タイトルコード |
1000100340046 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
刑務所処遇の社会学 |
書名ヨミ |
ケイムショ ショグウ ノ シャカイガク |
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認知行動療法・新自由主義的規律・統治性 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
平井 秀幸/著
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著者名ヨミ |
ヒライ ヒデユキ |
出版地 |
横浜 |
出版者 |
世織書房
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出版年月 |
2015.11 |
本体価格 |
¥6200 |
ISBN |
978-4-902163-83-4 |
ISBN |
4-902163-83-4 |
数量 |
6,399p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
326.54
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件名 |
矯正保護
薬物依存
認知行動療法
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注記 |
文献:p371〜387 |
内容紹介 |
認知行動療法に基づく薬物犯罪者処遇がもたらす「解放性」と「困難性」のジレンマ。フーコーの統治性論と社会学的フィールドワークを駆使しながら、刑務所における薬物犯罪者処遇を批判的に考察する。 |
著者紹介 |
1978年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。四天王寺大学人文社会学部准教授。 |
目次タイトル |
序章 認知行動療法・新自由主義的規律・統治性 |
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1.本書の問題関心 2.本書の対象:認知行動療法への注目 3.本書の分析概念:新自由主義的規律への注目 4.本書の方法:統治性への注目 5.本書の課題と構成 6.本書の概要と特徴 |
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第1章 新自由主義的規律としての認知行動療法 |
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1.はじめに 2.福祉国家的規律から「厳罰化への旋回」へ 3.「厳罰化への旋回」テーゼへの懐疑 4.新自由主義的規律の上昇 5.新自由主義的規律としての認知行動療法 |
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第1部 反操行としてのCCBTD |
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第2章 政策レベルのCCBTD-内面化戦略への反操行 |
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1.はじめに 2.先行研究と仮説 3.分析枠組と方法 4.分析1-CBT前史 5.分析2-CBTの上昇過程 6.内面化戦略の留保とネットワーク志向-政策レベルの経路依存性 7.政策レベルから実践レベルへ |
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補章 フィールドと調査の概要 |
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1.はじめに 2.A女子刑務所とフィールド・エントリー 3.SPとFP |
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第3章 実践レベルのCCBTD-<交渉>モードへの反操行 |
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1.はじめに 2.課題設定 3.分析1-SPにおける処遇(介入のテクニックから見える処遇構造) 4.分析2-SPに対する評価(指導困難性をめぐる指導者の反省的評価) 5.<交渉>モードの留保と実践的レリバンス 6.日本的なCCBTD導入の説明モデル-反操行としてのCCBTD |
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第2部 CCBTDの合理性分析 |
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第4章 犯罪と病気の二重化-「犯罪者/病人」役割の構造 |
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1.はじめに 2.課題設定 3.分析1-「依存」への意味付与 4.分析2-「二重化」のメカニズム 5.犯罪と病気の二重化 |
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第5章 「社会的なもの」の自己コントロール |
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1.はじめに 2.課題設定 3.分析 4.「被説明変数」としての新自由主義-「社会化された心理主義」と「指導」実践の合理性 |
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第3部 CCBTDにおける自己統治分析 |
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第6章 「犯罪者/病人」役割への“収斂”? |
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1.はじめに 2.課題設定 3.分析1-「犯罪者/病人」役割と受講者の意味づけ 4.分析2-「犯罪者/病人」役割への“収斂”? 5.CCBTDの「解放性」と“その先”の問い |
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第7章 「解放性」ゆえの“収斂”、“収斂”ゆえの「困難性」-CCBTDと過食型エンパワメント |
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1.はじめに 2.分析1-「犯罪者/病人」役割からの逸脱と“収斂” 3.分析2-「犯罪者/病人」役割への“収斂”に内在する「困難性」 4.過食型エンパワメント 5.“経験的”領域から“規範的”領域へ |
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終章 「社会的なもの」の自己コントロールから、自己コントロールの「社会化」へ |
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1.CCBTDにおける統治性 2.「困難性」への「批判」的諸対応 3.「社会的なもの」の自己コントロールから、自己コントロールの「社会化」へ 4.「困難性」への現実的諸対応 5.新自由主義的規律を超えて-本書の達成と限界 |