| タイトルコード |
1000101296125 |
| 書誌種別 |
図書 |
| 書名 |
近代童話と宮沢賢治 |
| 書名ヨミ |
キンダイ ドウワ ト ミヤザワ ケンジ |
| 言語区分 |
日本語 |
| 著者名 |
渋谷 百合絵/著
|
| 著者名ヨミ |
シブヤ ユリエ |
| 出版地 |
[東京] |
| 出版者 |
秀明大学出版会
SHI(発売)
|
| 出版年月 |
2025.12 |
| 本体価格 |
¥3600 |
| ISBN |
978-4-915855-51-1 |
| ISBN |
4-915855-51-1 |
| 数量 |
440p |
| 大きさ |
22cm |
| 分類記号 |
909.3
|
| 件名 |
童話-歴史
日本文学-歴史-近代
|
| 個人件名 |
宮沢 賢治 |
| 内容紹介 |
「童話」とは何か。“小波お伽噺”の出発、『赤い鳥』の文体改革…。近代童話の成立・展開と、「よだかの星」「銀河鉄道の夜」など宮沢賢治の作品の構造を読み解き、文学ジャンルとしての「童話」の本質に迫る。 |
| 目次タイトル |
序章 「童話」とは何か-「童話伝統批判」再考 |
|
一 「童話」の両極性をめぐって 二 日本近代文学における童話 三 「童話」の定義と大正期童話運動 四 戦前の童話研究 五 プロレタリア児童文学の童話批判 六 敗戦後の童話批判 七 「少年文学宣言」と早稲田大学童話会の新世代 八 「宣言」派の童話論と私小説批判・第二芸術論 九 「宣言」のその後と本書の試み 一〇 近代童話としての賢治童話 |
|
第一部 近代童話の成立と展開 |
|
第一章 “小波お伽噺”の出発-黄表紙を継ぐもの |
|
一 巌谷小波のお伽噺 二 小波の後日譚もの 三 黄表紙における後日譚もの・異類合戦もの 四 小波お伽噺の表現手法 五 小波お伽噺から童話へ |
|
第二章 巌谷小波『日本昔噺』の諧謔と「うがち」-その改訂と大正期童話への接続 |
|
一 戯作的表現とイデオロギー 二 『日本昔噺』の描き方・表現手法の特質 三 『日本昔噺』の反語的性質とその改訂 四 小波から三重吉へ 五 お伽噺・童話の文体と語り手 |
|
第三章 『赤い鳥』の文体改革-童話/綴方の交流をめぐって |
|
一 『赤い鳥』の創刊とその試み 二 昔話の再話としての童話文体 三 『赤い鳥』の綴方 四 綴方から創作童話へ 五 「童話」表現の限界と可能性 |
|
第四章 小川未明「赤い蠟燭と人魚」論-異類としての<やさしい>人魚 |
|
一 未明批判と「赤い蠟燭と人魚」 二 価値化される「やさしさ」 三 人魚の怨霊譚・「神の授け子」譚との類似性 四 人魚を「異類」として見るということ 五 語りの虚構性 六 童心主義の陥穽を描く童話 |
|
第五章 プロレタリア文学における童話小説と小川未明「童話作家宣言」の意義-「白刃に戯る火」を中心に |
|
一 小川未明の「童話作家宣言」 二 未明の社会主義小説/童話の特質 三 童話小説「白刃に戯る火」 四 初期プロレタリア文学における童話表現の広がり 五 プロレタリア文学における「リアリズム」 |
|
第六章 佐藤春夫初期小説から童話への道程-住宅改良運動と《家》を視点として |
|
一 佐藤春夫の初期小説と童話 二 住宅改良運動と童話 三 《家》をめぐる怪奇 四 到達し得ない芸術を名指す言辞としての《童話》 五 《家》を描く童話 六 文壇作家の童話創作 |
|
補章 太宰治「千代女」と“銃後の綴方”-<お茶の水>卒業生の煩悶 |
|
一 『綴方教室』ブームと<お茶の水の女学校> 二 和子の受けた綴方教育と「書けない」理由 三 照射される『綴方教室』ブームの欺瞞性 四 「書けない」を超える生の葛藤 五 <お茶の水の女学校>と和子の苦悩 六 <お茶の水>卒業生の社会的イメージからみる和子の自己否定 七 「ありのまま」に抗う小説 |
|
第二部 大正期童話としての賢治童話 |
|
第一章 「よだかの星」論-近代科学と「童話」の構造 |
|
一 童話としての「よだかの星」 二 『赤い鳥』童話の表現形式との比較 三 象徴性を生み出す童話の語りと科学言説 四 よだかの自己認識と救済 五 虚無を描く結末が示すもの 六 理想の実態を炙り出す「童話」 |
|
第二章 「雪渡り」論-“狐の力”の復興 |
|
一 「狐」の幻燈会の美と怪 二 幻燈会の構成 三 教育装置としての幻燈会 四 狐/人間秘められた対立 五 「調和」を生み出す語り 六 狐の霊力を負う「童話」 |
|
第三章 「オツベルと象」論-企業型農場を描く“新しい童話” |
|
一 雑誌『月曜』の編集方針 二 「龍宮童子」型昔話・プロレタリア童話との比較 三 オツベルの農場経営と大正末期の企業型農場 四 経営者オツベルと自他未分化の白象 五 「新しい童話」としての「オツベルと象」 |
|
第四章 「まなづるとダアリヤ」論-小波お伽噺「菊の紋」との比較を中心に |
|
一 「菊の紋」と「まなづるとダアリヤ」 二 「菊の紋」と小波お伽噺 三 「まなづるとダアリヤ」<第五形態> 四 菊花会・ダリヤ品評会と陸軍特別大演習 五 小波お伽噺から賢治童話へ |
|
第五章 「マリヴロンと少女」論-その改稿と国柱会の国性芸術運動 |
|
一 「めくらぶだうと虹」から「マリヴロンと少女」へ 二 「めくらぶだうと虹」現象としての乖離 三 「マリヴロンと少女」への改稿で追加されたモチーフ 四 マリヴロンとギルダ不調和の対話 五 「農民芸術概論綱要」と国柱会の国性芸術運動 六 童話としての対話劇 |
|
第六章 「銀河鉄道の夜」の文学的達成-祭の祈りを「描く」ということ |
|
一 「成長読み」を超えて 二 「さびしさ」を象徴的に描く語り 三 銀河鉄道世界の設定/語りの比喩表現 四 祈りの言葉と祭の詞の融合 五 改稿の問題 六 祈りの言葉としての「銀河鉄道の夜」 |
|
終章 童話のジャンル的特性と「イーハトヴ童話」という戦略 |
|
一 童話ジャンルの論じにくさ 二 マックス・リュティ、ウラジーミル・プロップの昔話分析 三 昔話から童話への継承と変異 四 「作者」の不在 五 賢治童話の描くもの 六 童話の時代 |