タイトルコード |
1000101146377 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
安部公房と境界 |
書名ヨミ |
アベ コウボウ ト キョウカイ |
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未だ/既に存在しない他者たちへ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岩本 知恵/著
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著者名ヨミ |
イワモト チエ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
春風社
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出版年月 |
2024.3 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-86110-940-9 |
ISBN |
4-86110-940-9 |
数量 |
284p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
安部 公房 |
内容紹介 |
境界は様々な場所にある。しかし、捉えようとすればするほど、その存在は曖昧になる。ならば、境界とは一体何なのだろうか。境界と身体に着目し、安部公房作品を様々な境界を問い直し攪乱する実践として論じる。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 安部公房と境界 二 境界とは何か 三 境界とクィア理論-二分法が取りこぼす差異の可視化 四 本論の方法と目的-「名づけない」文学 五 本論の構成と概要 |
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第一章 変形する身体境界-「赤い繭」論 |
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はじめに-変形譚・メタファー・身体認識 一 国民把握の単位としての「家」 二 取り締まられるべき身体 三 法に従順な/引き裂かれる身体 四 「おれ」ではない「おれ」の身体 おわりに |
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第二章 自他境界=言語化できない欠如の場所-「飢えた皮膚」論 |
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はじめに 一 皮膚と衣裳 二 脱皮と皮剝ぎ 三 侵入する病と「保護色病」 四 取り入れ/投影 五 「飢え」とは何か |
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第三章 未完の関係性のために-「人魚伝」論 |
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はじめに 一 「ぼく」の認識における「人魚」表象 二 ゆらぐ語り、ゆらぐ欲望 三 終わらない語り直し、終わらない関係性 おわりに-物語を終わらせないこと |
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第四章 非/実在の影響力-「幽霊はここにいる」論 |
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はじめに 一 哀悼を奪う装置 二 サバイバーズ・ギルトと代理 三 欲望の継承と死者の憑在 四 「幽霊」からの呼びかけ |
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第五章 <まなざされる>脆さと加害性-『他人の顔』論 |
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はじめに 一 顔の傷とルッキズム 二 まなざす権力と見られる客体 三 傷つく「ぼく」の「男性性」、「男性性」に傷つく「ぼく」 四 他人との通路≠傷つきやすさの隠蔽≠見る主体としての回復≠他人の客体化 五 「ぼく」の失敗の物語-脆さの発見 六 「ぼく」の失敗の物語-ひび割れる手記 |
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第六章 <いのち>の境界-『第四間氷期』論 |
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はじめに-裁かれる「日常的連続感」 一 「生きるに値しない」のは誰か 二 海底植民地が守るもの 三 資源としての境界的身体 四 ホモ・サケル-人間ではない水棲人 |
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第七章 未だ/既に存在しない他者たちへ『第四間氷期』論 |
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はじめに 一 動物/人間/機械の界面 二 感情のない/傷つくことのない他者 三 代理表象≠感情移入 四 投企としての感情移入-「私」でも「あなた」でもなく おわりに-未だ/既に「あなた」が存在しなくても |
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終章 |
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一 各章の要点 二 境界-オルタナティブな言葉たちの領域 |