タイトルコード |
1000100784519 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
八百屋お七論 |
書名ヨミ |
ヤオヤ オシチ ロン |
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近代文学の物語空間 |
叢書名 |
新典社研究叢書
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叢書番号 |
320 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
丹羽 みさと/著
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著者名ヨミ |
ニワ ミサト |
出版地 |
東京 |
出版者 |
新典社
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出版年月 |
2020.2 |
本体価格 |
¥7700 |
ISBN |
978-4-7879-4320-0 |
ISBN |
4-7879-4320-0 |
数量 |
261p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-歴史-近代
日本文学-歴史-江戸時代
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内容紹介 |
近世期、様々な作品に色揚げされていた「八百屋お七」。近代の作家たちはそれらを内在化して、戯曲や小説等を創作した。新しい八百屋お七物を創り出そうとした近代作家の挑戦とその成果を提示し、お七物の魅力と系譜を論じる。 |
著者紹介 |
1976年東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。同大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教。同大学・博士(文学)。専攻は日本近世・近代文学。 |
目次タイトル |
序章 八百屋お七諸作品概説 |
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1 近世八百屋お七諸作品の魅力と差異 2 近世八百屋お七の系統 3 『天和笑委集』の信憑性について 4 近代八百屋お七の系統 5 本論の目的と構成 |
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第一章 山崎紫紅「お七吉三涙橋」論 |
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1 「涙橋」と先行作品 2 「涙橋」の舞台設定 3 「涙橋」の薬 4 紫紅と観客 5 紫紅の作劇観と時代の潮流 |
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第二章 岡本綺堂「お七」論 |
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1 「お七」と近世資料 2 上演場所と舞台設定 3 本郷座の観客 3 在野の劇作家 |
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第三章 真山青果「八百屋お七」論前編 |
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1 性的描写を取り巻く状況 2 性的描写-カミナリ- 3 西鶴の「匂い」 4 青果の「匂い」 5 『婦人公論』版執筆の背景 6 西鶴研究者として |
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第四章 真山青果「八百屋お七」論後編 |
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1 『好色五人女』の印象-『元禄巷談』版について- 2 典拠の拡大-『婦人公論』版について- 3 新しい人物造型-『冨士』版について- 4 近世資料受容の変遷 |
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第五章 太宰治「哀蚊」「音について」論 |
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1 「哀蚊」 2 「音について」-西鶴と太宰の音- 3 「音について」-シェイクスピア劇と「油地獄」の音- 4 「好色物」に対する本音 |
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第六章 江戸川乱歩「押絵と旅する男」論 |
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1 八百屋お七と古書収集 2 八百屋お七とのぞきからくり 3 乱歩の先行作品にみる視覚の効果 4 乱歩と浅草十二階 5 近代の典拠作品 |
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終章 浸透する八百屋お七 |
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1 近代の翻案 2 お七と大衆文化 3 物語の伝播と吉三郎の説話化について |
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付録 『天和笑委集』の諸本研究 |
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1 第一系統-豊芥子から五一へ- 2 第二系統-豊芥子から月岑へ- 3 第三系統-仙果から順益へ- 4 原本-柳亭種彦本について- 5 諸本の系統分類 |