを探究。神仏が出会い、新たな神話や儀礼等が生み出された中世的知のありかを見すえる。 |
目次タイトル |
序章 神話の変奏 |
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1 新しい神話の胎動 2 包摂的一神教の誕生 3 世界建立と神話の生成 4 『瑜祇経』と胎生の知 |
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第Ⅰ部 愛染明王と修法の身体 |
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第一章 愛染王の来歴 |
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1 秘文字の伝承 2 <咤枳王>の東アジア 3 <金剛王>の登場 4 尊格<愛染>の源流へ 5 不空の水脈 |
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第二章 院政期王権と修法の身体 |
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1 仁海の敬愛法と<一肘観> 2 敬愛のテクネー 3 王と密合する護持僧 4 <如法愛染王法>と秘儀の構想 |
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第三章 調伏の思想 |
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1 呪殺の伝承 2 調伏法のアポリア 3 愛染明王・左第三手の「彼」をめぐって 4 愛染王法と唯識思想 |
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第Ⅱ部 霊性と神学の十三世紀 |
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第一章 日本中世神学の誕生 |
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1 神学的地平へ 2 「霊覚」考 3 伊勢を横断する禅語 4 巻末の形式をめぐって 5 御正体と<無相>の哲学 6 無門慧開と無本覚心 7 「天童降臨の験者」と袈裟伝承 8 <大日如来像>のうちなる<心御柱> 9 霊性論へ向けて |
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第二章 十三世紀神道言説における禅の強度 |
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1 「渡来僧の世紀」と度会行忠 2 禅学用語の神道的転回 3 「神鏡」論と「無相」論 4 <機前>の哲学 5 <空劫已前>をめぐって |
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第三章 性と虚円の中世神学 |
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1 <金輪王>の開闢神話をめぐって 2 『瑜祇経』解釈学からの視座 3 赤白不二の金輪 4 「識」の霊性 5 最初白浄の一水 6 阿字と羯羅藍 7 円爾弁円と「虚円」の哲学 8 文観房弘真と「虚円」 |
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第四章 赤白二渧のプネウマトロジー |
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1 「異形」論再考 2 内観される<精> 3 白浄なるもの 4 赤白二渧説の古典学への浸透 5 灌頂儀礼と<人体の知> 6 密儀における<卵>の形象 |
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第Ⅲ部 秘教的世界と神話の建立 |
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第一章 『麗気記』<天札巻>と秘教的世界 |
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1 「下々来々」する神 2 天から降りくだるテキスト 3 灌頂儀礼の原像と中世神話 4 夢想する書物 5 再び灌頂の場へ |
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第二章 三界を建立する神 |
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1 北畠親房における「一神」論の登場 2 世界建立と「異端」の神学 3 三界を建立する神 4 至高の神の「下々来々」 5 聖徳太子の「聖記」 |
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第三章 神話表象としての<大海> |
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1 観想のなかの<大海> 2 湖海に沈む[ヴァ]字 3 「大海最底」と無明世界 4 <金輪>の表象と儀礼の創出 5 魔性の大海 |
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第Ⅳ部 文字・観想・身体 |
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第一章 胎内五位の形態学 |
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1 <文字と身体>論の地平へ 2 受肉の観想 3 円形の[ヴァ]字 4 実運の五位図をめぐって 5 瑜祇灌頂の世界 6 秘儀の空間と身体の建立 7 虚円宝珠と双円の海 |
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第二章 生殖する文字 |
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1 『伊勢物語髄脳』と<和合>のモチーフ 2 「伊勢」二字説と悉曇学 3 瑜伽の宗教と「不二の玄極」 4 快楽の密教 |
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第三章 幻像の悉曇 |
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1 文字幻想の中世 2 和語・梵語同祖論の出現 3 世界帝国の崩壊と<随方言語論> 4 <梵言>としての祝詞 5 日本悉曇学の変容と「翻訳」のアポリア |
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第Ⅴ部 書物の中世 |
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第一章 中世の書物と身体 |
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1 <直談>考 2 譬喩と当体 3 <見聞>というメディア |
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第二章 偽書のトポス |
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1 中世叡山と偽書 2 『麗気記』のトポス 3 神宮秘記数百巻と<幻像の秘府> 4 歌学と偽書 5 有職故実の神話学 |
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第三章 儀礼空間のなかの書物 |
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1 中世古典学と偽書 2 灌頂儀礼と聖典の創造 3 麗気灌頂と神秘のテキスト 4 <啓示のテキスト>と仮託の本質 5 和歌灌頂と秘密書の生成 6 天札と金札 |
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第四章 中世叡山と記家の言説 |
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1 『扶桑古語霊異集』をめぐって 2 新羅征討神話と聖真子 3 対馬正八幡と仲哀 4 霊表巻と蒙古襲来 |