タイトルコード |
1000100032859 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
北米先住民族の文化と主権 |
書名ヨミ |
ホクベイ センジュウ ミンゾク ノ ブンカ ト シュケン |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
松井 健一/著
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著者名ヨミ |
マツイ ケンイチ |
出版地 |
つくば |
出版者 |
筑波大学出版会
丸善出版(発売)
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出版年月 |
2013.1 |
本体価格 |
¥3400 |
ISBN |
978-4-904074-25-1 |
ISBN |
4-904074-25-1 |
数量 |
11,314p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
382.5
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件名 |
アメリカ インディアン
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注記 |
文献:p285〜308 |
内容紹介 |
北米先住民族の主権と文化が密接につながっていることを明らかにするとともに、大衆文化に残る先住民族への偏見をたどり、先住民族との和解と共生の道を探る。『先住民族の10年News』連載記事に加筆して書籍化。 |
著者紹介 |
筑波大学生命環境系准教授。専門分野は先住民族研究、環境倫理学、伝統知研究。 |
目次タイトル |
序章 |
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第1章 伝統文化から主権を考える |
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1.1 文化的主権という考え方が現代社会に提唱するもの 1.2 『千と千尋の神隠し』と先住民族の口承 1.3 文化的構築物としての主権と全体論 1.4 「タートルアイランド」と自然民主主義という世界観 1.5 文化的主権の骨子 |
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第2章 文化としての法律 |
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2.1 法律と学問の中立性 2.2 翻訳物語としての正義と不正義 2.3 先住民族の土地権裁判からみた正義の「翻訳」 2.4 法廷という正義の「壁」 2.5 法文化の中の先住民族の主権 |
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第3章 歴史と文化的主権 |
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3.1 歴史と伝統 3.2 言語とアイデンティティー 3.3 植民地主義的な歴史1:勝者-敗者の構図 3.4 植民地主義的な歴史2:宿命論 3.5 植民地主義的な歴史3:社会進化論 3.6 植民地主義的な歴史4:偉人論 3.7 先住民族の歴史1:出発点 3.8 先住民族の歴史2:儀式から歴史を学ぶ 3.9 先住民族の歴史3:歴史教育 3.10 アメリカ南西部の起源 3.11 アメリカ南東部の起源 3.12 五大湖周辺と平原地帯の起源 3.13 北西海岸、コロンビア川流域の起源 3.14 先住民族の歴史:まとめ |
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第4章 文化専有と権利 |
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4.1 知的所有権による保護の限界 4.2 『ババキュエリア』と誤解の風刺 4.3 文化専有と先住民族 4.4 先住民族の遺骨と人種の科学1:骨相学と頭骨学 4.5 先住民族の遺骨と人種の科学2:盗掘の動機 4.6 博物館の「トーテムポール」と先住民族のトーテムポール 4.7 「ケネウィック人」論争とロマンス考古学 4.8 人骨と人権のはざまで |
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第5章 商品化される先住民族の伝統文化 |
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5.1 「チーフ」を演じる文化 5.2 チーフ・イライナイと伝統文化 5.3 先住民族マスコット廃止運動 5.4 先住民を真似る歴史とアメリカのアイデンティティー 5.5 ボーイスカウト活動の「インディアン」とホビーイスト 5.6 ニューエイジ、スウェットロッジに死す 5.7 「クレージー・ホース」ビール事件 5.8 伝統の価値と商品の価値:知財の壁 |
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第6章 国際化の中の「インディアン」表象と大衆文化 |
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6.1 ドイツ人「グランド・チーフ」の涙 6.2 カール・マイの「インディアン」 6.3 ダイム・ノベルとワイルド・ウエスト劇 6.4 ワイルド・ウエスト劇が演出した「インディアン」 6.5 映画創成期と「インディアン」 6.6 西部劇映画と「インディアン」:ヒーローとアンチ・ヒーロー 6.7 西部劇映画にある先住民族の役割 6.8 ハリウッド映画の中の民族舞踊 6.9 『サンダーハート』に描かれた「原泉」の意味 6.10 伝統文化の原泉と文化産業の間の壁 |
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第7章 先住民族にとっての文化的主権 |
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7.1 先住民族の壁 7.2 近代のアメリカ先住民族の自治権 7.3 第二次世界大戦後のアメリカ先住民族の自治権 7.4 経済開発と先住民族の自治 7.5 環境問題に関する自治 7.6 カナダの先住民族の自治と土地権原 7.7 「自然権」としての先住民族の主権 7.8 和解への道 |