タイトルコード |
1000101036279 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
1960s失踪するアメリカ |
書名ヨミ |
ナインティーンシックスティーズ シッソウ スル アメリカ |
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安部公房とポール・オースターの比較文学的批評 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
大場 健司/著
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著者名ヨミ |
オオバ ケンジ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2022.12 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-86110-851-8 |
ISBN |
4-86110-851-8 |
数量 |
415,15p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.268
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件名 |
アメリカ文学
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個人件名 |
安部 公房 |
注記 |
文献:p379〜410 |
内容紹介 |
作家・安部公房にとって、政治的/芸術的に「転向」を強いられた1960年代とはどのような時代だったのか。「失踪」をキーワードに、安部の小説やエッセイを、同時代言説やアメリカ文学との相互交通から比較文学的に論じる。 |
目次タイトル |
序章 |
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一、問題設定-「都市」と「アメリカ」 二、アメリカ文学との相互交通 三、先行研究 四、各章の構成 |
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第一部 脱アメリカの物語 |
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第一章 砂の歌 |
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一、はじめに 二、「砂漠捕囚ロマンス」としての『砂の女』 三、一九五〇-一九六〇年代の日本におけるT・S・エリオット『荒地』の受容 四、安部公房『砂の女』とT・S・エリオット『荒地』 五、おわりに |
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第二章 穴の水脈 |
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一、はじめに 二、『不思議の国のアリス』の反復 三、「幽霊」と「死の欲動」 四、安部公房『砂の女』と穴の水脈 五、『砂の女』における「まなざし」と「可能性」 六、おわりに |
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第二部 アメリカ文学との相互交通 |
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第三章 「既成事実」からの失踪 |
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一、はじめに 二、安部公房のアメリカ文学受容-ジャン=ポール・サルトルと日本におけるアメリカ文学 三、ウェイクフィールド変形譚小史-ナサニエル・ホーソーン、安部公房、ポール・オースター 四、「既成事実」からの「失踪」-『燃えつきた地図』と「ウェイクフィールド」 五、おわりに |
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第四章 「ピカソの石版画」から「泣く女」へ |
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一、はじめに 二、安部公房『燃えつきた地図』における「ピカソの石版画」 三、ポール・オースター『幽霊たち』における『泣く女』 四、おわりに |
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第三部 エッセイと同時代言説 |
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第五章 一九五〇年代日本におけるアメリカ論ブームと安部公房 |
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一、はじめに 二、先行研究と同時代のアメリカ論 三、「対自」としてのアメリカ-安部公房のサルトル受容と冷戦構造の脱構築 四、アメリカのユートピア社会主義とプラグマティズム-鶴見俊輔を読む安部公房 五、一九六〇年代における「都市」、「アメリカ」、「アナキズム」 六、おわりに |
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第六章 生々しい素顔 |
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一、はじめに-安部公房研究の問題性 二、先行研究 三、「保護色」と「ミリタリィ・ルック」-共産主義とアナキズム 四、「トリックスター」と「悲痛な異端」-安部公房と三島由紀夫 五、「生々しい素顔」-同時代言説としてのロラン・バルト 六、おわりに |
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第七章 SF的想像力と遊牧民 |
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一、はじめに 二、映画『2001年宇宙の旅』と進化論 三、遊牧民をめぐる同時代の言説 四、異端のアナキズム 五、おわりに |
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終章 |
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一、新たなる安部公房像へ 二、一九六〇年代再考 三、『砂の女』と『燃えつきた地図』再考 四、「ノマドロジー」の文学史へ |