タイトルコード |
1000100491211 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
話者の言語哲学 |
書名ヨミ |
ワシャ ノ ゲンゴ テツガク |
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日本語文化を彩るバリエーションとキャラクター |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
泉子・K.メイナード/著
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著者名ヨミ |
センコ K メイナード |
著者名原綴 |
Maynard Senko Kumiya |
出版地 |
東京 |
出版者 |
くろしお出版
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出版年月 |
2017.4 |
本体価格 |
¥4600 |
ISBN |
978-4-87424-726-6 |
ISBN |
4-87424-726-6 |
数量 |
12,340p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
810.1
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件名 |
日本語
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注記 |
文献:p312〜325 |
内容紹介 |
言語行為をする主体、つまり話者とは何か。ライトノベル、ケータイ小説など日本のポピュラーカルチャーのディスコースを対象として、具体的に観察・分析・考察した日本語の姿に基づいて話者複合論を提唱する。 |
著者紹介 |
山梨県出身。ノースウェスタン大学より理論言語学博士号を取得。ニュージャージー州立ラトガース大学教授。著書に「マルチジャンル談話論」「ライトノベル表現論」「ケータイ小説語考」など。 |
目次タイトル |
第1章 話者という根本問題と言語哲学 |
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1.1.話者について問う意味:話者複合論へ 1.2.話す主体・私としての話者 1.3.言語哲学的アプローチの試み 1.4.言語哲学の手法 1.5.話者と言語の相対的関係 1.6.データ 1.7.本書の構成 |
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第2章 西洋における主体と話者の捉え方 |
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2.1.対立し続ける立場 2.2.言語学の動向と話者 2.3.話者の複雑性を論じる人類学 2.4.自己の概念を疑うポストモダン 2.5.認知科学における話者 2.6.社会言語学が明らかにする複数の話者 |
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第3章 話者と日本の文脈 |
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3.1.西田哲学:無の場所に現れる話者 3.2.宮沢賢治:明滅する自己 3.3.話者と相手の連関 3.4.複数の自己の心理 3.5.平野啓一郎:分人としての話者 |
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第4章 キャラクター現象:キャラクターとキャラクター・スピーク |
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4.1.キャラクター現象 4.2.ポストモダンとポピュラーカルチャー 4.3.ポピュラーカルチャーにおけるキャラクターとキャラ 4.4.社会におけるキャラ現象 4.5.キャラクター・スピーク |
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第5章 日本語表現における主体・話者・話者複合論 |
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5.1.陳述と潜在する主体 5.2.日本語談話論と話者 5.3.間主観性から話者複合論へ 5.4.キャラクターと話者複合論 |
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第6章 ライトノベル:登場人物としての話者キャラクター |
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6.1.はじめに:ライトノベルにおける会話部分のキャラクター・スピーク 6.2.登場人物のキャラクター・スピークとキャラクター設定 6.3.ライトノベルのキャラクター設定 6.4.ツンデレキャラクターと話者複合性 6.5.キャラ提示と話者複合性 6.6.『ダーティペアの大征服』におけるキャラクターとキャラクター・スピーク 6.7.おわりに |
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第7章 ケータイ小説:語りの方策と話者キャラクター |
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7.1.はじめに:ケータイ小説における語り部分のキャラクター・スピーク 7.2.語る私と語られる私の話者複合性 7.3.もうひとりの私の存在 7.4.心内会話と語りのキャラクター 7.5.バリエーションと語りの話者複合性 7.6.語りの演出とキャラクター・スピーク 7.7.語り手の登場とキャラクター・スピーク 7.8.おわりに |
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第8章 トーク番組:おネエ言葉と話者複合性 |
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8.1.はじめに:言語と性差 8.2.キャラクター・スピークとしてのおネエ言葉 8.3.マツコ・デラックスのキャラクター設定とキャラ提示 8.4.おネエ言葉を混用するエンターテイナー 8.5.おわりに |
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第9章 テレビドラマ:フィクションとしての方言と話者複合性 |
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9.1.はじめに:方言の変遷と方言ドラマ 9.2.『花子とアン』と『あまちゃん』 9.3.フィクションとしてのバリエーションと話者複合性 9.4.主要登場人物のキャラクター・スピーク 9.5.語りのキャラクター・ゾーン 9.6.おわりに |
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第10章 少女マンガ:浮遊するモノローグとキャラクター |
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10.1.はじめに:少女マンガという世界 10.2.マンガの構造とモノローグ 10.3.マンガにおける話者の諸相と複合性 10.4.『僕等がいた』における七美のキャラクター・スピーク 10.5.『君に届け』における爽子のキャラクター・スピーク 10.6.マンガ家とキャラクター 10.7.おわりに |
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第11章 話者複合論と日本語発の言語哲学 |
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11.1.まとめ:キャラクター・スピークと複合的な話者 11.2.キャラクター・スピークとしてのバリエーションとキャラクター 11.3.空白の場所を埋める話者と話者複合論の可能性 11.4.日本の言語文化から発信する言語哲学 |