タイトルコード |
1000101176795 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
コロニアル・エンカウンター比較に抗して |
書名ヨミ |
コロニアル エンカウンター ヒカク ニ コウシテ |
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1945年前後の朝鮮、台湾、日本の対話的テクストを読む |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
申 知瑛/著
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著者名ヨミ |
シン チエイ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勁草書房
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出版年月 |
2024.7 |
本体価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-326-10341-6 |
ISBN |
4-326-10341-6 |
数量 |
14,555p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
221.06
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件名 |
朝鮮-歴史-日韓併合時代(1910〜1945)
台湾-歴史-日本統治時代
ポストコロニアリズム
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注記 |
文献:p537〜555 |
内容紹介 |
日本帝国植民地末期から解放直後における朝鮮、台湾の人々の出会い=接触を、記録・文学を通して分析し、暴力と支配のなかで不/可能ながら存在した被植民者たちの共鳴と連帯、抵抗の身振りを拾い上げる。 |
目次タイトル |
序章 植民地化された接触と位階化された比較を超えて |
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一、二つの遂行文 二、研究史の検討-植民地主義/脱植民地主義の比較研究 三、差質と差配-接触と比較に対する理論的接近 四、テクストの特性および各章の要約 五、二つのジェスチャー-比較の間/中の共感を目指す身振り |
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第1章 対話的テクストにおける被植民者同士の「比較」と「共感」 |
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一、「比較」に抗して 二、比較の位階-「中央(文壇)」が配置した台湾と朝鮮 三、比較の連鎖-常に存在する「中央文壇」と植民地的感情 四、共感と差異-「どうにもならない」居心地の悪さ、「ふるへてゐる」翻訳 五、闇の中に-植民地の特異性とよその言葉 |
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第2章 植民地博覧会における被植民者の中/間の「複数の地方化」と時間性 |
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一、「複数の地方化」に抗して-植民地主義と人種主義の接合 二、被植民者の間/中で交差・連鎖する地方化-帝国の博覧会から拓殖博覧会へ 三、被植民エリートの両面性-「欲望を伴う拒否」 四、被植民他者たちの両面性-「積極的受動性」 五、植民地群衆と複数の時間性 六、身振りの中/間に-沈黙、狂気、凶行、悲鳴 |
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第3章 聞こえてきた「解放・独立」「コーフク」と継続する「脱植民地化」 |
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一、「起源」に抗して-この時期を何と呼べるのか 二、脱帝国化と脱植民地化の差異-「脱植民地化の代行」「与えられた解放」という言説 三、「聞こえてきた」玉音放送と翻訳・変形する起源 四、脱植民地化のメディア、「風聞的ルポルタージュ」 五、脱植民地化という問いの移行-「比較に対する闘い」から「脱植民地性と他者性の共存」へ |
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第4章 「街の政治(ソウルと台北)」と「風聞的ルポルタージュ」 |
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一、風聞的ルポルタージュ-脱植民地性は他者性と共存できるのか 二、街の自伝的小説「一九四五年八・一五」-朝鮮における脱植民地化と「イデオロギー対立」の間 三、感情と表情の自伝的小説・随筆-台湾における脱植民地化と再植民地化の間 四、朝鮮人少女の自伝的随筆と「玉音放送」の空白-李申善「八月十五日」 |
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第5章 移住・帰郷の不/可能性と「国内難民」の抵抗的浮遊性 |
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一、強制動員された炭鉱労働者の流民・棄民・難民化 二、炭鉱労働の特徴とアリラン部落における風聞的ルポルタージュ 三、噂の歴史性と噂のジェンダー化-「炭坑」・「鉄鎖、切られる」 四、移住・帰郷の不/可能性と「国内難民」-「馬」・「島」・「火」 五、もう一つの「アリラン部落」-代替される元宗主国労働者と元植民地の流民・棄民・難民 六、「帰郷」が「逃走」になるとき-「解放・独立」の噂と抵抗的浮遊性 |
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終章 「比較」から遠く |