タイトルコード |
1000100460890 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
溶解する文学研究 |
書名ヨミ |
ヨウカイ スル ブンガク ケンキュウ |
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島崎藤村と<学問史> |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中山 弘明/著
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著者名ヨミ |
ナカヤマ ヒロアキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
翰林書房
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出版年月 |
2016.12 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-87737-407-5 |
ISBN |
4-87737-407-5 |
数量 |
350p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
島崎 藤村 |
内容紹介 |
近代文学の中核であった島崎藤村。そのテクストを、流動化しつつある文学研究の原点を再考する<学問史>と<リテラシー>の視点から精緻に捉える。「戦間期の『夜明け前』」「第一次大戦の<影>」に続く3部作の完結編。 |
著者紹介 |
1961年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。徳島文理大学文学部教授。著書に「戦間期の『夜明け前』」など。 |
目次タイトル |
序論 <学問史>としての文学史 |
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第一部 <学問史>と藤村言説 |
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第一章 <藤村記念堂>というフォルム |
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一、<藤村記念堂>と近代文学 二、谷口吉郎という存在 三、<藤村記念堂>建設 四、記念堂というフォルム |
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第二章 丸山静の藤村論 |
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一、「国民文学」論と岩上順一 二、『破戒』/『春』論争 三、丸山静の藤村論 四、平野謙と藤村論 |
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第三章 <底辺>から歴史を見る |
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一、維新史をめぐる光景 二、田村栄太郎という歴史家 三、<交通>と歴史 四、藤村の改刪 |
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第四章 三好行雄と<学問史> |
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一、三好行雄の出発 二、藤村研究の「国民文学」論的起点 三、『若菜集』と「サークル詩」 四、作品論と「国民文学」論 |
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第二部 初期藤村とリテラシー |
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第五章 『若菜集』の受容圏 |
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一、「国民詩人」としての藤村 二、「朦朧体論議」と<詩>の概念 三、『文庫』の投稿欄 四、<藤村調>の内実 五、抒情詩作法とリテラシー |
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第六章 <小諸>という場所 |
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一、「簡素」のテクノロジー 二、<小諸>という場所 三、金銭と学校 四、藤村の作文教育 |
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第七章 神津猛のパトロネージ |
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一、<書くこと>の資本論 二、佐々醒雪のいらだち 三、『中央公論』と文士問題 四、神津猛のパトロネージ |
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第八章 「水彩画家」の光彩 |
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一、<ローカル・カラー> 二、「新帰朝者」伝吉 三、<色の時代> 四、<西洋>という観念 五、自然と<ローカル・カラー> |
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第九章 <談話>の中の暴力 |
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一、「談話」をめぐる物語 二、「談話」と解釈 三、「談話教育」の推移 四、<告白>のレトリック |
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第十章 『千曲川のスケツチ』の読者 |
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一、<小諸>とリテラシー 二、『千曲川のスケツチ』のメッセージ 三、<教師としての私> 四、『中学世界』と<書くこと> |
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第三部 <血統>の解体 |
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第十一章 『春』の叙述 |
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一、『春』と事実 二、『春』と読者 三、『春』と透谷全集 四、『春』の透谷引用 |
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第十二章 『家』の視角 |
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一、<家業>と<事業> 二、<事業の時代> 三、『家』の虚偽 |
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第十三章 血統の神話 |
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一、血と<エイズ>論 二、『家』と病い 三、「女性誌」の中の病い 四、病いと身体性 |
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第十四章 『新生』における<読み書きの技術> |
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一、手紙の機能 二、岸本の頽廃 三、『新生』と手紙 四、「あの事」とメッセージ 五、『新生』の短歌 六、<告白>の戦略 |
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第十五章 方法としての<老い> |
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一、<仮構>としての子供 二、近松秋江の「遺書」 三、「嵐」の構造 四、方法としての<老い> |