タイトルコード |
1000101108779 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「書」の近代 |
書名ヨミ |
ショ ノ キンダイ |
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その在りかをめぐる理論と制度 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
柳田 さやか/著
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著者名ヨミ |
ヤナギダ サヤカ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
森話社
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出版年月 |
2023.10 |
本体価格 |
¥4900 |
ISBN |
978-4-86405-178-1 |
ISBN |
4-86405-178-1 |
数量 |
361p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
728.21
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件名 |
書道-日本
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注記 |
文献:p326〜343 |
内容紹介 |
西洋的な美術観の導入により「書」は美術の境界に位置づけられた。その後、書はどのように評価されてきたのか。書道界の動向と理論や教育等の諸制度より、書がいかに在ったのかを丹念に検証し、旧態の「美術史」を再編する。 |
著者紹介 |
東京学芸大学大学院教育学研究科総合教育開発専攻芸術教育サブコース修士課程修了。東京芸術大学美術学部芸術学科助教。博士(芸術学)。専門は日本書道史。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 本書の背景 二 近代日本における「美術」受容の研究史 三 「書」と「美術」に関する研究史と課題 四 本書の目的と意義 五 本書の方法と構成 |
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第一部 「書」の揺動 |
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第一章 「書ハ美術ナラス」論争の諸論点 |
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一 「書ハ美術ナラス」論争当時の「美術」観 二 「書ハ美術ナラス」論争の概要と先行研究 三 小山正太郎の「書ハ美術ナラス」 四 岡倉天心の「書ハ美術ナラスヲ読ム」 五 「書ハ美術ナラス」論争の初期の反響 |
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第二章 博物館における「古物」観と「書画」 |
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一 湯島聖堂博覧会・聖堂書画大展観と「書」 二 壬申検査と「書」 三 博物館の「古物」観と「芸術部」 |
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第三章 内国勧業博覧会・竜池会における「書画」 |
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一 内国勧業博覧会の「美術」観と「書」 二 竜池会の「美術」観と「書」 三 観古美術会と「書」 |
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第二部 「書画」の分離 |
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第四章 「書ハ美術ナラス」論争の影響と展開 |
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一 書道界における「書」の非「美術」論 二 書道界における「書」の「美術」論 三 国学者・漢学者における「書」の「美術」論 四 美術界における「書」の「美術」論 |
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第五章 内国勧業博覧会・日本美術協会における「書画」分離 |
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一 六書会の展覧会開催 二 内国勧業博覧会の「書画」分離と「書」廃止 三 日本美術協会と六書協会 |
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第六章 博物館・東京美術学校における「書画」分離と「書道史」形成 |
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一 帝国博物館・東京帝室博物館と「書」 二 東京美術学校と「書」 三 小杉榲邨の『大日本美術史』 |
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第三部 「書」の自立 |
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第七章 「美術」の相対化と「書」の自立 |
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一 美術界における「書」観の展開 二 書道界における「書」の「美術」論の展開 三 書道界における「書」の自立 |
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第八章 書家達の自立と文部省美術展覧会・博覧会 |
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一 日本書道会と「美術」への参画 二 談書会と「美術」からの自立 三 展覧会における「篆刻」と「書」 |
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第九章 「書」の出版の自立 |
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一 美術雑誌と書道雑誌 二 書道全集の萌芽 三 「美術史」の単行本化と「書道史」 |
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第四部 「書」の普及と体系化 |
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第十章 「書」の「芸術」論とその普及 |
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一 前代からの書論の深化 二 「書」の「芸術」論 三 「書」の普及志向 |
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第十一章 展覧会・博物館・学校教育における「書」の普及 |
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一 平和記念東京博覧会と「書」 二 日本書道作振会の運動 三 中村不折と書道博物館 四 書道教育振興運動と学校教育 |
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第十二章 出版における「書道史」の体系化 |
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一 「美術史」単行本と「書」 二 「書道史」の単行本化と図版集 三 『書道全集』の誕生 |
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終章 |
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一 各部の総括 二 本書の成果と今後の課題 |