タイトルコード |
1000100604279 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
小説は環流する |
書名ヨミ |
ショウセツ ワ カンリュウ スル |
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漱石と鷗外、フィクションと音楽 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
山本 亮介/著
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著者名ヨミ |
ヤマモト リョウスケ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
水声社
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出版年月 |
2018.3 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-8010-0328-6 |
ISBN |
4-8010-0328-6 |
数量 |
274p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.26
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件名 |
小説(日本)
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内容紹介 |
小説は越境する、複数の世界を-。漱石、鷗外から伊坂幸太郎までの作品をめぐる芸術理論的探究。夏目漱石論、森鷗外論、音楽小説論、現代小説論という、問題意識や論理を共有する各論を一冊にまとめる。 |
著者紹介 |
1974年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は日本近現代文学。東洋大学文学部教授。著書に「横光利一と小説の論理」など。 |
目次タイトル |
Ⅰ |
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第一章 「吾輩は猫である」-「語り手」という動物 |
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1 <語る猫>という虚構 2 猫に擬装して語る作者? 3 猫/作者から<動物>の言語行為へ 4 「語り手」という<動物> 5 小説の言語行為と<動物>への生成変化 |
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第二章 「心」-行為の主体/罪の主体 |
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1 行為主体の形成と「後悔」 2 原-行為と世界の変容 3 「機会」をめぐる心的機構 4 過去の自分を主体化すること 5 罪と自由の倫理学 |
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第三章 「明暗」-お延と漱石の不適切な関係 |
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1 作者/主人公、男/女の小説言説 2 母の身体とお延-娘の語り 3 愛の言説から娘のメランコリーへ 4 異性装の文体に生じた言説のトラブル |
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第四章 「うたかたの記」-初期鷗外の美学とヴァーグナー |
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1 「うたかたの記」における音楽 2 鷗外のヴァーグナー言及 3 初期鷗外の美学における散文芸術の課題 4 楽劇を憧憬する小説、歌われない歌詞 |
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第五章 「ヰタ・セクスアリス」-権力と主体 |
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1 性・告白・権力 2 「主体化=服従化」する「金井君」とその心的機構 3 検閲・禁止する権力と作品/作者の形成 4 主体の文法と作者の身振り |
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第六章 「青年」-小説における理想と現実 |
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1 鷗外のシュティルナー言及 2 理想化される個人主義 3 <この私>が生み出す「事実」 4 「極端な個人主義」における表象不可能なもの |
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Ⅱ |
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第一章 奥泉光「シューマンの指」-音楽の「隠喩」としてのメタミステリ小説 |
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1 「鳥類学者のファンタジア」から「シューマンの指」へ 2 「シューマンの指」の音楽観と作品構造 3 ロラン・バルトの音楽論 4 メタミステリ・音楽小説・「隠喩」 |
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第二章 村上春樹「1Q84」、「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」-小説世界の音楽 |
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1 音楽作品の存在様態 2 小説世界内音楽とその「同一性」 3 音楽の「顕現」と複数の<演奏-音盤> 4 音楽の固有名・個体性と小説世界の観念-経験的受容 |
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第三章 古川日出男「南無ロックンロール二十一部経」-動物とロックンロール |
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1 古川日出男における動物と音楽 2 歴史への贖罪、ロックンロールと輪廻転生 3 「奇蹟」をめぐる思索、「境界領域」への文学的想像力 |
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第四章 文学という不遜、虚構の現在-奥泉光の戦場 |
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1 高橋源一郎「官能小説家」 2 宮部みゆき「蒲生邸事件」 3 奥泉光「石の来歴」 4 奥泉光「グランド・ミステリー」 5 奥泉光「浪漫的な行軍の記録」 6 現代作家の<倫理> |
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第五章 闘争/暴力の描き方-現代小説ノート |
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1 村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」・「海辺のカフカ」 2 伊坂幸太郎『魔王』 3 古川日出男「サウンドトラック」 4 池上永一「シャングリ・ラ」 |