タイトルコード |
1000101122987 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
近世日琉関係の形成 |
書名ヨミ |
キンセイ ニチリュウ カンケイ ノ ケイセイ |
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附庸と異国のはざまで |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
木土 博成/著
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著者名ヨミ |
キド ヒロナリ |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
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出版年月 |
2023.12 |
本体価格 |
¥6300 |
ISBN |
978-4-8158-1142-6 |
ISBN |
4-8158-1142-6 |
数量 |
9,421,9p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
219.9
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件名 |
琉球
日本-歴史-江戸時代
鹿児島藩
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注記 |
文献:p407〜421 |
内容紹介 |
近世日本の外部にして島津氏の属国-。琉球王国の両義的地位がいかに確立したのかを、薩摩を主軸として把握。琉球使節の実態や海禁・華夷秩序との関係に光をあて、朝鮮との比較も視野に日琉関係の全体像を鮮やかに一新する。 |
著者紹介 |
京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序章 幕府・薩摩藩・琉球が織りなす日琉関係 |
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一 古琉球から近世琉球へ 二 研究史 三 本書の立場 四 本書の課題 五 本書の二つの分析視角 六 本書の構成 |
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第Ⅰ部 琉球使節の実相 |
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第1章 琉球使節の成立 |
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はじめに 一 「附庸」の確定 二 寛永二一年の江戸上りに向けた先例調査 三 「異国」の確定 おわりに |
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第2章 後水尾上皇・明正天皇の前で奏楽した琉球人 |
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はじめに 一 先行学説の検証 二 寛永一三年の御前奏楽 おわりに |
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第3章 琉球使節にかかわる大名課役 |
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はじめに 一 課役大名の復元と分析 二 課役の実現過程 三 おわりに |
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第4章 天保三年琉球使節の淀川通航 |
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はじめに 一 「江戸立」の意味合い 二 大坂の蔵屋敷に至るまで 三 淀川の遡上 おわりに |
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第Ⅱ部 近世日本からみた琉球の地位 |
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第5章 唐船の薩摩着岸禁止 |
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はじめに 一 慶長一一〜元和二年の薩摩における唐船貿易 二 家光政権期の唐船警戒 三 寛永一一年五月二九日付島津家久宛老中奉書の背景 おわりに |
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第6章 海禁政策は琉球を対象とするか |
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はじめに 一 琉球へ波及したキリシタン禁制 二 薩摩と琉球を往来する人々 三 琉球を通じた物資の出入り おわりに |
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第7章 朝鮮国・琉球国の相対的地位の変遷と確定 |
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はじめに 一 室町〜江戸初期の中央政権による朝鮮国・琉球国の位置づけ 二 寛永末年に確定した朝鮮国と琉球国の序列 おわりに |
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第8章 朝鮮・琉球の使節をみつめた藩士 |
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はじめに 一 渡辺善右衛門が目にした朝鮮信使 二 琉球使節との比べ見 おわりに |
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第Ⅲ部 薩摩藩政の中の琉球 |
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第9章 伊勢貞昌の政治と学問 |
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はじめに 一 島津家の親族として 二 天道・仁道にもとづく当主指南 三 琉球高の披露にみる政治手腕 おわりに |
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第10章 「附庸」の語感 |
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はじめに 一 「嘉吉附庸」説 二 二つの語感 おわりに |
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第11章 幕薩琉関係における泡盛 |
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はじめに 一 献上における初出 二 諸史料にみる「泡盛」 三 「泡盛」の由来 四 「焼酎」「琉球酒」から「泡盛」へ 五 島津氏が泡盛を献上した意図 おわりに |
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第12章 島津氏の参勤に対する大坂「船除」 |
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はじめに 一 島津氏の参勤 二 「船除」再開一件 三 与力が語る「船除」再開の経緯・意義 おわりに |
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第13章 宝永・正徳期の幕薩琉関係 |
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はじめに 一 宝永・正徳期に至る道程 二 宝永七年の琉球使節にみる薩摩藩の論理 三 正徳期の中山王と薩摩藩 おわりに |
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終章 「附庸」と「異国」の時代 |
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一 近世琉球の地位の確定 二 江戸幕府の対外政策と琉球支配 三 「附庸」と「異国」の総体的把握 四 朝鮮と比べたときの琉球の地位 五 「日本型華夷意識/秩序」と琉球 六 前後の時期との連続・断絶 |