タイトルコード |
1000100966160 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
仏教の正統と異端 |
書名ヨミ |
ブッキョウ ノ セイトウ ト イタン |
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パーリ・コスモポリスの成立 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
馬場 紀寿/著
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著者名ヨミ |
ババ ノリヒサ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-13-016043-8 |
ISBN |
4-13-016043-8 |
数量 |
10,320,34p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
182
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件名 |
仏教-歴史
上座部
大乗
パーリ語
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注記 |
文献:巻末p7〜31 |
内容紹介 |
「上座部仏教」と「大乗仏教」という図式は近代が作りだした二分法であった。近代の分類概念を克服し、サンスクリット語とパーリ語をめぐるダイナミックなネットワークの実態から仏教史の新しい展開を切りひらく。 |
著者紹介 |
1973年青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。同大学東洋文化研究所教授。「上座部仏教の思想形成」で日本南アジア学会賞、日本学術振興会賞を受賞。 |
目次タイトル |
序章 聖なる言語の国際空間 |
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一 世界史の中の南アジアと東南アジア 二 パーリ・コスモポリスはどのように成立したのか-本書の目的 三 「大乗仏教/上座部仏教」の二分法を超えて-本書の視座 四 正統と異端をめぐって-本書の構成 |
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Ⅰ 不在の中心 |
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第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか? |
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一 丸山眞男の「正統と異端」論 二 古代インド政体の「正統」 三 インド仏教の「正統と異端」-出家教団、部派、仏典 四 結論-宗教多元社会の自律分散型ネットワーク |
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第2章 インド仏典の多元的伝承 |
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一 インド仏教の正典形成? 二 結集仏典(三蔵)のリスト 三 韻文仏典のリスト 四 説一切有部における正典の不在 五 大衆部の四阿含と「小蔵」 六 部派仏典の多元性 七 部派と大乗の共存 八 結論-複数の正統 |
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第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教 |
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一 サンスクリット・コスモポリスの成立 二 サンスクリット仏教としての説一切有部 三 大乗のサンスクリット化 四 「ブッダの言葉」をめぐって 五 サンスクリット・コスモポリスを越える仏教 六 結論-仏教の中心なき中心 |
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Ⅱ 中心と周縁 |
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第4章 スリランカにおける史書の誕生 |
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一 大寺派の成立 二 インドの仏教-マヒンダ 三 スリランカの王統-デーヴァーナンビヤ・ティッサ王 四 スリランカの仏教-聖地としての大寺 五 『島史』の構造と編纂者の編集作業 六 結論-大寺の自画像 |
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第5章 パーリ語原理主義 |
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一 サンスクリット語に抗して 二 パーリ語原理主義の概要 三 インド本土由来のアーリヤ語論-説一切有部との共通要素 四 注釈文献の編纂-仏典言語論(Ⅰ) 五 正典の確定-仏典言語論(Ⅱ) 六 結論-「ブッダの言葉」の伝承方法 |
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第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来 |
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一 ブッダゴーサの三宝論 二 インド仏教の正法論 三 ブッダゴーサが用いた先行資料の言説 四 正法存続の基準 五 正法存続の年数 六 結論-正法「五千年」存続可能論の仏教史的位置 |
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Ⅲ 周縁の正統 |
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第7章 正史の王権論 |
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一 『大史』が継承した三つの特徴 二 編集作業に見る『大史』の構造 三 「教え」と「異端」の構図 四 『小史』が継承した三つの特徴 五 仏教と王権の関係 六 正史モデル 七 結論-パーリ・コスモポリスの参照点 |
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第8章 パーリ・コスモポリスの形成 |
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一 パーリ・コスモポリスとは何か? 二 聖なる言語の闘争-五-一〇世紀 三 パーリ語の勝利-一一-一二世紀 四 パーリ・コスモポリスの時代-一三-一八世紀 五 パーリ・コスモポリス後の近代-一九-二〇世紀 六 結論-正史モデルの再演 |
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第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造 |
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一 西欧仏教学の近代版パーリ語原理主義 二 釈宗演の近代版パーリ語原理主義 三 仏教の新たな二分法 四 「唯一仏教」という理念 五 「仏法西漸」の確信による英語発信 六 「上座部仏教」の成立 七 結論-パーリ語原理主義が生んだ仏教の分類概念 |
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終章 神々の言葉からブッダの言葉へ |
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一 中心なき中心としてのインド仏教-一-一〇世紀 二 周縁のスリランカで成立した大寺派のパーリ文献-四-五世紀 三 スリランカの上座部における大乗派と大寺派の対立-六-一〇世紀 四 インド仏教の衰退とスリランカ仏教の刷新-一一-一二世紀 五 パーリ・コスモポリスという国際空間-一三-一八世紀 六 近代における仏教の分類概念の成立-一九-二〇世紀 |