タイトルコード |
1000100902449 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
北の被差別の人々 |
書名ヨミ |
キタ ノ ヒサベツ ノ ヒトビト |
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「乞食」と「革師」 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
浪川 健治/著
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著者名ヨミ |
ナミカワ ケンジ |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
解放出版社
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出版年月 |
2021.6 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-7592-4228-7 |
ISBN |
4-7592-4228-7 |
数量 |
354p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
212.1
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件名 |
弘前藩
賤民
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注記 |
文献:p339〜343 |
内容紹介 |
近世の本州北域における被差別の問題を考察。弘前藩領の被差別集団の支配形態をたどるなかで、西日本で言われるような、穢多・非人というカテゴリーでは把握できない多様な被差別集団の在り様を明らかにする。 |
著者紹介 |
1953年生まれ。筑波大学名誉教授。博士(文学)。著書に「近世日本と北方社会」「近世北奥社会と民衆」「アイヌ民族の軌跡」など。 |
目次タイトル |
第1章 弘前藩領の「乞食」と「穢多」 |
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1 「乞食」と「乞食頭」 2 「穢多」と皮を剝ぐ百姓 3 城下町の再編と「乞食」集団 4 「秘系由緒伝」の語る「乞食頭」の由緒 5 「秘系由緒伝」の歴史性と背景 |
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第2章 18世紀の社会的危機と被差別集団 |
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1 18世紀の緩やかな社会変化と生まれるリスク 2 18世紀中期「非人」の救済と統制-寛延飢饉のなかの「乞喰」集団 3 18世紀後期現実化した重大なリスク天明飢饉-「施行小屋之者共乱妄」 4 飢饉の18世紀-死者と「乞食」集団 |
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第3章 対外関係の緊張と移動する被差別集団 |
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1 「外患」の深刻化と軍需品としての皮革生産 2 軍需品としての皮革-「皮師」(革師)の成立 3 軍需生産から国産政策へ-「革師」清蔵と秋田「革師」 4 皮革生産をめぐる二つの論理-「国益」と藩境を越える移動 |
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第4章 18世紀から19世紀へ |
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1 死と死穢観の変容-「隱亡」と葬祭業の成立 2 追放された「乞喰頭」-「革師」の帯刀御免と丁助の焦燥 3 深まる治安維持体制への組み込み-旅人統制と「乞食」集団 4 「在廻り」と「無宿者」取り締まり |
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第5章 藩領を越える皮革の生産と流通 |
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1 「革師」清作上納金一件の行方-「革師」、そして播磨屋五兵衛 2 人と馬の天保飢饉 3 播磨屋五兵衛の誤算-広がる商いの意味するもの 4 移動する「革師」-秋田久保田「革師」仁左衛門の足跡 5 「革師」の世界-清作と仁左衛門 |
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第6章 天保飢饉と「乞食」集団 |
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1 天保期の社会と被差別民-形を変えた「内憂」と「外患」のなかで 2 「正民」と「人外之者」のあいだ-身分秩序と統制のフィクション 3 「乞食」をめぐる「死」と「死穢」の乖離-「倒死之者」はどう扱われたのか 4 天保七年孫太郎の旅-情報収集者としての「乞食」 |
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第7章 箱館開港前後の地域社会と皮革需要 |
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1 播磨屋五兵衛と「皮方取扱」金木屋源三郎-「津軽表馬皮出入裁許一件」の背景 2 播磨屋五兵衛をめぐる二重の差別意識-「金木屋日記」にみる他者認識との複合 3 幕末の軍事強化と皮革需要 4 「縁談」をめぐる「革師」集団と「正民」 |
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第8章 幕末期の「乞食」集団と社会変容 |
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1 民衆移動と身分秩序の動揺-「胡乱之者」と「投火」 2 村方の安全の実現と将来される身分秩序の紊乱 3 幕末の社会状況と身分秩序-情報収集活動と「風俗」 4 差別概念の塗り替え-按察使府と「郷村高戸数人口租税書」 |