タイトルコード |
1000101112023 |
書誌種別 |
図書(児童) |
書名 |
ルールはそもそもなんのためにあるのか |
書名ヨミ |
ルール ワ ソモソモ ナンノ タメ ニ アル ノカ |
叢書名 |
ちくまプリマー新書
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叢書番号 |
440 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
住吉 雅美/著
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著者名ヨミ |
スミヨシ マサミ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
筑摩書房
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出版年月 |
2023.11 |
本体価格 |
¥800 |
ISBN |
978-4-480-68466-0 |
ISBN |
4-480-68466-0 |
数量 |
170p |
大きさ |
18cm |
分類記号 |
321.1
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件名 |
法哲学
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学習件名 |
法律 |
注記 |
文献:p168〜170 |
内容紹介 |
決められたことには疑問も持たず、従うことが正しいと思っている人が多い日本社会。ルールはどういう趣旨で存在するのか。その目的を理解した上で従うものではないのか。ルールの原理を問い、武器に変える法哲学入門。 |
著者紹介 |
北海道生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。青山学院大学法学部教授(法哲学)。著書に「哄笑するエゴイスト」など。 |
目次タイトル |
はじめに |
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真面目な国民は「要請」を守る 権力者や金持ちは法律すら守らない |
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第1章 ルールは何のために生まれたのか |
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平常時のルール:世界や社会を円滑に回す 弱者を優先して救済するためのルール 資源に限界がある場合のルール 国家や社会の崩壊時には「自分が生き延びる」ルール 生き延びるために他人を蹴落としてもよいような状況 |
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第2章 ルールが成り立つ必須条件 |
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法律を学ばずとも、大抵の人々は平和に暮らす ルールの拘束力は嫉妬心だ ルールの原点 第1次的ルールと第2次的ルール 誰から見ても決して許せないことって何だ? なぜ国民は政府や知事のいうことをきかなかったのか 人は自分が損をしてでも公平さを求める生き物だ 公平なルールをいったん受け入れたならとことん守ろうよ 公共性と普遍性が必要 いつでも、どこでも、誰にでも通用するルール ただ、普遍性も貫きすぎると… |
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第3章 フェアプレーの精神-ルールに反していなければいいのか? |
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「俺を踏み台にしたぁ!?」 反則をしない限り、勝つためには何をしてもよいのか? 経験に基づく合理的なルール フェアプレーの義務 スポーツ仲裁裁判所の裁定はいいのか? 逆に選手を追い込む最低の裁定 そもそもドーピングは悪だろうか? |
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第4章 時代に応じて変わるべきルールもある-たとえば結婚 |
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いつまで異性同士の単婚制にこだわる? 同性婚やパートナーシップ制を認めればそれでいいのか? なぜ複合婚がいけないの? 反婚の思想 異性間単婚制を肯定する意見を批判する 初音ミクと結婚した男性 家族を作るとはどういうことか? |
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第5章 復讐するは誰にあり?-報復のルール |
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死体を処刑!? 世界が滅ぼうとも、刑は執行されねばならない 刑罰の起源は復讐 「餓死したくないから罪を犯す」の連鎖 復讐を止める裁判 刑罰の条件 裁判制度があっても、復讐は消えない-キャンセル・カルチャー問題 復讐するは誰にあり? とはいえ… |
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第6章 なぜ人々は立ち止まらないのか-法律でも変えられないルール |
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小便小僧、存続の危機? 慣習とルールを分ける3つのポイント エスカレーターで人々が立ち止まらないわけ 原因(1)ハートのいう「ルール」になってしまっている 利己的な人々が自ずと社会秩序を作る 原因(2)赤の他人の事情より、自分が急ぐ都合が優先 原因(3)ナッシュ均衡が成立してしまった ルールが変わる条件 片側は譲るが、席は譲らない-「優先席」という悪しきルール なぜ男性は座って用をたすようになってきたのか ゲーム理論を参考にすれば定着したルールを変えられる |
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第7章 こんなルールは嫌だ!-ダメなルールの特徴 |
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なぜマスクは「必須」から「個人の判断」に転じたのか 曖昧な「個人の判断」「お控えください」 中途半端なルールは混乱を生む 半端なルールが「警察」を出現させる 外国人の視線がそんなに気になる? 他人がマスクを着けようが着けまいが、もともとどうでもよかったのではないか? 「大切な人」を人質にとるルールのイヤらしさ |
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第8章 民主主義は公正じゃない |
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特定の層におもねる政治や立法はダメ 法や政策は無差別公平でなければならない 多数決は根拠のない偏見までも温存する スーパーアイドルがお笑い芸人に人気投票で負ける理由 民主主義は諸刃の剣 |
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おわりに |
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清濁併せ呑むのがルールである 毒も栄養も喰らうのが人間である |
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参考文献 |